「ふう…久しぶりに走ると結構くるなぁ…」
「…死にます…フェイトさん…今までありがとう御座いました…」
「エリオ、それくらいで倒れるな?…ああキャロ、悪いけど水もってきてかけてくれ」
「…でき…れば…動きたく…ない…です」
「そっちも死にそうだな…まあ周回遅れとはいえ、結構はしったもんなあ」
「…ああフェイトさん…違います…助けてシグナムさん!」
「…走馬灯だな…でも最近ぽいからもうちょっと大丈夫か」
「…でも…ヤマモトさん…早いですね…」
「あ?そりゃあもう、魔力で勝てないからな。こういうので勝てないと同じステージにすらたてん!」
「そうなんです…か…」
「うむ、っとそろそろエリオが走馬灯戻りきりそうだから起こしてやるか…なんか過去とこの前みた録画が混じってるけど」
「う…やめろショッカー!ぶっとばすぞぅ!!」
――――父と検査の憂鬱――――
「ヴィータ。どうよ?フェイトは」
「あー、いつも通り」
「そうか…なのはもなんかかんばってるし…」
ええ、ウサギ縫って渡したら買ったのかって疑われたけど
…いやあれくらい誰でも造れるとおもうんだが…シャマルでもできるぞ
「はやてはすげえ頑張ってるぜ」
…まあいいけどよ、やりすぎるなよ…?またユーノと右往左往しなきゃならんだろ…
「そっか…まあいいけどさ、んでどうなってるの?捜査状況」
「アコーズが出張ってくる予定だ」
「…そりゃまた、教会の虎の子だろ。ついに本腰入れだしたか」
他人の思考を読むことができる執務官クラスの戦闘すら可能な個人、出鱈目である
「あの色男、やっと出てきたか…どうせめんどくさいとか言って来なかったんだろ?」
「…査察官もお前にだけは言われたくないとおもーぜ」
「うるせえ、あいつはライバルだからな…」
「あーあー…わからなくはねーなあいつもケーキ作るの美味いし」
「ああ、しかもそれを愛しのユーノにも渡すからな…!」
「…たまに思うんだが、お前とユーノ、できてねえか?」
失礼な、クロノと同じ事を
「んじゃあ、捜査は任せて…アースラの操縦とかは?」
あとヴァイス入院してるし、ヘリとかもだけど
「アースラはルキノ、ヘリはアルトが担当するらしーぞ」
「へえ…んじゃあ補充はなしか?」
「だろうな」
ふむ、どっちにせよ、アースラでの戦闘は無理だろうし、ルキノでも大丈夫だろう。ってかどっちにせよあの船、もう大気圏外にも出れないらしいしな…
「…本気で落ちないだろうなぁ…」
「ああ、まあ移動拠点としての機能は大丈夫だそーだ、流石に首都の上飛ばすから兵装はつかえねーけど」
「そりゃそうだ…てかアルカンシェル以外に有効な装備って時空船にはほとんどないしなぁ」
「ま、質量兵器がアウトだからなー」
「てか、アルカンシェルはどう考えても質量兵器だと思うんだが…」
「…魔法つかやーいいってもんじゃねーよな…」
「火薬が魔法に変わってるだけだよなぁ…」
ま、その分規制がすごいけど。ヴィータは思い出したくないだろうが闇の書のときも結構すごかったらしいし、申請書類。まあ事前にグレアムのおっさんが用意してたらしいけど
「んじゃあとりあえず入院中のやつ帰ってきたら完全復帰、か」
六課は蘇るわけか
「ま、スバルのデバイスも直さなきゃいけねーけどな…」
「どっちだっけ?ブリッツ?マッハ?」
「マッハキャリバーだ、おめーちゃんと覚えとけよ!」
「…いやぁ、ギンガの方が先だったし、まあナカジマのおっさんから聞いてただけなんだが」
ああ、そういや話にでてたよなぁ…六課に出向してきて、名前言われてそんときやっと思い出したけど
『どうだ?いい娘だろう?嫁に取るのはどうだ?』
『ちょ!おっさん年考えろ!俺35だぞ?』
『はっ!見た目20台じゃねえか…まぁあいつも色々あってよ。お前なら背負えるんじゃねえかと思ってな』
『無理、俺は平凡なおっさんだからな』
『うちの若いのをあっさり落としといて平凡か?…まあいい、それならスバルはどうだ?十ちょいだが』
『おっさん自重、超自重しろ、そして酔ってるだろ貴様』
…あれぇ?スバルの話もしてる…ああ、それでいつぞや思い出したのか
「酔ってるおっさんとか無敵だよなぁ…」
「ふん、おめーは酒飲むくせによわねーよな」
当たり前だ、酔っ払うと…あとが怖いじゃないか!
「ま、酒は嗜みみたいなもんだからな」
「そっか…んじゃあ酒、教えてくれよ」
「…お前、苦い苦いって前いってたじゃん」
「うるせー、お前らが旨そうに飲むから悪いんだ」
「何そのヴィータイズム。まあとりあえずビールからかなぁ…飲み易いし、汗かいた後とかは炭酸と似たような感じで飲めるし」
「そうかぁ?あれにげーぞ」
「慣れだからなぁ…んでマッハの修理って?」
「ああ、マッハキャリバーで提案してきて、本来予定してた装甲や性能に戻る感じらしいから、スバルの許可でたらすぐらしい」
「インテリジェンスデバイスかぁ…俺苦手なんだよなぁ」
「そういやおめーもアームドだよな?なんか意味あんのか?」
「少しでも容量残して置きたいのと、頑丈さがぜんぜんちがうもの」
「あー分かる、そうだよなーやっぱインテリジェンスは脆いよなー」
現状で最高峰の一角であろうなのはのレイジングハート様は超高級品である。基礎フレームから全部シャーリーがワンオフで作りこんだせいで、内部は殆ど原型を留めていないが
それでもシグナムやヴィータは勿論、俺のラストオーダーですら傷つける事が可能な強度しかない。まあその分色々と容量とかがでかいし、サポートもしてくれるんだけど
「…正直、戦闘だけならアームドんがいいよなぁ…まあ世の中砲撃が主流だからかわらんか」
「マッハキャリバーはそれでも強度は高いほうだけどな、それでもやっぱガチンコはきびしーぜ」
用途がちがうもんなぁ…それにシャーリーも戦闘機人フルパワー用で最初っから組んでないだろうし、その力見てないだろうからなぁ…無茶すりゃ壊れるか
「で、今日はなにしてんだ?俺はやっとこさ暇が出来たんで飯いこうかと思ってうろついてんだが」
「飯か?…そういや忘れてたな」
「おいおい、大丈夫かよ、てか仕事溜まってるだろ?ヴィータ」
この前の戦闘での報告がまだ残ってる筈だ、てかリィンもやられたせいで更に被害報告が増えている
組織ってのは、なにかあったら上が納得しないと報告は終わらないのだよ?
『虎の子の六課の副隊長がユニゾンまでしたのに過去の亡霊にやられましたー、ユニゾンデバイスは修復中』
…これに納得する理由を付けねばならんのだ…もう泣きそう。
死んだはずのゼスト、やられるはずない戦力。このへんを納得してもらうように書く
へこむよなぁ…納得してもらったら今度は対策とかだし…
「ああ…まあちょっとな。考えることがあったんだよ」
「ふーん…」
「まあいいや、飯いこーぜ」
「あ、待ってくれ、俺部屋にラストオーダー忘れてる」
あれって身分証の代わりになるから食堂とかで使えるんだよ
「んじゃあ、付き合うぜ」
ほいほい
ってわけで今んとこはやてが忙しいのせいで、機密書類もこっち回され始めたのでくれた自室に向かうと
何故か、瘴気を撒き散らす少女がいた
「…で、ティアナ、何?」
「んー?どうしたティアナ、おめーもメシか?」
「…ご自分の胸に聞かれてはどうでしょう?」
「…なんか、フェイトっぽい空気が出てるんだけど」
「なんかすげーいやな空気だな…」
そのツインテールが逆立ってる気がする、あと白目と黒目が逆転してないですか?
「大丈夫…私はKool、Koolです」
「間違ってる気がする…何か分からないけど」
例えるならキャロの『お義父さん』発言。なにかのフラグっぽくて即やめさせたけど
ほんと何?この空気
「…分かりませんか?ではヒントを…昨日、どこにいかれました?」
「?どこって…アースラと、病院と本局と…自宅?」
「二つ目…お昼には?」
「病院だけど?」
「…私、定時で終わってからスバルのところに行ったんですよ…」
「あ?ああ!スバルか!ってうぇぇ?!」
あいつ…喋っちゃった?あんだけ言うなっていったのに?!マジデ?
「…いやその、あれはスバルが調べろっていうから、で…」
「ええ、それは分かります。私もスバルが気にしすぎてたんで調べたことありますし」
…まて、ランスター家のお子さん。そのへんもちょっと詳しくおっさんに語ってくれないか?ミッドの常識とかよく分からないんだけど
「?ヤマモト。ティアナは何怒ってるんだ?」
「うん、きっとガチでなんとか様は見てる!的な嫉妬じゃないといいんだけど」
だったら俺は二人との付き合い方を考えねばならん…ああ数少ない常識人だと思ってたのに…
「なんですかガチって!わわわ私はノーマルです!」
「…?ガチとかノーマルってなんだ?」
ヴィータ…お前はそのまま育って欲しい…
「なんか、子ども扱いされたきがすっぞ」
「気のせいだ…飴いるか?」
「いるか!そうやっていつも子供扱いしやがって!」
「そうか、俺特製キャラメルなんだが…ティアナいるか?」
「え?あ、はい師匠」
「ああ!ずっりーぞティアナ!」
どうしろというんだこのお子様め
「…で、ちょっとおっさんがやりすぎたんで怒ってる、そういうことか?」
「まあ、そう…でしょうね、なんだか冷静に考えたら私怒るところないんですよね…」
スバルに無理やりってわけでもないし、師匠も一応フリーだ、って聞いてますし、一応
…一応を強調するなよ…一応
「まあ、じゃなきゃやんないけどさ…俺チキンだからな、相方いたら刺されるとか怖いし」
うん、そうだね、自由意志だし。別にそんなに悪いってわけじゃないよね、あれだって15とかの好奇心での暴走だろうし、俺ちゃんと途中で止めたし
なのに
「てめぇ…なにやってやがんだ!人が検査とかして色々と仕事してるってのによ!」
なんでヴィータ怒るかなぁ…
「あの…師匠、この話。副隊長にしちゃだめでしたか…?」
「むしろ誰にも喋るなよ?墓まで持ってってくれると助かる」
つか普通喋っちゃ駄目だろ…!いやいろいろてんぱってたんだろうけど
「…あの…じゃあ午後の現場検証が残っていますんで…」
すっげぇ申し訳なさそうに去っていくティアナ。いいよいいよ、相棒のことでテンパッてたんだろうし
「きーてんのかよ!このエロ親父!」
どうせ居ても同じだからなぁ…
でも屍は拾ってくれ、と目で送っておいた
「…なんていうか、名目は身体検査ってことでやったんだし、いいだろ?」
「うっせぇ!おめーは乙女の肌をなんだと思ってやがる!」
「…触ったら柔らかくていい匂いのするもの?」
「…このエロ親父がーーー!」
で、まあなんか終わりそうもなかったんで、話をそらす意味でちょっとヴィータの悩み事を聞いてみた、自慢じゃないが話を逸らすのはのは得意だ、最近エリオも上手くなってる気がする
…ファイトだ、エリオ
で
「…ずっとさ、プログラムの劣化が進んでんだよ。わりーと思わねーけどさ」
色々と悩むこともあるんだそうだ
ほう、こちらも体のことか、ってわけで
…ここで調べたほうがいいのかなぁ…なんか藪を突付いてしまった予感が…ヴィータ…いやなにそのいいこと思いついたって笑顔!いらないから!
…調べたかって?そりゃあ…まあ、なあ?……あ!でも最後はちゃんとやらなかったぞ?うん、俺チキンだからな!
…てか、ヴィータ色々と意味分かってないだろ…まあマッサージみたいなものだけどさぁ…
だからってまた頼むとかいうなよ!あと誰にもこのこというなよ?お前ってば前科あるんだから!
あとがき
休みはSSだけですか?いいえガイアしてますよ?…まあ、ヴィータフラグは回収、と…ってか地味にティアナフラグは放置してるなぁ
PS 寝よう、色々と脳が疲れてる
PS2 いつ決戦にはいるかなぁ…一話で終わらせるつもりなんですが、最終戦wだって山本視点だとそれくらいしか…