「…目が覚めるとこれか…また」
「…」
「…なんていうか、昨日の段階で分かってたけどさ」
「……」
「うん、いいんだ、問題はそこじゃないって言いたいのは、でも家主としてまず言わせてくれ」
「………」
「そんなにも六課の人間は夜討ち朝駆けが大好きか!てか朝は何時だこのお子様ッ!」
「…………」
「…子供発言に反応なし…そんなにショックだったのか…?」
「……………な」
「な?なのはか?」
「…なんなんだよ、これは…」
「んー。説明は具体的と抽象的、どっち?」
「…衝撃を考えて抽象的…」
「ファーザー的な宇宙意思」
「…具体的には?」
「両腕もがれる夢を見た、感覚ないっす、腕枕って死ねる。無理はいかんね」
「それがなのはとフェイトが一緒に寝てる感想かぁーーーー!」
「てか、具体的には説明してないよな。俺」
――――父と思春期?の憂鬱――――
「うぉぉぉぉ…マジでうごかねえ…ちょっとヴィータ、マッサージ…」
慌てて飛び起きた娘とその親友をたたき出したあと、外見だけ小学生が愛想悪いんですが
「死ね」
ほら
「…いや、この服装見ても分かるが、おまえの考えてるようなことは無かったんだが」
ちゃんと服着て寝た、俺って紳士だしな、娘の成長とエースの大胆な寝相は堪能したがー
てか、娘とかいるとこでしないって
「どーだか…この鬼畜、ハーレム」
「死ねる…見た目小学生に言われると普通に死ねる…ッ!」
ああ!山本は9999のダメージ!
「てか、分かっていってるだろ?」
「あたりめーだ、そんな甲斐性おめーにはねー」
なにを今更言ってんだ?等と言われた
…え?なに俺ってヘタレ?キングオブチキン?某ゲームでいう誠エンド選んじゃう人的な?
「…まあ、流石にゲーム程じゃーねーけどな」
そりゃそうだ、アレは仮想もいいところだろ?あれが身の回りに居ると思うか?
…いたら俺は完全犯罪を行うけど
…そのターゲットがフェイトじゃなかったらしないかもだが
「いい加減そのぶっとんだフェイト溺愛っぷりなんとかしろよー?」
「無理」
「速いな!」
「無理だろ、一日3回メールが来なかったら俺、連絡取るよ?」
禁断症状でるよ?
出ないけど、でも心配にはなるのだ。てか3回て多いよな…俺、返信は一日一回くらいだけど
…ミッドで離れて暮らし始めたときなんか凄かったけど…『犬を見ました』とかでもメール来るし100くらい毎日きてたよーな?
「地味に怖いくらい愛されてるよなー」
「ヴィータ、地味になのか?」
「すいませんでした」
「分かればいい」
ああ、分かってるのは本当に悪いと思っているが、分かればいい
「で…だいたいオチは読めてるが、どうしてこんな朝早くから俺んとこに?」
明日からは六課出なきゃダメなんだし、一日くらい速く顔見せにこられても困る
「んー実は、今日はあたしらを代表してまずシグナムが来る予定だったんだ」
ほう、フェイトと交代でか、まあ分かる
「あの場にいなかったザフィーラやシャマルも話聞いて反省してたしな」
「あれは俺含めてだし…ザフィーラとかは特に関係ないっていえば悪いが、薄くないか?」
「いや、ザフィーラ、犬モードばっかだろ?はやての護衛のとき以外よー」
ああ、そういえばよく食堂で犬してるよな
…狼の誇りは無いんだろうか?
ドッグフードがそんなに気に入ったのか?
「それで、一昨日、おめーが謹慎食らった日な、新人どもに一応謝罪してたんだけどよ」
うんまあ、教導関係ないけど、一応六課在住だからな、在籍じゃないけど
「そん時あたしも見てたんだが、ザフィーラ喋ったら皆驚いててな」
…ザフィラァァァァァァ!おま!ちょ!そろそろ一月過ぎてんぞ?それで話したことないとか…ちょ!?
「…マジスか?」
「おおマジ」
「…仲間だとか色々なのぶっとんで存在してないじゃん、犬じゃん、普通に犬じゃんそれ…」
「ちょっと笑えたぜ?」
ほら、そんときの画像、とアイゼンから見せてくれた映像はびびったあとひたすら謝る新人達とザフィーラ
「…いつも犬扱いしてたからなぁ…」
「ああ、『お手』とかは日常茶飯事だったからな」
…明日、帰ってきたスーパー説教タイム2か?
「で、話もどすとだな」
「あーなんだっけ?シグナムか」
「そうそう、なんで変わりになったかって話」
「昨日の夜な、なのはが早引けしただろ?」
「定時だからいいけどな、てかそれで早引けって…まぁ珍しいけど」
「それであたしらが教導のデータ纏めてたんだ」
「そりゃそうか、てか定時に終わらせろよ」
「終わるわけねーだろ!なのは式だぞ!」
…うんまあ、分かる
なんていうか、あれはすごいぞ?うん、すごい。例えてみよう
教師が担当の生徒のノートの書き込み具合を自己判断で放課後纏めてる、見たいな?
あ、全生徒な?勿論生徒のノート見ないで推測で
…有りえんだろ?
いくらデバイスでデータ取っとけるとはいえ…あとで解析するのどんだけー…
「…一応、なのは曰く、最低限のとこまではやった」
「やったのか」
「ああ、残りは自分で補正するからいいそーだ」
「…あいつ馬鹿じゃね?」
「てめーのせいでもあるんだぞ?ふっかけたようなモンじゃねーか」
「そうだけど…その前からやってたしなあ」
「資料庫がすごかったな、『なのは教導資料』って書かれた棚が複数あるんだぜ?」
ファイルじゃなくって棚なとこがすごいよな
…あれ?一月ちょいでそれ?
「いい加減止めないと『なのは教導資料保管室』が出来る罠が六課を襲うな」
「しゃれになんねぇ…」
「いやまた話それた、んでどうしてヴィータが?」
「あーそれがな?18時ごろ、シグナムが呼び出されてな?」
「あー…普通の館内放送?それとも番長とか関係?」
「前者だっつーの、連絡あったらしくてな、受付に」
まあそのころ皆デバイス全力稼動中だったんで個別に受けれなかったらしい、緊急以外受け付けないようにってしてて
「で?」
「…今日の訓練でエリオをぶっ飛ばしたのがばれたらしくてな…誰にとはいわねーが」
…そろそろウチの愛娘をオチに使うのは止めて欲しい
「今日は朝からライトニング小隊は隊長同士の模擬戦だそうだ」
「…これでフェイト、シグナムとの勝率勝ち越すな」
「確定だろ?ちなみに一分以内が掛け率1,3だってよ」
「なにその倍率…まあ、誰でもそこに賭けるわな。1,1でも賭けそう」
ハイパーフェイトソンタイムか…あれ?
「そう考えると賭け率高いな?」
「二番人気が一時間以上だ」
…じっくり~ことこと~煮込んだス~プッ!
…シグシグにげてぇ!にげてぇぇ!!
「…つーかまあ、流石にあれはやりすぎだろうからな、シグナムも半分罰と思って受けるだろーから、勝ちはフェイトだろーな」
「まあ、シグナムってつねに本気だからなぁ。エリオにはいい刺激になったかもだが」
「あーそれはいいんだけどよー」
「ん?」
「…見取り稽古してる新人どものトラウマにならなきゃいーんだが」
「…マズいかもしれん、黒い時のあの目とか」
赤く光ってる気がする、もしくは前髪で見えない
「なんてーか、魔力光は金なのに闇な魔力とかな」
何故、人は目でみたものをそのまま感じれないんだろう…あんなに金色なのに
A 本能です
orz
「まあ、一度くらいはみといてもいーだろ」
「エリオは結構見てるみたいだけどなぁ…」
今に自分のレアスキルとか使えなくなりそう…トラウマで
…そういや雷とか大丈夫なんだろうか?エリオ
「長男、強く育てよ…」
「末っ子はいいのかよ」
「ちょっとウチ来る前に自然保護隊でワイルドに育ちすぎてた模様、ぶっちゃけ手遅れ」
魚は勿論、鳥だって捌ける、ネコ科は煮物にするとアクがすごいっていってた…
「…そうかぁ?結構人見知りするが」
「人見知りはするんだけど…知り合いには普通にすごいぞ?」
ある意味、フェイトと俺を足して2で割ってユーノあたりをコーティングした感じ
「わかりにきーよ」
「まあ、親に似ると思え」
「そりゃあ…すげぇな」
「ああ、精神的には魔王の素質を感じる」
――――知らないのか?魔王からは逃げられない――――
――――ゲェッ!フリード?!―――
「…ふむ、案外容易に想像できるな」
「…そうかぁ?」
「ううむ…このままバックスで育てば孔明…無理か」
「誰だよ」
まあそれはいいや、と三度話を戻す、まあそれでシグシグ来れなかったのは分かったけど
「まーそれはいーんだけどよ、てめーだけ懲罰ってのが納得いかなくてよー」
「そういわれてもなあ…」
あれで懲罰くらうのは…俺といいとこティアナと…ぎりスバル?
上官に反抗したのはそれくらいだし
エリキャロは巻き込んだだけだし、いい機会だったからやったんだし
「でもはやてに謹慎っていったら却下されたし」
「そらそうだ、ヴォルケンズだけで半数近いぞ?戦力でいえばそんなの一度に謹慎とかできねえよ、対外的にも」
「まーな、それでもシグナムは髪きろーとしてやがったが」
…ちょっと見てみたい気もするが、やめとこう
あれでシグシグ。人気あるし
…正直、シグシグのヌードのアイコラ見たときは笑えたが、アングラで。ていうか
『やつのバスト的破壊力はそんなもんじゃない!ヤツはブラなしであれだぞ!重力すら凌駕しているのだっ』
…おや、電波だ
嘘だけど、生乳は見たこと有るけど、正直拝みたくなったけど
…きっと先祖はEz-8あたりだな
すげえぞ?あの胸部装甲、一度ぶった切ったけど、俺が
「…なに空中揉んでるんだ?」
「神への供物だ」
乳神様だ
「…わけわかんねーがとりあえず殴っとく」
「部屋でデバイス起動させようとすんな?唯でさえ大家さんに注意されまくってんだから」
愛娘のせいだけど
「最近警邏の人も魔力反応感知しても連絡してこないくらい理解が深まって泣きそうなんだぞ?マジ止めてくれ」
「…泣くな、ゲームやろうぜ…」
「…うん…」
「で、まあ罰ってわけじゃあねえが…ああくそなんでそんなん繋がるんだよ!」
「だから罰はいいだろと…我様だけと思うなよ?メインはこのチェリーさんだぞ、俺」
「ぐ…一言もいわなかったじゃねえか…!」
「ふふふふふ…なんとなくこのキャラに親近感を感じてな」
うん、何がとは分からないけど、なんとなく。誰か理由を教えてくれ
…おかしい、触手キャラに知り合い居ないはずなんだが
…本当になんでなんだろ…?
「それで、あたしが来たわけだ」
「話が見えない…だが見るがいい!ガー不起き攻め!」
「ぐ!」
「起き攻め!」
「ぐあ!」
「起き攻め!」
「ちょ!ちょっと待て!」
「起き攻め!」
「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…」
「まあ、はやてに何か出来ることは無いか?って提案してな?」
キャラ変更させられました
「ほほう、まあ主の言うことだしな…先に言っとくが、『だが断る』」
「おまえの意見は聞いてねー、てかそのキャラ、ゲーセンで見なかったやつだな」
「お前のもそうだろ?…まあいやな予感するが…」
「なんだー?槍か、ちまちましてめんどくせー感じする」
そういや青いのにふるぼっこだったな、やったの俺だけど…あれもキャラバランスおかしいよな
「二本か!…で、はやての案でな、とりあえずあたしからだ」
「…続編ありかよ…」
「次がたしかシグナムかシャマル、で。ザフィーラだった」
「泣けるな…騎士の誇りはどこだよ」
「騎士ってのは受けた恩はかえさねーといけねーんだよ!って開放で逃げれねー!」
「くくく…自分のゲージみてからやれよ?」
「ああ?!ゲージ一本ねー!」
それが我が能力…!
「卑怯だ!反則くせぇ!」
「ああ、勝負のあとの美酒はイイネ」
「く…!ってまた話そらそーとしてやがんな!」
流石にそろそろバレるか
「ゲームはあとだ!まずは!」
「…なあ、とりあえず脱ぐってドウユウコト?」
「ん?ああとりあえず脱げってはやてが」
「…ラストオーダー、部隊長を」
「んでエプロンだっけか、おい、どこだよ」
「…つながらねえ…」
はやてさん!はやくでてぇ!ハヤテサァァン!!
「おい!きいてんのか?」
「聞いてる、だが見ない」
…もういい、諦めた。何が起ころうと超紳士でいればいいだけだ、もうなんていうか…仙人とかそういうレベルで悟っちゃったよ…
娘よ、父は崑崙とかに移り住むかもしれぬ、住所は聞いとくので葉書で連絡頼む…
「馬鹿!見えたらまずいじゃねーか!」
ならするな!
「…一つ聞いていいか?」
「あ?エプロンの場所教えてからだ」
「…右の衣装ダンスの一番上」
「ああ、この『水陸両用』って書いてるのか?」
「それはフェイト、隣の『人畜無害』が俺の」
座右の銘だ、いいだろ?
…ユーノの座右の銘だけど…十代で悟るとか…涙無しには…
「フェイトの金色じゃねーのな」
「黒でもないだろ?字以外」
「まあ、黒のフリル付きエプロンってのもあってもいーんじゃねーか?」
「やだよそんなの俺つくりたくねぇよ!」
どこまでアリスな趣味だと思われるんだよ!ソレ作ったのフェイトが10歳程度んときだぞ?白とか黒とかでゴシックロリータしたくねえよ!
希望聞いてしょうがなくフリルつけたけど、その『水陸両用』入れたのはささやかな俺の抵抗だぞ?
…ルイス・キャロルなんかだいっきらいだ…
「これでよし、と」
「で…ヴィータ…質問なんだが、はやての提案…いやもうはっきり言おう…!馬鹿発言は何だったんだ?」
「はだかでエプロン付けて一緒に居ろって、…たしかにこれは恥ずかしーな…」
…まあ、あっちへの罰としては罰なんだろうが…
…ぶっちゃけ俺への怨みだろッ!
そしてヴィータ、そろそろ子供じゃないっていうなら世間をもうちょっとだな?
てなわけで一日ヴィータは、はだエプだったわけですが
ふ…それでも下着は着せたッ!俺の超紳士パワーを舐めるな…ッ!
「…そういやあいつ…すくなくとも10年近くはこの世の中に住んでて、あそこまでモノ知らないってありえるのか…?」
流石に外には出なかったしお隣の来客の気配ごとに慌ててたが…等とちょっと疑問が浮かんだが、まあそれは過ごし方だしなぁ…いいか?いやいいとしよう、ウン
あと恥らうヴィータにちょっと萌えたのは内緒だ…フェイトも昔は…てかなのはももうちょっと…
ちなみに何しても顔を赤らめるヴィータとか超カワイイよ?その趣味のおにーさんとかはお持ち帰り確定だ、その場でご試食も辞さないだろう
…だがこのギガカワユスなヴィータは俺んだッ!って父性本能刺激されたくらい良いものだった…ちょっとフェイトから浮気しそうだったのも内緒だ
てか、それはともかく現在はそんな事考えてる余力はない
「…シグナムとシャマルは明日絶対阻止だ…!」
新しい敵に対する計画を寝ないで考えるつもりだからだ…ッ!
だって、その次はザッフィーだぞ?あの二人には思わず押しかかりそうだからってだけじゃない…みなぎる大胸筋とかありえねぇ…死ねる
あとがき
ヴィータフラグ分かりにくく回収、これまたチキン。テラモエスなヴィータは脳内で。あなたのヴィータはそれはもう凄い破壊力で恥らうこと請け合い、ギガモエス
PS てか、更新速度って私早いって実感ないんだが…あっという間に下に下に下がってるしなぁ…
PS2 しかし…マジ最後どうなるんだろ?この話、最終戦は大体浮かぶんだけど…ルートは本気で考えてないなぁ。どなたかいい知恵を…
PS3 個人的には皆幸せになって欲しいんですが…どうやっても刺されると思うんだ…
PS4 山本のメインキャラ判明、お気に入りの理由は募集中だそうです。ええ、そういうことです。判ってあげて…