半人半虫の素直で純粋なルーテシアちゃんは、瞬く間に隊舎中で人気になりました。
「ルーテシアちゃん、クッキーあげるよ」
「ありがとう」
「ルーテシア、そっちは危ないぞー」
「うん」
「ハァハァ…ルーテシアちゃん、お兄ちゃんの部屋で二人きりで遊ばないかい…?」
「うん、遊「ディバインバスター!!」…なのはさん?」
「更正部隊!治る余地があるかどうか確認お願い!
ダメなら…人が少ない地上にでも回しておいて!
報告は私が後でしておきます!」
「…?」
…とまぁ、素直で純粋で従順過ぎるせいで隊員の秘めた欲望を活性化させてしまう事もありますが、概ね平和です。
「なのは!ルーテシア!」
「あ、フェイトちゃん」
「…こんにちわ」
フェイトちゃんはルーテシアちゃんがとても気に入ったらしく、あれこれと世話をしたり何か買ってあげたりしています。
ただし、今回は欲望とかが見えません…普通に子供が好きなのかな?
従順なところがPPM的に近いから仲間意識みたいなのもありそうだけど。
「フェイトちゃん、あんまり何でもしてあげちゃダメだよ?」
「うぅ…でも…」
「只でさえ他人の言う事何でも聞いちゃうから、自分で色々判断出来るようにならないと。ね?」
「そっか、そうだね。頑張ってねルーテシア」
「うん」
多分生まれ持ってのものだから簡単には行かないと思うけどね…
「とりあえずお昼ご飯にしよっか。」
「うん」
「あ、私も行くよ」
というわけで3人で食堂へ向かうことに。
道中色々話をして、ルーテシアちゃんは喚ばれる(誤字に非ず)まで父親のガリューと一緒にいたらしいです。
家があった場所には色々な虫が居て、よくその辺りの虫の皇が遊んでくれたみたいです。
…何処か違う世界かな?
そんなこんなでした食堂に到着し、早速昼食を食べることにしました。
私は何故か存在する和食、フェイトちゃんはパスタみたいなミッド料理。
「ルーテシアちゃんの好きな食べ物って何?」
「…野菜が好き」
虫…いやいや落ち着くの、失礼だよ、うん。
じゃあルーテシアちゃんは…野菜いっぱいのスープとパンでいいかな?
「うん」
よし。
じゃあ、食べよっか。