ある日、珍しく私とフェイトちゃん、はやてちゃんの3人が連休を貰いました。
実際は仕事のし過ぎで無理矢理有休を使われただけなのですが、それはそれです。
「あ、これ美味しい」
「ホンマや、意外」
「見た目が酷いから驚いたよ」
ホテル近くの街で色々食べ歩きしています。
今は何か変な動物の焼肉?を食べてますが、見た目が触手っぽいのに意外と美味しいです。
え?触手食べて大丈夫かって?
もう慣れました。ほら、タコとかイカも触手だよ?
3人でのんびり食べ歩きしていると、突然遠くから爆音が響きました。
遠くには黒煙と…炎?
「何かあったみたいやな」
「休暇中だけど、行こっか」
「そうだね」
災害規模の割にのんびりとした会話をして、ささっとバリアジャケットを展開して急行しました。
「私は現場指揮に移るわ!2人は救助よろしく!」
「「了解!」」
炎上して所々崩れ落ちた空港内を、逃げ遅れた人達を救助しながら先に進む。
こんな状況で変態行為に耽る人達は最早変態じゃなくて新人類かもしれません。
救助を続けていると、何処からか小さな子供の泣き声が聞こえてきた。
「レイジングハート、サーチ出来る?」
【all right】
子供は…いた、青髪の女の子だね。
早く助け…ッ!?
不味い!柱が倒れて女の子の方に!
咄嗟にリングバインドで空中に固定して倒れない様にする。
危ない危ない…他に崩れる前に救助しないと。
「大丈夫だった?助けに来たよ」
「あっ…」
女の子が安心したのか涙を流し始めた。
早くここから出て安全な場所に連れてってあげなくちゃいけないけど…道がないね。
仕方ない、道がないなら作るだけだよ。
「レイジングハート!!」
【All right】
「ディバイン…バスター!!」
ディバインバスターで天井をぶち抜いて道を作る。
はやてちゃんとかに見られたらまた魔王とか言われそうだけど…仕方ないよね?
「さ、行こうか。…あれ?」
女の子は何故か涙を止めて呆然としていた。
…とりあえず、抱き上げて脱出しよう。