「まあ、そういうわけで、昔っからなのはは頑固でね、よく士郎さんと怒ったもんだけどさ、それでも直らなくてねぇ・・・」
「すごいですね!」
「いや、離れて見てれば頼もしいんだけどさ、近くで見てるとひやひやするよ?」
「ああ・・・なんとなくわかります、一等陸士」
「ティア、なんで私を見るの?」
「はぁ・・・」
「二等陸士、がんばれ」
超がんばれ
----父と新人二人の憂鬱----
「あ、すいません、一等陸士、そろそろ時間なので、私たちも・・・」
「あ、俺もそろそろだし、持ち場にいこうか、初勤務から遅刻はかっこ悪いよねええっと・・・」
「はいはい!私がスバルで、こっちがティアです!」
最初の訓示が終わってから、少し時間があったので近くに暇そうにしている二人がいたのでちょっと話しかけてみたのだ。
「こら、ちゃんといいなさい、失礼しました、私がティアナ・ランスター二等陸士、こちらがスバル・ナカジマ二等陸士です」
「俺はタダシ・ヤマモト一等陸士だ、二人とも仲いいけど、任務とかで知り合ってたの?」
「ううん、陸士訓練学校で一緒だったんですよ!だからまた一緒になれてうれしくて!」
あれ?相方のほうはちょっと顔をしかめてるけど・・・また微妙な関係なのかな?
「そうか、それは縁が深いね、んじゃそろそろ向かおうか、本気で時間がまずくなるよ?」
あんましそのへんは突っ込まないほうがいいのかな?とりあえず移動しちまおう。
「そうですね、一応集まる場所は聞いているんですが・・・初ですし、」
「うん、俺もにたようなもんだからね、さてと、案内板はこれか、どこかな・・・」
「「「第一ミーティングルームは」」」
あっるぇーー?
「一等陸士、おはやいですね・・・ってティアナとスバル・・・知り合いでしたか?」
「いえ、一等空尉、そこでちょっと話しただけですよ」
「あかんあかん、堅苦しいで、陸士とか空尉とか、名前でいいやろ」
「だまれ子狸、ちゃんと仕事と区別しろ」
「え・・・?一等陸士、あの話本当だったんですか・・・?エースオブエースと同郷だっていう」
「ティアナちゃん・・・嘘はいってないよ・・・あと君たち以外は顔見知りだよ」
うわぁ・・・と驚いた顔だが、それはまだまだ、まだ驚いてもらおう。
「あ、父さんもう来てたんだね」
「「父さん!?」」
ナイス出だフェイト。
「ふええ・・・わかぁーい!」
「はぁぁ・・・35、ですかぁ」
「まあ、おかげで威厳がなくて困るけどね」
「タダシさんはすごく若いですよね、たまに僕とキャロとクラガナンに連れてって貰うんですが、やっぱり若いなって思います」
「はははエリオ、男としてそれなりに貫禄がないと悲しいものだぞ?」
そういいつつキャロに俺が持ち込んだココアを渡すと、熱さと甘さにびっくりしながら嬉しそうに飲んでいた、コーヒーと色は似てるしな、ミッドだとココアっぽいものしかないんだよな。
「あ、父さん、私もー」
「フェイトはコーヒーだろ?どうせ用意してないだろうと持ってきたけど、はやて、このへんの雑貨も早めに用意しとけよー」
「あーそやなあ、お礼状とかかくんでしばらく忙しいし、事務の方にたのんどかないかんなぁ」
仕事おおすぎやぁーと机にダレながらぼやいているが、甘い。
「ざっと見てもコップなんかも用意してないな、来客に紙コップってわけにもいかんし、事務のほうだとコーヒーとか減り早そうだし、発注入れといてからとりあえずドラッグストアで買ってきとかないとな、たちまち困るし」
雑巾とかもだなー、あと領収書ははやてで、いやいや機動六課やで?そしてすばるちゃん、一息で飲み干して二杯目を欲しがるな、子供か君は。
「さて・・・スバルとティアナはどこまでヤマモト先・・・ヤマモト陸士のこと知ってる?」
「いえ、今さっきちょっとお話しただけで、なんでも古くからの隊長達との知り合いだとか」
はやてが達筆でスターズ、ライトニング小隊と指揮系列をボードに書き込んで、簡単に自己紹介をしてなのはが仕事モードで部下達に話ししだした。
「殆どが知り合いだからね、スバルとティアナが理解出来れば大丈夫なのよ」
「ああ、エリオとキャロはフェイトが保護してる子供なのでな、その伝手で顔は知っているのだ」
「そうなんですか・・・じゃあまずは戦力としてランクとかからお願いします」
「ああ、俺のランク?たしか魔力はA+だっけ?んで陸戦A+で空戦A」
「・・・ヤマモト、いまだにランクアップの試験受けてないのか・・・正直詐欺だぞ・・・」
「え?もっと高いんですか?ランク」
にやにやしながら口を開くシグナム。
「少なくとも、陸戦限定でならこいつに勝つのは私では無理だ」
「うえぇぇえええ!?シグナム副隊長が?」
「嘘ばっかり・・・勝率2割やん・・・俺と、てか空戦もそんなもんだし」
勘弁してくれ、やるたんびに筋肉痛と打ち身がいたいんだよ。
「こいつな、模擬戦で本気ださねーんだよ、ヴォルケンリッターの中で最初に実践で戦ったのはシグナムだったんだけどな、袈裟懸けにばっさりやられてシャマルににがしてもらったんだよなー」
「す・・すごい・・・」
「いやありゃあフェイトと戦ってシグナムの手の内わかってて、俺は初、っていう上にほぼ不意打ちだったからなあ」
今思い出しても綱渡りな戦いだった・・・もう一度やれっていわれても無理無理。
「それならヤマモト陸士はAAはあると思いますよ」
「スバル、世の中そんなに甘くない、てかいっとくけど俺は予備の戦力だぞ?現場指揮がシグナムに集中しそうなときとかだけだぞ?」
「ふん、エースオブエースにも土をつけたことがあるじゃないか」
「やけにつっかかるなあ・・・シグナム、いっとくけど模擬戦はしない、少なくともライトニング小隊がそれなりに纏まるまでは余裕ないし、ヴィータ、何とか言ってくれよ」
「あー無理無理、つっかてめーの怠け癖をちょっと鍛えなおしてもらえよ」
「トルコアイスって知ってるか?」
「シグナム、まずは部隊の基礎を固めてからだと思う」
ああ、使いやすいよヴィータ、ヴィータ使いやすいよ。
「ま・まあとりあえず教導の方針とかは小隊ごとだし、とりあえず二手に分かれようか、お昼まで時間ないし」
「そだね、んじゃあスターズはなのは隊長と一緒に、ライトニングは忙しい隊長たちの変わりに俺が教えることになってるんで、とりあえずええっと・・・」
「どこでも部屋はあいとるで、ただシュミレータは明日、訓練地区は昼からや」
「んじゃあ第二ミーティングにいこうか、まあとりあえず今日は座学だ、地獄の筋肉痛は明日から期待しとけ」
「スターズはこのままで、とりあえず各自の能力傾向を解析したものを用意しているんで、これからの訓練のメニューを」
さて、これから俺の教官生活かぁ・・・だっりいけど、エリオやキャロの命かかってるしな、真面目にやるかぁ・・・
「てことで、今日から基本的には俺、タダシ・ヤマモト一等陸士が担当します、ただし連携や個人技はここに居られる隊長達からも指導が入ると思うんでそのつもりで」
「「はい!」」
いい返事だ、さて教導の基礎は昨日ヴィータからのコピー見てみたがそんなの無視だな、ってわけで。
「エリオ、キャロ、お前たちの任務は敵を倒すことじゃない、それはついでだってことをまず頭に入れとくように」
「「「「はぁ?!」」」」
おいおい、シグナムとフェイト、驚くんじゃないよ・・・本気でこの部隊大丈夫か心配になるんスけど・・・