「とぼけちゃって。ここまできたらわかるでしょ?――――私たちが、元気付けてあげる」
生まれてからずっと、自分には運が無かったと思う。
家族は目の前で自分以外全員死んでしまい天涯孤独となり、身体一つでプラントへと渡り、いろいろとつらい目にも遭い。
失った多くの命を忘れたかのように世界は争いを止めようともせず、民を見捨てて逃げた今のオーブの国家元首は、相変わらず奇麗事ばっかりで何も変わっておらず。
結局、妹や両親の死は全く無駄なものだったのだと思い知らされた。
ZEUTHに入ってからもそうだ。
やっと納得いく戦果をあげられたと思ったら、出戻りの英雄がFAITHになって合流してきて、何かにつけて先輩面するし。
戦闘中にいきなり突貫を命じられ、「まあ直感かけてるから平気だろ」と訳の分からない言葉と共に、戦艦の主砲に巻き込まれたり。
顔を赤らめた女の子(モブ)に「カミーユとレイ、どっちと付き合ってるんですか?」と聞かれ、怒り狂って暴れたところをカミーユに抑えられ、「やっぱりそっちなんですね!!」とか言われたし。
オーブでは化け物に目を付けられたうえ、仲間は「クラウダを討て」と援護にも来ず、結局自分の小隊(ロランとエニル)だけで相手をすることになった。
死にかけた。
しかも帰ってきたら誰も自分の事なんか心配せず、皆議長の放送の事で夢中だった。
泣きそうになった。
おまけにせっかくオーブの解放に協力してやったのに、国から逃げて何やってたかわからない連中に「お前のとこのボスは嘘つきだから信用できない」扱いされ、
倒したはずのアスランやフリーダムは何故か生きてて、仲間になった時には超身内人事で遥か上の役職になっており。
そして背中を預けて戦ったかけがえの無い親友は今、敵になってしまった。
無論、ZEUTHの中にも自分より不幸な人間はいる。だが彼らは悲しみにも負けず、自分の決めた道を貫いていた。
そんな人たちの前で、自分だけが不幸だなんて顔をして悲しみに浸るなんてことはできやしない。
だからこそ、プラントやザフトの仲間の事を考える時は、なるべく人目に付かない場所に1人でいるようにしていたのだ。
話がずれた。
まあとにかく、自分にはあまり運が無い。ガロードたちの様な強運はおろか、人並みのそれすら感じたことが無い。
そんな自分の前に広がるこの素敵展開。一瞬アサキムの罠かとも思えたが、流石に3人に化けるのは無理だろう。
常日頃から、自分は神様かその嫁あたりに嫌われているのではないかと思っているシンは、この幸運を受け入れる事ができずに考えを巡らせる。
今の状況から考えられることは2つ。神様は超ツンデレであるか―――――――これが俺の死亡フラグであるか、だ。
超ネガティブだった。
お約束だが、ここまででジャスト1秒である。
ルナマリアの右手からショーツが離れ、床に落ちた。そのまま彼女は自分の首に両手を回し、潤んだ瞳でみつめてくる。
綺麗な瞳にドキドキしながら視線を逸らす。視界の中には制服のボタンを外している最中のステラと手ブラで胸を隠しながらこちらをチラチラと見ているセツコ。
それを見続ける度胸も無い。顔をさらに横に向けようとすると頬にルナの手が触れ、視線を彼女に戻された。さっきよりも近い。
「ちょ、おい、それシャレになってないって」
「往生際が悪いわね。普通喜ぶところよ?こんな美女3人の相手だなんて。
ま、シンのそういうトコ、嫌いじゃないけど。―――――ステラ、やっちゃって」
「うん!!」
す、とシンからルナマリアが離れると同時に飛び掛ってくるステラ。次の瞬間彼女の制服が開き、大きな胸が露出する。
その光景に意識を奪われた数瞬後には顔に柔らかい何かがぶつかり、シンはベッドの端に押し倒されていた。
目の前には数秒前自分の顔に衝突した2つのメロン。その先端には綺麗なピンクの突起。
ふるふる、と美味しそうに揺れている。
「倒した……」
「うわ、すご……じゃなくて!俺は大丈夫だからそんなことしなくても」
「もう観念しなさい、私たちだって恥ずかしいんだから。………それとも、私たちじゃ嫌なの?」
押し倒されたシンをステラの右隣から覗き込むルナマリア。本気で言っているのか、目に少しだけ不安の色が混じっていた。
……何を馬鹿なことを言っているのやら。心配するとこがあきらかに違うだろ。
長くはないがこれまでの人生で、ここにいる3人以上に魅力的な存在を自分は知らないっていうのに。
「馬鹿。ルナ達が嫌だなんて、そんな事あるわけないだろ」
「………フフッ、そうよね。んじゃ、私たちの美貌を再認識したところで」
垂れた髪をかきあげ、嬉しそうに笑う彼女。やはり彼女は笑顔が1番可愛い―――
「戦闘再開といきますか」
って何も解決してねえ。
「ちょっと待てってば。確かにああは言ったけど、もっと自分を大事に」
「う・る・さ・い」
「しろってバカ顔寄せんなちょっと待んむっ、んん~~~っ!!」
がっつり唇を奪われながら服を脱がされる。ボタンを外すステラを止めようと伸ばした左手は、ルナマリアに抑えられ指と指が絡み合った。
僅かに震えている唇。あんまり慣れていない。もしかしたらだが、あんまり経験が無いのかもしれない。
落ち着かせるように、残された右手を彼女の後頭部に回す。髪を優しく撫でると、彼女は上半身全てで覆いかぶさってきた。
しばらく貪る様な深いキスが続いた後、呼吸をしながら軽いキスを何度も繰り返すルナマリア。
胸元がはだけた時にはもう、シンには完全に抵抗する気は無くなっていた。
離れる唇。頬を染めたまま嬉しそうにシンの顔を覗き込む。
「どう?」
あえて俺に言わせる気か。意地悪なとこはいつもと変わらない。
「………もう、後悔しても遅いからな」
「うん。おもいっきり、後悔させて」
「ああ」
「できれば、もう降参って私が言いたくなるぐらい」
「わかってる」
言葉を吐くと同時に体を入れ替え反撃に移るシン。押し倒されたルナマリアが嬉しそうな悲鳴をあげた瞬間、横から再びステラが抱きついてきた。
受け止めて彼女のこめかみに口付けてやると、その隙に起き上がったルナマリアがシンのベルトを外しにかかる。
あっちを攻めればこちらが手薄に。自分は確実に後手に回っている。ままならない。こんなことではリクエストに応えられやしない。
いや、今は彼女たちのコンビネーションを褒めるべきか。
「わ、すごいじゃない、シン。びっくりしちゃった」
チャックが開かれ、中からシンのものが弾けるように出てきた。仕方ないだろ溜まってたんだから。
一瞬驚いた顔をしたルナマリアだったが、すぐに顔を寄せてくる。床に膝を付いた姿勢のまま、軽い挨拶でもするかのように先端にキス。
そのままチロチロと舌を弾かせた後、一気に咥え込んだ。
「なっ!?ちょ、お前……うわっ」
「ん、ちゅぽ、ふ、ふむ、はぁぁっ、れろ」
いきなりか。行儀良くひざまずき、顔を上下させる彼女に圧倒される。
先端に、亀頭に、裏すじに絡み付いてくる彼女の滑らかな舌。思わず口から情けない声が漏れた。
それにしてもなんで彼女はこんなに上手いんだろう。推測だが、誰か他の男に仕込まれたというのは無いと思う。
自分の知る限りアカデミーじゃ誰とも付き合ってなかった筈だし、後腐れの無い男を漁るタイプでもない。天性の才能だとでもいうのだろうか。
さっきの震えるキスからは想像できない。
「いろいろと勉強したのよ。未来の旦那様の為に」
「………そっか。絶対に幸せ者だよ、そいつ」
「……この朴念仁がぁ………わかってて言ってるのかしら?えい、お仕置き。…………かぷ」
「痛っっ!!何すんだよ!!―――んんっ!!」
「うっさい。やめて欲しいの?」
歯を立てられ、思わず悲鳴をあげるシン。だがすぐにルナマリアの舌が噛まれた場所や裏すじに絡みつく。
思わずこの攻撃に屈し、文句の続きを止めたシンを誰が責められようか。
もっとも、文句の出なかった主な原因はステラにキスで口を塞がれたせいであるが。
「んん、シン……んゅっ!?」
ステラが仕掛けてきたのはじゃれ付くような軽いキス。シンは彼女の立派なバストを円を書くように撫でながら、舌を絡ませるディープなキスを返す。
驚く彼女の甘い舌を味わいながら、胸を優しく鷲掴みにして揉みしだいた。
はぁ、と艶やかな息を漏らす唇をそのまま塞ぎながら攻撃を先端へと移す。指でリズミカルにそこを弾くと、途端に吐息が危ういものになった。
弱点を発見。ここが弱いのか。キスを止めて抱き寄せ、目の前のツンと突き出た乳首を優しく噛んだ。
「ああんっっ!!」
一際大きい声と共に、彼女の身体がぞくぞくと震えた。改造された制服から見える二の腕には、びっしりと鳥肌がたっている。
だが攻撃の手は緩めない。右の乳首は甘噛みしたまま、右手で左の乳首をくりくりと弄る。
しばらく窒息させそうなくらいシンの顔を抱きしめ耐えていたステラだったが、我慢の限界が訪れたようだ。
夢中でシンのを咥え続けるルナマリアに助けを求めた。
「はぁっ、ああ、ル、ルナ……何か身体が変なの。どうしよう」
「んっ、んっ、んっ、ふむん?………ああ、気持ち良いのが初めてだから戸惑ってるのね。とりあえず変わろうか、ステラ?」
「……う、うん。でもステラ、それのやり方はわからないけど」
「こういうのは心を込めればそれで良いのよ。う~ん、でもせっかくだから別のをしようか。私は本で読んだ事があるだけだけど、ステラならできるわよ」
「別の?………あっ…」
たっぷりとシンのペニスに唾を擦り付けた後、ルナマリアがステラの後ろに回り胸を掴む。
持ち上げられたステラの胸の谷間にシンのものを挟みながら、両側から自分の手で優しく押し込んだ。
柔らかいのに弾力がある肉球がぐにゅぐにゅと形を変える。汗で唾で触れ合う場所がねっとりと湿る。
「ほら、こうやって。後は好きなように動かすの。これだけ大きいんだもの、威力は保障付きよ」
「えーと、こう?んしょ、ふぅ、えい」
幼い顔に似合わない豊満な身体を持った美少女が、自分にひざまずき奉仕しているこの状況。肉体的な快楽もさることながら、視覚的な興奮も大きい。
「それから多分、こういうのもあり」
「ひゃぁっ!?」
ルナの手によって、ステラの胸が交互に上下した。地球の重力ではまず見受けられない特殊な光景に、シンの興奮は最高値へと上がっていく。
地球に生まれて良かったーとばかりに、シンの頭に感謝の念が溢れた。
ルナマリアGJ。万丈さんありがとう。そしてステラを加護してくれた寺田神には心からの感謝を。福田夫妻?誰それ。実写版デビルマンつくったやつだったっけ?
「シン、気持ち良い?」
ルナマリアが手を離したので、自分で動かすステラ。小首を傾けて問いかけながらシンを見上げる。畜生かわいいなぁ。
「くぁっ……ステラ、それ、やばい……」
「………」
そうやって盛り上がる3人とは別に、ベッドから少し離れた場所で1人の女性が立ち尽くしている。
混ざるタイミングを無くしたのか、それとも恥ずかしくて混ざれないのか。2人を眺めているのはこれまでモーションを起こさなかったセツコだ。
彼女の視線の先ではステラがシンのを胸で挟みながら先端を舐めていた。彼はとても気持ちが良さそうで、正直自分のいる必要が感じられない。
思わず溜息がこぼれる。
―――――やっぱり自分は必要なかったんだ。こんな思いをするなら割り込まなければ良かった。
そう落ち込みながら視線を落とす彼女。
だからだろう、背後に回りこんだルナマリアに気付かない。
「ほら、セツコさん!!拗ねたりしないの!!」
「わっ!?な、なに?」
いきなり抱きつくルナマリア。セツコの耳元でそっと呟く。
「覚悟を決めたからここにいるんでしょ?大丈夫、仲間はずれにしたりなんかしませんよ」
「で、でも私なんかがいなくても、シン君は十分元気付けられて」
「胸まで見せておいて何を今さら。……もう、こうなったら実力行使。えいっ!!」
「きゃっ!?」
ベッドに向かって突き飛ばされる。その気配を感じたのか、ステラは振り向かずにセツコを避けた。
必然的にシンの胸に飛び込む形になる。思い切りぶつかったのだが、しっかりと受け止められた。
「おっと、危な」
「あ……」
「セツコさん、大丈夫ですか?」
「う、うん」
顔を上げれば目の前にはシンの顔。そして印象的な深紅の瞳。そういえば、こんなに近くで見たのは初めてだ。
動悸が激しくなる自分の胸。この部屋の空気に惑わされたのか、思考が上手くまわらない。
シンの瞳に引き込まれる自分に気付いた時には、既に彼の唇に自分のそれを押し付けていた。
予想していたのか、落ち着いて応えるシン。優しい瞳でセツコをみつめながら呟く。
「あー、その。………いいんですか、俺なんかで」
「…………うん」
年下。短気。おまけに傍には自分以外の女の子。確かに彼の今の状況は女性から見ると最悪だろう。
だが自分は知っている。彼の苦難とその果ての決意を。努力を。
―――――アメとムチってわけじゃないですけど。食べます?
そして何より、彼の優しさを。
だからセツコはしっかりとシンの目をみつめ返し、言った。
「……あなたが、いい。っていうか、シン君じゃなきゃやだ」
「セツコさん……!!」
「あ、んん…ふぅ、んっ……」
顔を近づけようとしたセツコよりも早く、シンの唇が再び彼女を捉えた。
彼女の頬に手を添えて唇を押し付けながら、そのままゆっくりとセツコをベッドに押し倒す。
「はむ、ん、はぁ……シン、くん…」
「セツコ、さん」
「キス、しちゃった、ね……」
「うん…セツコさん、いい匂いする……」
「や、だめ。匂い、嗅がないで……」
唇に、頬に、首筋に。シンはセツコに触れるだけの優しいキスを何度も落とした。
身体の奥から湧き上がってくる吐息とともに、合わさった間から甘ったるい声がこぼれる。
瞳を閉じた彼女の顔を見ながら口付け、その合間にそっと呟く。
「セツコさん……唇、柔らかい…」
「ばか……」
恥ずかしそうに頬を赤くするセツコ。その間もキスは続いたまま。細い腕がシンの背中に回される。
「それに、甘い…」
「え?」
キスの最中に漏れた『甘い』という単語に彼女が反応した。目に少しだけ理性が戻る。
しまった、馬鹿か俺は。そんな現実を思い出させるようなこと、ここで言うべきじゃないのに。すぐに謝ろうと思い直して、
「すいません、俺―――んんっ?」
「はむ」
キスで言葉が遮られる。そのまま視線が合った。
そんなこと、今ははどうでもいいと彼女の目が言っている。
「んんん?」
「んん」
くっついたままだったので、傍目からは何を言ったかわからない。だが当事者同士は伝わったようで。
お互いに目を閉じて、そのまま身体のおもむくままに任せる。
きつく抱き合い端から端までたっぷりと唇を重ねて、ようやく彼女は口を離した。浮かべるのは蕩けた笑み。
「シン君…確かに甘いね……キス」
「セツコさん……」
「私、シン君ともっとキスしたい。だから、もっと」
吐息混じりの切ない声。同時に彼女の顔が迫る。
続行を断る理由は、ない。
「俺も。もっと深くいくよ、セツコさん」
「んふっ!?」
口の中の唾液を舌に塗りつけ、湿った唇の奥に差し入れる。そのまま、中に隠れた彼女の舌を捕らえた。
ぴったりと絡みつく2人の舌。驚いたのか、大きく目を見開くセツコ。構わず強引に動かし、ざらつく表面に擦り付ける。
「ふむ、くっ、んん…ちゅむっ、ううんっ」
動きが止まったのも束の間、すぐに彼女もその動きに応えてきた。
胸板に押し付けられる彼女の双丘を強く感じる。舌先の感触に頭が痺れる。
これは、やばい。彼女の腕からは力が抜けていくし、自分は言わずもがなだ。
「これ、だめ。ちから、んっ、ぬけちゃい、そっ…ふぅっ……」
「大丈夫。んむっ、離れない、から」
離れまいと絡んでいた両腕。しかし、ついに背中から彼女の左手が離れる。シンはそれを右手でそっと掴んだ。
絡み合う指先。恋人のように握り合って、今度こそ離れない。
今のシンにはセツコしか見えていないし、セツコにもシンしか見えていない。
今の2人には、お互いだけ見えていれば良かった。
「シン君、わたしね。んっ、あなたが……」
「セツコさん、俺、俺っ…「でこぴん」ぐはっっ!!!?」
「シン君だめ。わたし、もっと……?」
不意にシンの頭が跳ね上がる。
唐突に中断されて思わず続きをせがんだセツコの視界に、嫉妬に赤く燃えるアホ毛が入った。
少しだけ理性を取り戻す。目を押さえたシンと、半裸のステラ。胸を張るルナマリア。
……そういえば、ここには全部で4人いたのだ。
「が、眼球はないだろ……!!」
「はーい、ラブラブ禁止!!本気になった罰として、愛しのシン君は没収でーす!!」
「え…!?べ、別に本気とか、そんな……」
「思いっきり本気だったじゃないですか。2人して私たちの存在忘れちゃって」
「あう……」
寝転がったままのセツコにルナマリアが噛み付いている。シンはぼんやりとそれを見ながら頭を振った。頭を溶かしていた熱は少し治まったようだ。目は痛いが。
目を押さえるシンを悲しそうな顔のステラが覗き込んできた。大丈夫だよと答えようとしたが、どうやら自分を心配しているというわけではなさそうだ。
「ステラ、仲間はずれ……?シン、わたしのこと好きじゃない?」
「い、いや、そんな事は!!」
「ほんとう?よかった。じゃあ、次はステラね」
嬉しそうにシンの首に抱きつくステラ。思わず抱き締め返し頭を撫でる。
子犬のように身体を擦り付けてくる彼女の首筋に口を付けて、吸った。
「んっ…!」
びくりと反応する身体。そのまま唇を耳にもっていきながら太股も撫でると、彼女の息が荒くなった。
先程までの愛撫もあって身体は随分ほぐれているようだ。
だが残った2人を放っても良いのだろうか。もう眼球を弾かれるのは勘弁願いたい。そう思いながら横を見ると、
「おおっ、こ、これはまさに神乳っ……!!」
「ちょ、ちょっとルナマリ……あっ、揉まないで…っ」
どうやら大丈夫の模様。そう判断してステラを押し倒す。
上半身に身に付けているのはボタンを開けた制服(連合)だけなので、彼女の豊かなバストがはっきりと見える。
「あっ、シン…」
乳首にキスを落とすと素直な反応が返ってきた。さっきのように軽く噛むと再び彼女は身体をよじらせるものの、少しだけこの刺激を楽しむ余裕が出てきたようだ。
指を下腹部に持っていくと十分濡れていた。隣は隣で盛り上がっているようだし、もうちょっと踏み込んでも良いだろう。
シンはステラの左脚だけショーツから抜き取ってから、彼女の下半身を持ち上げる。
でんぐり返しの途中のようなその姿勢のまま、ステラの股間に顔を近づけた。
「ああ……」
恥ずかしいのか両手で顔を隠すステラ。無理も無いと思う。まあ、こちらもそれを狙ってやってるわけだし。
両方の太股にキスをしてから、シンは彼女の秘所に舌を伸ばす。
「んっ!!……はぁ、あ、あっ、ああっ!!」
舌先が陰核を弾くたび、シンが愛液を啜るたびにステラの体がびくんと反応した。
顔を隠していた両手が今では枕やベッドのシーツを強く握っている。羞恥よりも快楽への抵抗を優先するほど感じているようだ。
ちょっと意地悪な気分になったシンはわざと舐める音を立てて、聴覚からもステラの官能を煽る。
「あああ……音立てちゃ、やだ。ステラ、恥ずかしい………」
制止する声とは裏腹に身体は嫌がっておらず、挿入しても問題無いくらいに蜜が溢れてくる。
そろそろ頃合か。顔を離してステラを見つめると雰囲気を察したのか、彼女は両足を開いて姿勢を作った。
彼女の両脚の間に割って入るシン。
「シン、お願い。来て……」
「行くよ、ステラ……ッッ!!」
「うん……あ…あ、あああっっ!!!」
ゆっくりと差し込んだ。きつい。
しっかり先端が奥に届いたのを確認してから、シンは腰の動きを止めた。
見たところ、彼女の蕩けた顔から苦痛は感じられない。このまま行っても良いみたいだ。
優しく腰を動かす。
ピンクの制服の間から見える、上下に揺れる胸。そして右膝に引っ掛かっている丸まった白いショーツが、シンの興奮を掻き立てていく。
腰の動きが早くなっていくのを抑えることができない。
「あん、あん、あっ、ああ~~ッッッ!!」
口の端から涎を零しながら、耐えられないと言わんばかりに顔を横に振る少女。
シンは腰の動きを止めぬまま彼女の両脚を閉じさせた。すらりとしたふくらはぎや膝の裏がなんだか色っぽい。弾けるようなバストに隠れがちだが、彼女もかなりの美脚の持ち主だった。
両脚を優しく抱きしめながら腰をピストンから回すような動きへ変化させる。それに対する彼女の反応は顕著で、シンのものをきゅきゅきゅと小刻みに締め付けた。
もう彼女は限界が近いようだ。だがそれは彼女だけの話ではなかった。
先程までの3人との行為のせいもあって、正直自分もそろそろやばい。スパートに入る時機だ。
だがあんまりステラに夢中になっても、先程のような目に遭って良くないかもしれない。そう思い隣の様子を窺ってみると、
「こんなのどう?ほらここ、くりくり、って」
「あああっ!!」
なんか2人で盛り上がっていた。どっちがオフェンスなのかは言うまでもない。
ルナマリアがその細い指で、セツコの黒いショーツ越しに突起を擦っている。
「セツコさん、ここ弱いんだぁ……じゃあここは?」
「ああっ!!そ、そんなの誰だって耐えられないに決まってるのに……っ!!」
「……ッッ!!」
「きゃああん!!シン、まだすごくなるの……?」
隣の悩ましい声に触発され、激しさを増すシンの腰の動き。
彼女の手首を掴むとへその前で交差させ、彼女の両腕で胸を挟み込んだ。
胸の大きさを強調するようなその姿、それを十分に目に焼き付ける。舌で唇を濡らしながらキスをせがむステラ。
思わず手を離して彼女に覆いかぶさった。
2人が鳴らす音は既に叩きつける音と評しても過言ではなく、また彼女もそれを望むかのように受け入れている。
弾む息。余裕の無くなる表情。段々と加速していくリズム。
そしてそれらが全て止まり、
「ステラ……んんっ!!」
「ん、はあ、れろ、シ、シん、んんんーーーーっっっ!!!!」
痙攣する身体。脚を大きく開き一際ぴんと伸びる両足のつま先。
シンはステラに深いキスをしながら、彼女の1番奥深い場所で放出した。
「ん、んん~~ッッ………ハァッッ!!!……ハア、ハア、ハア…」
「ステラ、大丈夫か?」
「ハア、ハア、うん、ハア、なんとか……」
酸素を求めて口をパクつかせるステラ。密着した胸から、彼女の心臓がバクバク言ってるのを感じる。
「あ~あ、セツコさん相手にしてたせいで、1番とられちゃった」
「わ、私のせいじゃない…」
ベッドの反対側ではルナマリアが拗ねた口調で愚痴る。その隣ではセツコがぼんやりとした目で寝転がっていた。あちらも勝負がついたようだ。
もっとも、勝負と呼んで良いものだったのかは分からないが。セツコさん一方的にやられてただけだったし。
「はぁ…だ、だいじょうぶだよルナ。シン、まだおっきいままだし……んっ」
ステラから自分のものを抜き、離れるシン。
その際に彼女の敏感なところに当たったのか、再びびくん、とステラの腰が痙攣する。
「ハァ、ハァ……」
汗で顔に張り付いた髪を後ろに流しながら、シンは天井を見上げた。
ステラの膣内から抜き出されたばかりのそれはそそり立ったままで、たった今出したばかりなのに硬さを失っていない。
「……ふう」
「シ~ン、こっち向いて」
「ん?」
声の方向に顔を向けると、ルナマリアが尻を突き上げた状態で待っていた。
両手をついて左右にお尻を振る。揺れるミニスカート。足はベッドの外、立ち上がった状態。ニーソは外さないのは流石だ。
だが卑猥な格好のはずなのに、彼女がやると少し格好いいのは何故だろう。
なんというか、エロかっこいいというか。
「ラウンド2。次はこっちよ?シン。――――――セツコさんの前に、私で練習♪」
それにしてもこのルナマリア、ノリノリである。