「父さん…何かいい匂いがすると思ったら父さんだったんだ」
「嘘だよね?!風下で50メートルは離れてたよね?」
「冗談だよ?私犬じゃないもん」
「…ああ。まだ娘は人類と判断している…」
「山本さん、それは胸を撫で下ろしてるの?それとも何か胸に秘めているの?」
「なのは、そこは突っ込んで欲しくない、てかその格好なにしてるんだ…フェイト?」
「え?エリオとキャロが始めてのデートだから心配で…」
「そうかそうか…とりあえず小一時間説教か」
「え?!父さんだって心配でしょ?」
「とりあえず10歳でデートとか考えるのもどうなのか」
「そうだよフェイトちゃん、ちょっと早いと思うよ?」
「そうかな?…ところでなのはと父さん…なのは。おめかししてるね」
「うん、山本さんに選んでもらったの、どうかな?かな?」
「うん…すごく良いとおもうよ。流石父さん、いつもセンスいいよね」
「…なぜだ、なぜ回りの人が距離を取るんだ…」
――――父と休日は…超憂鬱――――
「まあ、なのはに誘われてね、流石にあそこまでセンス壊滅だと泣けるんでなぁ」
「…そんなに酷かったの?」
「あれ?フェイトちゃん昨日みせなかったかな?」
「そういえば…なのはが服借りていったのは覚えてるけど…」
「うん、そのあと見せたはずだけど?」
「エリオとキャロのデートコースを推測するのにいっぱいだったから」
…やめてやれよ娘…なんていうか、過保護で済ますのもどうかと思えるんだが、そろそろ
ちなみに、あとで聞くとシャーリーにこのプラン決めてもらったらしい、エリキャロは
…どうりでためらい無く移動するはずだ…だがデートっぽすぎるよなぁ
「それでもいけどさぁ…で、エリオとキャロは?」
「あ、そこでアイス買ってます」
「そうか、あとはがんばれよ?」
「うん!って父さん心配にならないの?!」
心配になるか!ってか今のお前と知り合いと呼ばれたくないんだよ!
「ねえ、山本さん。そろそろフェイトちゃんの衣装、突っ込んでもいいと思うんだけど」
なのはさん!、ここはスルーだって分かれよ!色々と現実見たいくないんだよ!!
「で、拉致っすか…まあいいけど」
ええ、フェイトに拉致られました、いいけど。一応コートとかはは脱がしたし
…無理だろ?一緒に歩けとかどんな羞恥プレイかっ!
「あ、キャロのワンピ」
「私が選んだの、最近の流行なんだ」
「みろ、なのは。同じようなシルエットでもああいう風にコーディネートするんだよ」
「…ううぅ」
「?」
「で…そろそろ監視はいんじゃないか?」
言外にかえろーぜーめんどくせーし。とぼやく
「ううん、もしかしたら二人が大人の階段登るかもしれないんだし!」
「帰れ、星に帰れ」
愛娘、帰れ
「フェイトちゃん…それはちょっと早いと思うよ…」
うん、てかフェイト、お前まさか娘に先越されそうだから見張ってるとかいうなよ?お父さん泣くぞ?
「でも間違いがあったら困るしね、もうちょっと見守ろうか」
…なあ、なのはも先越されたくないとか考えてないよな?な?
「ん?」
「父さんどうしたの?」
「エリオが妙だ」
何かに気がついたように周りを見渡し始めた…エリオ、最近敏感になったよなぁ…
…怯えてとかじゃないよな?
「山本さん、なんだかんだいってちゃんと見てるよね」
あたぼうだ、山本一家の数少ないオアシスだぞ?
…てか、周りの女性があれすぎるだけなんだが。何故にこうなったんだろう…不思議だ…あぁ…
「エリオ…環境はちょっと…かなり…地獄だが、強く生きろ…」
将来もなんとなく見えてるあたりが涙をそそる…
「あ!路地に入った」
「ついに大人への!?はやいよエリオ!路地だなんて最初からレベル高いよ?」
ああ…だれかこの愛娘に常識というかピンクっぽい部分以外を…
「あるか!んなこと!」
一応つっこんどこう、うん。一応だよ?
「父さん、冗談だよ?昨日地球の赤い絨毯って放送をエイミィさんに貰ったんで、ノリ突っ込みっていうのを試してみたんだけど」
いやどうかな?じゃねえよ!寿命が縮むわ!
「そうなんだ?今度私にも見せてくれない?」
「うん、いいよ。他にもいくつか貰ったから、帰って一緒に見よう?」
「…できれば止めたい…が!…ん?全員への緊急通信?」
路地に消えたキャロから…?
「あれ?山本さん早かったですね?」
「ん?ああなのはに呼ばれてな、なんだかんだいって六課に近いとこで服とか買うのはここが楽なんで」
で、この子は?と先を促す
「はい、この地下道から這い出たと思われます。レリックのケースを所持しているところから…」
「こちら六課ロングアーチです」
「はやて部隊長!」
「まずはそのレリックと少女の確保を、こちらからヘリを出すから収容をたのむわ」
「バイタルチェック完了、衰弱かな?これ以上は専門機器が必要だ…が、とりあえず安静にしとけばいいと判断できる」
「了解や。今、ティアナとスバルにも集合かけとる。集合したら地下道に」
「調査?はやてちゃん」
「いや、ガジェットの反応ありや、どうもレリックの反応につられてきとるやしいんやけど」
さらに上空にも多数でてるらしい、ヴィータも向かってるらしいがフェイトとなのはもそっちか
んで、俺はとりあえずレリックと少女の確保の為に単身でヘリの着陸できる場所で移動と提案しといた
「で…はやて、この子だけどな?」
「なんや?」
「…太もも確認したんだが」
「えっち、ろりこん」
「薬物を注射された形跡がある、うっすらとだけどな…」
「…なんやて?」
過去に数度打たれたあとがある、まあ時間立ってるようだから結構前だろうけど薄っすらと有る
「ただ、多分だけどオーバーバードースじゃないと思う、その可能性も考えて瞳孔も確認したが」
ヤバイ薬でも決めてたらまずいからな、目の収縮とかは調べても無かったんだが
「…オッドアイだ、これは薬付けどころじゃない、生まれからしてマズいぞ」
「…たしか、自然界では人間には生まれない、劣勢遺伝子やったっけ?」
「ああ、ほぼ産まれないはずだ…多分これは…プロジェクトFか、それに近いものからだな」
確率的に、だがまず間違いないだろう。レリックなんかに巻き込まれた子供が遺伝的にレア…ならそっちも関係してるはずだ
「…」
くっそ、フェイトもエリオもやっと普通に過ごせるようになってきたのに…
「…しゃあない、それにまだそうと決まったわけなやない、まずは保護をせえへんとな」
「ああ、そう願ってるよ」
「…空からのガジェット増援?」
「はい、数が多すぎます、解析によると幻影が混じってると」
「こっちに来ますか?それに見分け方とかは?」
「精巧に出来ていて、物理接触など以外では判別はまだです、ただはやて部隊長が限定解除を申請しましたのでこっちは大丈夫でしょう」
…これでしばらくははやての限定解除はなしだな…やむおえないとはいえ…
「スターズワンとライトニングワンは第一陣着弾を確認後、此方に来るそうです」
「ヴィータ…スターズツーは?」
「スターズ、ライトニングの応援に向かっています」
…とりあえず戦力的に穴は無い…か、ただなにか…いやな予感が…
「…!市街地に高エネルギー反応!」
市街地?!空のはやてに?…違う!
「こちらにくる!ヴァイス!」
「くっ!にげれねぇぞ!」
「マズいっ…?いや!!」
「…助かったよ…なのは」
限定解除、なのはもしたのか…おかげで間に合った…俺だと即死を間逃れるくらいだぞ、あの威力に防御しても
視界の端になのは映ってなかったら、飛び出して俺が受けるとこだったよ
「ううん、間に合ってよかったよ」
「…フェイトは?」
「…うん、『父さんにっ!』って叫んで狙撃地点に」
………
「…これは同情するべきなんだろうか…悩むな。どう思う?」
「…とりあえず山本さんはそのまま六課に、万が一また狙撃されたらヘリから皆を離脱させてあげて」
コメント控えるなよ
「じゃあ私もいくね!」
放置かよ!そしてヘリの外からとはいえ目を合わせてくれよ!あ、やっとこっち見た
「…私も心配したんだから、山本さんも装甲薄いんだから注意してね」
「あいよ、まあ凡人らしくあがくから大丈夫だ、なあヴァイス?」
「まあな、次は狙撃なんかさせないさ」
「と、頼もしいセリフがでた所で、いってこい!」
「はい!」
そのあとヴァイスが小声で
「管理局のエースは二度落ちる、か」
とか言ったのはキコエテナイデスヨ?
ええ、聞こえないったら聞こえない
そしてうまい事言った顔しない、ヴァイス!
そしてその後もなんだかんだあって犯人には逃げられたわけだが…とはいえ
「…まあ、任務完了、かなぁ」
「ええ、ティアナの機転でなんとかレリックは確保できましたし」
「やっぱ頼りになる司令官がいると助かるだろ?」
「「「はい!」」」
「いえその…この程度しかできないですから…」
「そうか、この程度か…」
なんとか事が終わって六課で事件後の説明会であるが、その言葉を聞いて俺はくるっと後ろに振り向いて
「この程度が出来ないやつって指揮官とかありえねぇってさ、ヴィータ」
「…うううううぅぅぅぅ…」
「そ!そんな事言ってないです!」
「いい部下もって幸せだなぁ…いろんな意味で、なあヴィータ」
「うあああああ!」
聞いたところ、どうも一度は確保してた犯人を、姿みせてなかった他のヤツに動揺してるスキに逃がしてしまったらしい、レリックのケースごと
それをティアナの独断で幻術を使い隠して、犯人とケースだけの被害で止めたって話だ
まあ、よくやってるよ。正直皆の目の色が前と変わっていたんで、俺は地下の戦闘に参加しなかったんだがよい方向にいってくれたようだ
「これで出来ることと出来ないことは大体わかってきたんじゃないか?」
「はい!最悪の事態を想定して予防策を張るのは分かってきました」
うん、いい方向だティアナ。まぁ…前にもいったけどヴィータみたいな高ランクはどうしてもそういう小手先の技を疎かにする傾向があるからな
本気でガチ戦闘だったら勝てるからなぁ…
しかし、それは置いといて
「しかし、敵は強敵だな…数といい戦力といい…Sは確定だろうな…」
「というか本気で逃げ足だけでもしゃれにならんわぁ」
「ああ…俺もまさかと思ったよ」
「うちもや、報告間違ってるかとききなおしたわ」
「「あのフェイトから逃げれるとは」」
「でも、聞いたとこやとあのヴィータたちが追い詰めたグループと合流して、集団転移するのがちょっと遅れればやれてたはずなんやって」
「だが、少なくとも六課であのフェイトから逃げれるやつはいないぞ…?」
「そやな…ちょっと敵の戦力上方修正しとこか」
「たのむ」
ちなみにそのあとの隊長と俺だけの討論会で
「…ライダー?」
「ああ、まさしく…これはちびライダーと命名するよりないな?」
「こっちはなんやったっけ…エトナ?」
「ちびエトナと呼称するか?」
などという馬鹿な会話が流れた
あとがき
それでも一日一作品は出してしまう…それが私クオリティ、コーラが美味しい…
PS でも休日だし昼まで寝る
PS2 さて、ヴィヴィオ登場、だが会話どころか名前さえ…!あ、ヴィヴィオルートはないですよ?ええ
PS3 しかしレジアス(秘書)も語ってるけど、六課って奇形だよね…