「なあ?なんでなのはが落ち込んでんの?」
「うっせえ、声かけといたくせにこねぇお前が悪い」
「ヴィータ…おまえこの前のホテルアグスタの報告書…てか始末書とかすごいんだぞ…」
「うっせえ、そんなのいつでもいーだろ」
「…なにがあった?マジで話してくれねえか?遅れたのは謝る」
「…わーったよ、今日、なのはとスターズの模擬戦でな、新人が無茶したんだよ、それでなのはぶち切れて」
「?いやまあなのは切れるってのは分からんが…訓練なんだし、無茶はするだろ?」
「馬鹿!下手すっと怪我につながる無茶だぞ!ゆるせるわけねーだろ!」
「…?いや、それは…まあ事故に過敏になってるなのはだし、わからんでもない、かぁ」
「あんだよ?」
「んー…まあ取り合えずそん時の記録画像あるんだろ?見せてくれるか?あと本人たちは?」
「かまわねーけどよ…ティアナは医務室だ」
「…まぁ…まずは見てからだな…いいたいことはあるけど…」
「なんか不満そうだな?ちょっとはおめーもなのはに声かけてやれよ」
「ん…まあ見ないでも分かることいっていいか?」
「あん?」
「てめぇら、なのは育ててんのか?隊長全員こっちきてどうする、とりあえず部下見に行け」
――――父と悪循環の憂鬱――――
はぁ…参った…なんていうか、ここまでとは…
とりあえず記録を見るに
危ない機動
教えてないやり方
やっぱり無茶
なのはぶち切れ
どーん!
ティアナとりあえず死亡確認?
…なにこの子供の癇癪
とりあえずなのははアレだ、大事に育ててた部下が無茶してた頃の自分に重なったんだろう、正直あのころはあいつのトラウマになってるし
んでティアスバの二人は認めて欲しくって、届かないって分かってるから無茶をした、と
…なのはは教導で先にそのへん教えとけよ…てか訓練だぞ?『本番でこんなことするんだ』じゃねえよ!そこでダメだしをちゃんとすればいいだろ?何のための訓練だよ…なに感情爆発だよ…
とはいえ…20で初の新人の長期教導…ぶっちゃけ浮かれてても無理はないよな…
そのへんヴィータも注意しなきゃだし…てか俺含めて全員、つっか年長の俺の責任だよなぁ…
それに新人も悪い、あれは確定で無茶だと分かってやってる、きっと本番では同じこと出来ないって分かってる…きっともっと精度あげて使う気はあるんだろうけど
ああ…なのはの仕事だからって放置しすぎたのかなぁ、ぶっちゃけ全員悪い
けど
なにより隊長達がなのは寄りすぎなとこが悪いなぁ
分かり合ってれば、こんな無茶しなかったというか、しても笑ってお説教だろうに…
ヴィータには言ったけど、気が付いてくれたけど。遅いっつーの…
ありゃあ特にティアナにでかい傷になるぞ…
なんていうか、スバルのほうがそのへんの割り切りがうまい、正直指揮の能力はダントツティアナだけど、性格的にはスバルのほうが向いてるな。そのへん
まあ、スバルの指揮とか勘弁だけど、うん勘弁
馬鹿だし、突貫しかしなさそう…いや、向き不向きあるし、フォアードとしてはそういうやつが向いてるんだが。それにこれから伸びしろもでかいしな
どうするかなぁ…本気で迷うな…これで俺が手を出して今回の誤魔化してみろ
さらに隊長と亀裂が走る…
ああ…俺がもうちょっと今日の模擬戦早く来てれば…同じか、途中で俺が叱責しても、下手すれば亀裂か…
…とりあえずヴィータにはちょっと説明してなのはをとりあえず落ち着けるようにいったけど、俺はティアナ達のほう任されるわけにはいかんし、ヴィータかだれかに見に行かせるか?
べストはなのはとティアナが自分たちで和解するのが一番なんだが…
…しゃあない、賭けにでるか…
俺が目指すのはいつだってベターだったんだしな
「私をはずすってどういうことですか!」
急な第一種警報、そして空中戦での出動要請
そして『今日はティアナは外れておこうか』発言
下手に聞くとティアナいらない子発言である
そしてダウナー状態であるティアナには下手に聞こえるわな、その前に空中戦だっていってるの聞いてないし
ああ…まだ元に戻ってないのか…なのはもティアナも…
「言うこと聞けない人間はいらないってことですか」
うお…いつになく喧嘩ごしのティアナ嬢
あとはもう特筆することはない、
キレたティアナ、真顔を保つなのは
我慢し切れなくなって殴ってとりあえず沈静化させるシグナム
まあ、出動かかってるしな、妥当な判断だろう、正直出るの遅れて被害広がりましたーとか馬鹿にもほどがある
…さてさて…
「で、これか…シャマル」
「ええ…シャーリーに言われて用意したの」
ただいまなのは物語、墜落への道を絶賛放映中である
おお、血まみれのなのはサン、俺この場面みてないからなあ
そして若いなあ、うちの娘も、などと人事のように鑑賞
「…30…」
「なにが?」
「なんでもねえ、ヤニ吸ってくる、それと入院以降は写すな」
もう、いいや、もう好き勝手することに決めた、あとは野となれ山となれ
「え?あなたの」
「写すな」
「…ええ」
とりあえず隊長たちとの壁はこれで一枚は壊れただろう
少なくとも、どうしてあんだけ怒ったか。どうして基礎を重視して教え込んだか
ティアナを無能とは思っていない、と。彼女のデバイスに執務官を目指す彼女のために近接用のダガーモードだって用意して、先を考えていた、と
「…30点だな、やっぱり」
「どうしたの?父さん」
「おまえにも…いや隊長全員にいいたいことが有る、が」
はぁ、とため息をつく
「あとだ、てかお前ら大人はまず自分で考えろ」
「え?なにお父さん?」
「…俺は怒ってるんだ!とっとと皆に言ってこい!『山本がもう一度考えろといってた』と!わかったなフェイト・テスタロッサ!!」
「ひ!はい!!」
フェイト・テスタロッサを蹴っ飛ばす勢いで隊長達に伝えさせると、とりあえず新人組を廊下の自販機のとこに呼び集めた
さあ、スーパー説教タイム、だ
「ティアナ」
「はい…」
「スバル」
「はい」
「エリオとキャロ、お前らもだ」
「えっと…」
「なんですか?ヤマモトさん」
「お前ら、仕事なめてねえか?」
「「「「え?」」」」
え?じゃねえよ
「まずティアスバ」
「なんかすごい略され方ですけど…」
「うるせえ、あのな?お前ら勘違いしてるだろ?ここはもう陸士訓練学校じゃねえ、なに出動にむけてちゃんとコンディション整えねえ」
「!それは…」
「死にたいなら後で天井からひもたらしてやっから首吊れ、足手まといは邪魔だ」
「あ…」
「エリキャロ、お前らも同期でここ入ってんだし、年齢だってまだなのは達より近いんだ、なんか意見くらいしてもいいだろ。仲間として見てないなら地球に連れてってやる、勿論魔法も封印して学校にぶちこんでやっから仲間の作り方学んでこい」
「あ…う…」
「…」
「あんな?いままできついこと言わなかったけどな?それは『組織』に属すだけの精神は持ってると思ってたから、だ」
ああもうだからミッドなんか大ッ嫌いなんだよ!18にもなってない子供じゃなぐれもしねえよ!くそ!
「いいか?これは『仕事』だ、命かかった、な?それで足ひっぱる行動とか、戦友を仲間と思えないだと?挙句の果てに『言ってくれなかったから分かりませんでした』?社会なめてんだろ?」
「「「「…」」」」
「シャーリーの映像みて気が付くなよ。誰だって過去はあんだよ、エースだって躓いて今があるんだ、想像もできなかったとかぬかすなよ?」
こんなこといいたかねえんだよ!お前らはまだ親の金で学校いって人との付き合いとか、一生の友とかと会っててりゃあいいんだよ!
「それに目の前のことも把握してなかったろ…あの映像みたシグナムとかの顔、見たか?苦しそうだったの覚えてないだろ?」
「え…?」
「その…」
「友人が死ぬか生きるかの場面だ、周りだってアレは思い出したくはないんだよ、そんなのお前らみたいなわかってないやつのために抉り出して見せてくれたんだ。その重要さわかってるか?」
「あ…」
「スバル、今回はティアナ寝込んだだけだ、よかったな?本番だったらどうなってたかな?映像のなのはとティアナが被らないか?ティアナのときも回復するといいな」
「ティアナ、ケーキ作ってる時にこぼしてたよな?夢があるって、残念だが死んだら無理っぽいぞ?」
「エリオ、仲間はライトニングだけか、ライトニングだけで倍がんばれよ。俺は応援できないが」
「キャロ、模擬戦ではティアナに言われたことしかしなかったよな?でも本番では聞かないんだよな?誰が仲間ともおもってないやつのいうこと聞くもんか」
あぁ…なんていうか、お通夜だな、この感じ…やった本人が言うことじゃないが
「俺は、いったとおり、お前らは仲間だと思ってた、仕事で逃げてたけど、それでも最低限。そのへんの不文律は分かってると思ってたからな」
仕事を同じくしてるんだ、そんくらいは分かってるはずだ、普通の会社に勤めてても、ここまでじゃないけどやっぱり最低限は誰だってするだろ?
明日の仕事のために趣味を速めに切り上げて寝る
いやな同僚でも話くらいはして、上司にそいつが無茶いわれたら腹を立てるし。中のよい同僚なら抗議にだって行くだろう
誰でもやるよな
どこの社会人だってそんなもんだ、それを命のかかった戦場にでるお前らは…!
「…いうことはそれだけだ、分かったら辞表でも遺書でも書いて来い」
まあ、遺書だったらはったおすけどな、てめえら諦めるの早すぎだってな
「……」
「どうした?どっちもしたくないか?」
だったら
「てめえらの直属の上司に相談しろ、まだ仲間だと思ってるならな」
「あ…なのは隊長…」
「フェイトさん…」
「シグナムさん…それにヴィータ副隊長も…」
なに、俺のラストはアームドデバイスだが、音声を他のデバイスに送るくらいは出来る。そんだけの簡単なネタである、手品ですらないな、その為にフェイトの周りに集まるように仕向けてもあるし。
とりあえずこいつらは何かこの話を聞いて考えてはくれたはずだし、助けに来てるはずだ
…あとは、なのはを筆頭にお説教タイムだ
あとがき
難産でした…てかなのははなのは側の言い分があると思うんですよ、そしてティアナ達、おとなしすぎません?ティアナが冷静になるのは難しいのは分かるんですが…それでももうちょっと…原作ってそのへんもうちょっとあってもいいと思うんですよね。あと、隊長に説教は続きます
PS ギャグ分が足らない…
PS2 次回もこんな感じかと思うと…欝だ。なんとかせねば
PS3 誤字など多いかも、カッとなって勢いで書いたんだ、てか勢いないとかけねえorz
PS3 眠い…あと寝癖で髪の毛がすごい…
PS4 なんていうか、朝スネーオになってた Prz ←こんなかんじ。サンバイザーはいらんだろ