「中はさらにAMFがすげーな」
「ちょ!うお!落ちる!」
「きゃあ!先生やめてー!足!足とか触らないで!」
「いや無理ちょっと待て、展開しなおすからって蹴るな!イタイイタイ!」
「見えちゃう!見えちゃうから!」
「ちょ!待てってば!お…おお…なんとかできた…三倍くらい力つかうな…」
「うう…汚されちゃった…見ないでって言ったのに見上げられた…」
「蹴っといていうかな、なのは…バリアジャケットなかったら頭陥没するくらい蹴りやがって」
「でもでも!急に足に!…エクシードでまだよかった。スカート追加してて…」
「空戦だろ、いつもしとけよ…まぁ、いいけどよー…こっち来なかったし…まあこっち来たらアイゼンのしみにしてやるところだったけどなー」
「すまんヴィータ、とても残念なお話がある」
「あ?なんだ」
「ちっこすぎて気が付かなかった、あと気が付いても手が届かない、ちっこくて」
「…!…!死なす…!」
――――父と最終戦での憂鬱――――
「うへえ…広いな、先行した部隊の20名は?」
「途中でここの構造調査をしてるって、どこに向かうのかわからないと」
「そうか。まあしょうがないな…後続は?」
「あと一時間弱かな?まだ集まってないし…」
「つべこべいわずにいくぞ!さっさと終わらせんだからな」
「あいよヴィータ、んじゃあいくか…」
しかし、AMFがきつい。これで機械式のガジェットが相手か…
『ヴィータ、聞こえてるか?』
『あ?なんだよいきなり念話しやがって』
『これからはなのはを温存していくぞ、悪いがこの環境だと破壊力はなのはが一番だ』
『…わかってんよ、最初からそーするつもりだ』
『んじゃあ俺とおまえでフロントだな』
『何言ってやがる、てめーみてーな雑魚はさがってりゃいーんだよ、このあたしとアイゼンに任せときな』
『…ヴィータ』
『うるせー!フェイトからも頼まれてんだ、だまって上司の言うことききやがれ!』
…くっそう、ちっこいくせに
「どうしたの?二人とも」
「いや、俺がこっそりとちっこいよなぁ、って思ってたら気が付かれたっぽくて」
「アイゼンッ!ギガントフェオォームッ!!」
「ちょ!ヴィータさん?!あっち!あっちだからね?あのガジェットの群れだよね?それうつのぉーー!」
ちょっとやりすぎたかもしれん、俺自重、自重しろ俺
…って本気で広いな…
「ヴィータ、大丈夫か?」
「うるせえ、バックスやセンターの消耗守るのも前衛の仕事だろ?」
「まあ…俺の火力だと三倍くらい違うしな…どうしてもヴィータに負担がいくけど…すこしは下がれよ?」
「てめーみたいにへっぽこにはまかせられねー」
「…いいけどよ」
「突入隊、聞こえますか?」
うお!びっくりした!いきなり通信ウィンド開けるなよ!
「駆動炉と玉座の間、詳細ルートが判明しました」
「…うへぇ…艦首と後部?こりゃあ…」
「突入隊はどうなってやがる?」
「緊急招集をかけていますが、まだ40分は…」
「…それぞれも下手すると戦ってるだろうしな、ここに来るのも一苦労だろうし…」
しかもこのAMFで戦えるヤツ…40分か、それでも無理してやがるな
「しかたねー…スターズワンとツーは別行動を取る、ライトニングゼロはスターズワンとだ」
「ヴィータちゃん?せめて山本さんは…」
「うるせえ、知ってんだろ?このあたしとアイゼンの得意分野」
ゲートボールだろ
「破壊と粉砕、消耗の分。動力のほうをやらせてもらうぜ」
「…ヴィータちゃん…」
「さあ、とっとと足手まといも連れてヴィヴィオを連れ帰って来いよ」
「…ヴィータ」
「少しは役にたてよな?山本」
…くそ、お前みたいにちっこいのはゲートボールが得意分野でいいだろ?なぁ
「うっせえ、Aランクになに期待してやがる、さっさと終わらせてメシ奢れよ」
「てめー…それはこっちの台詞だろ!いーからとっとといきやがれ!」
「まあ今度は本物の湯葉食わせてやるよ」
だから、お前も気をつけろよ?
「あの濡れたティッシュみたいなのか…うまいか?あれ」
「ってんめぇぇぇぇぇ!全京都の人に謝れっ!」
日本の文化舐めるなよ!
「…ねえ、山本さん、ヴィータちゃん、大丈夫かな?」
「きついだろ?別れるときみてなかったか?」
「え?」
「あいつ、歩いてたろ?もう飛ぶと魔力が持たないかもしれないんだ」
「っ!」
くるっと振り返って元を戻ろうとするのをラリアット決めて押しとどめる
「…イダイ」
「いいから、いくぞ…戻ったとこで好転しねえよ」
「でも!でも!せめて山本さんだけでも!」
「…どうかな?これがヴィヴィオをキーにして動いてるなら、そしてこれが古代ベルカで実用されてたなら…少なくとも予備動力はある」
つまり、優先度はこっちだ
「…!それじゃあ!ヴィータちゃんは捨て駒なの?」
「違う、少なくとも浮上速度は下がるはずだ。それにヴィヴィオだって二人でも止めれるかどうかわからんのだぞ」
「それは…」
「きたぞ、ガジェットだ、うだうだ迷うならヴィータの方にいってもいいぞ」
レアスキル発動、圧縮開始。次々と浮かべた魔力の玉を加工して投げて、誘爆させて突破する
「どうした?いかないのか?まあ俺じゃあヴィヴィオは取り戻せないけどな」
想定されるシュチュエーションは…聖王としてのヴィヴィオ、どんなのかはわからないが…仮にも王と名乗るだけの力はあるはず
「止める、しか俺には出来ないぞ」
止める、殺してでも。いやはっきり言おう、殺して止める
「…!それは…」
「俺はな、ヴィヴィオが可愛いよ、それでも」
フェイトや、家族を優先する。現実に無理なら、ためらい無くそうする
「俺は何度も言うけど英雄とか言われる人間にはなれない、そりゃ十代のころとか憧れたさ」
なんか謎の力とか前世とかに目覚めないかなあ、とか空想したもんだけどさ
「もうこの年になるとな、優先順位が浮かぶんだよ」
「そんなこと…出来ない…させたくない…」
なのはも負けずに後続のガジェットに誘導弾を打ち込む、すげえな。このAMFの中あんだけの火力
「そうか、んじゃあやっぱりお前がやれ」
誰でもない、お前が。お前の願いのために
「…お前は俺が認めた『英雄』だ、何も心配しないで思うとおりにやれ」
「そんな…私はそんないいものじゃないの」
そうかぁ?前にもいったろ?
「いつでもお前が一番先にいた、いつでもお前の思いを形にするために俺たちがいた」
そうだ、お前が前だった、いつも俺もフェイトもはやても…後ろから付いていっただけだ
「お前が望むように、やれ。俺はいつでもお前の味方だ」
「……っ!はいっ!先生!ACS展開、いくよ!レイジングハート!!」
「All right Strike Flame」 (ストライクフォーム了解)
「うん!」
「Charge」 (突撃)
おいおい、やる気だすのはいいんだけどさ、ちょっとおじさんも気にして欲しい。ついてくの精一杯だぞおい!
「…先行したらパンツ見えるだろうってのに…聞こえてないよな?」
ちょっといいタイミングでレイハさんが光ったのが怖いが…まあそんなの後にしないとな…?
「…ッ!」
「どうしたなの?先生」
「…なのは、口調が戻ってる」
「あ!その…すいませんな…です」
「いやいいよ、それより急ごう、もう少しのはずだ」
今、ヴィータの魔力が…揺れた?なんだ?俺は他より魔力を視覚化できるからぼんやりと見えたってか残滓を感じただけだけど…何があった?
「そこの角を曲がればすぐのはずです!」
ちっ!念話もつうじねえ…ここでなのはを動揺させるわけにも…
「そうか…なのは、待ち伏せだ、高魔力反応!」
「っ!レイジングハート!」
くそ!タイミング悪すぎる…
「エクセリオォォン・バスタァーーー!」
頼むぞヴィータ…!旨いもん奢ってやるからな…!
目の前、てか全面を覆いつくす桜色の輝き、それでも相手のオレンジの光は負けずに押し付けてくる
「互角か…?くそ」
こっちには余裕ねえっつーのに…これは俺が間をぬって突っ込んで抑えるか?
「…ブラスターシステムリミットワン…リリィース!」
レイジングハートのブラスターセットを告げる声と共に更に桜色は勢いを増す
そして貫かれる扉、その奥には…
「…10?たしか…他のやつらの言い方からすると、ディエチ?」
砲撃の先にはもうなのはのバインドで拘束された戦闘機人の姿があった
「…この火力…本当に人間か…?」
「奇遇だな、俺もそう思うよ?」
「先生…」
「褒めてるんだってば」
「…後続の突入隊が確保してくれる、それまで大人しくしていなさい…この船は。私たちが、止める…!」
「悪いが子供が待ってるんでな、先に行かせて貰うよ」
…これが戦闘機人か…人とかわらんな…くそったれスカリエッティ!…こんなガキ洗脳して無事にすむと思うなよ?
「それよりなのは」
「なんです?」
「左手、だせ」
「…大丈夫ですよ」
「リミット切れとは言わん、見せろ」
飛びながらしぶしぶと手をだすなのは、バリアジャケットで見えないけど…
「…破裂、か?魔力の威力に体が付いてきてないな」
「平気ですよ、これくらい」
「おまえ左利きだろ?…この出血だと表皮だけか…だが内部はどうなってるんだか」
「…大丈夫、です」
ああ、変な方向にたきつけちまったかな?こりゃあ
「…ヴィヴィオのところで戦闘あったら、前衛は任せろ。いいな?」
「…はい」
流石に利き腕やられて杖振り回すのに不安があるのか、納得してくれたが…こいつ、なんかあったら出る気なんだろうな
「…いきます、山本さん、レイジングハート」
そういって桜色の玉を数個だしてから俺たちの英雄はさらに加速していく
「…フェイトにも頼まれてるんだから、無茶するなよ?」
そして、たどり着いた王の間
叫ぶヴィヴィオ、弾ける七色の魔力
「っ!ラスト!なのはしがみつけ!」
魔力の剣を地面にぶっさしてなのはを引き寄せる、まずい…この魔力はなのはに匹敵するぞ…!
「…ヴィヴィオ!」
「…ママーーーッ!」
「…で、この親子の会話に割り込みかけるKYなメガネ、てめーはだれだ?」
ヴィヴィオの変調中。えんえんとどうでもいい事を話し続けてる空気読めないメガネ、言いたいことなんぞ聞いてやるか。
「メ…メガネ!?」
「うるせえ、メガネで十分だ、知りたいことはわかったから黙ってろメガネ!」
ああ、わかった、もう話すな、てか顔みせんな
「くッ…これを見てもそういえて?」
いつのまにか繭のように七色の光を集めていたヴィヴィオがそれを砕いて出てくるこれは…
「…うわぁ…何食ったらここまで急成長…」
「山本さん?!そういう問題じゃないですよ?」
いや、そういう問題だとおもうが…なにせ
「…この成長に使った魔力、肉体になるほどの魔力、どこからきた?」
「ふふふ…わかってるのでしょう?この」
「黙れメガネ、わかっていってんの空気よめ」
「…ッ!この…!陛下!いとしのママを消し去ったのはこいつらですよ、さぁ!その力を!!」
「はいはい、下っ端くさい台詞ありがとう、ってか言ってるだろ?空気よめ」
きぃぃぃ!とまるでハンカチあったら噛み破りそうに悔しがってるが
「…なのは、俺が前、おまえが決めろ」
こうやって注意を引ければ、心配なヴィータの方にも少しは援護になるはずだ
「山本さん…」
「ママ、がんばれよ?」
そういってラストにカードリッジをつかって魔力を通す。今日だけでもう10発を超える勢いだ、毎回毎回からんでくるシグナムやヴィータとの模擬戦で慣れてなかったら倒れこんだかもしれんな
「邪魔っ!するなぁぁぁぁ!」
「うるせえヴィヴィオ、ちったあ親のいうこときけや」
がいんがいんと俺の魔力刃をはじき飛ばす
が
「はん、それで?」
そのまま半円を描くように、はじかれた勢いのまま下腹部を切り裂くように跳ね上げる!
「っのぉぉぉぉぉ!」
それを身にまとった魔力で受け止め、下がるのをわざと見逃して右手のラストワンの魔力を
「Compression」(圧縮)
「ちょっと痛いかもだぞ?お仕置きだヴィヴィオ」
「その名をっ!よぶなぁぁぁ!」
がきっ!っとまたはじかれる剣、くそ…これでも効果なしか…なら
「ラスト、サポートプログラム頼むぞ」
長年の相棒に頼んでから左手でヴィヴィオの顔を狙う、当然のように防御すらされずに魔力で止められるが
「馬鹿。顔にこんなの押し付けられてどうすんだよ?」
魔力刃を活性化、眩しく輝いて左が見えなくなるのをついて蹴り
「っにげるなぁ!」
「紳士にも準備ってのがあるんだよ…圧縮、全域掌握開始」
剣を投げ捨てた左手で胸を押さえて圧縮開始、そう、俺のレアスキルは魔力じゃない、『リンカーコア』の変質だ
「ぎ…がぁぁぁぁ!」
二度目の試みは成功、ちょっとふら付くが…シグナムに見てもらったときはこんなに早く圧縮できなかったが…慣れた?それとも
「…先生?なんですこの…胸を締め付けられる感じ、それに先生の魔力光が…」
ブルーだった魔力は濃く、藍と呼ばれる色となる…このスムーズさはきっと
「準備いいぜ、はったおしてやるからきな、ヴィヴィオ」
「はぁぁ!」
七色の光が玉になって襲い掛かってくる、だが
「あめえよ」
まるでガラスのように、ラストワンと触れると真っ二つになる
「先生…?どうやったんですか…?」
「ああ。俺の奥の手、ネタばらすとな…なのは、お前のお陰だ」
そう、一度シンクロしたなのは、彼女が今はブラスターシステム使用で活性化しているせいだろう、やたらと楽に行えた。これはうれしい誤算だろう
…最悪、片手でちゃんばらしながら圧縮かなぁ?とか思ってたんだが…ヴィヴィオにヒーロー物とか見せときゃよかった…そうすりゃ変身中は攻撃されなかったかも?
「なのは!」
「バインド!」
なのはのチェーンバインド、だが数秒もすれば千切られてしまう。どんだけの魔力なんだよ
「っちい!」
「はぁぁぁ!」
そして突き、死ぬほど重くて一撃でもくらったら俺死ねる。だが
「あたらなきゃなんとでもなるぜ?ヴィヴィオ…もういっちょなのは!」
「はい!」
ブラスタービットを使用してのチェーンバインドからのクリスタルゲージ、
「これは…もうおぼえたぁ!」
「…あっそ、最近の子供は飽きるのが早いよな、なのは」
「はぁはぁ…そう、ですね」
なのは…消耗が早すぎる。ブラスター2のせいか?1からかぞえてかなりの稼働時間だ…いや、俺のせいか?シンクロしている分、あっちにも負荷がかかるはずだ
「…見つけた…」
そういうといきなり壁の方を向き、一歩を踏み出す
「…やっとか、結構遠い?」
ここに入る前にばら撒いたサーチャー、あれはブリッジを探す為に出した。その間を持たせるってのが最初の作戦
「はい、でも任せてください…ブラスター3ッ!」
そしてやたらと男らしく意気込むと、最大火力をだす3をためらい無く選択そして
「ディバイィィィィン!!」
数発カードリッジを廃莢!しかもそれで飽き足らずさらにマガジンを使用する男っぷり!
「ちょっと惚れそう…っと、ヴィヴィオ、お前のママはパパかもしれんぞ?」
そう軽口を叩きながらラストワンをヴィヴィオに叩きつけ、後ろに打ち出した魔力球をラスト・スリーを投げて落とす
「っはぁぁぁぁ!」
「いいから黙ってみとけ?ママの全力全壊ってやつを」
うん、誤字じゃなくそう思う、本気で外から砲撃で終わったような気もする火力
…まあ、無理だけど、外装硬いし。
でも直径だけで何メートルだよ?…すげえなこれ
「バスタァァァァァァァ!!!!」
轟音と共に大穴が空く、破片すら残らず、その先は遠すぎて暗闇の中、どこまでも続いているような錯覚すら感じる
そして、しゅうしゅうと焼け焦げたように全身から煙をだすなのは。けっこう…いやかなりの負担だったはずだ、シンクロしてる俺にもその負荷が多少きてるが…正直いって
「…元々気にならん位だしな」
死ぬ…いやなんていうか。肺とか心臓とか肋骨とか、胸の全部を深海一万メートルくらいに放り込んだような圧迫感と激痛、ちなみに頭痛もしてきてる
「これで…終わるかな?」
息を吐こうとしてぐっと詰まる、解除しないとため息も出来ないか…
「ヴィヴィオ!」
「だめ…近づかないで!」
近づいたなのはに向かって拳を振りぬくヴィヴィオ、なんとか左手を差し込んで防いだが…まだ、駄目なのか?
「ヴィヴィオ!今助けるからっ!」
「駄目なの!もう戻れないの!!」
ゆりかごの自動防衛モードが発動し、揺れが出始めている。これは…脱出が…くそ!
「くそ!このガキはええし…!なのは!」
なんとか真っ青な軌道を描いて追いついているが…打ち出されたヴィヴィオの砲撃をなのはに相殺してもらって即切りあいに持ち込む、これの繰り返しだ
「もう…来ないで!………分かったの…私…ずっと昔の人のコピーで…もう、ママは死んじゃってて…フェイトマ…フェイトさんも、なのはさんも…守ってくれて、魔力のデータ収集が出来る人を探してただけなの…」
私は、この船を動かすだけの兵器…そう、悲しそうに、色違いの瞳から涙すら流して少女の姿のヴィヴィオは告げていく…
「で」
だが、そんなもん知るか。我等の英雄なのは様がご所望なのだ、とっととけりつけて帰りたいのだ。それ以外はアウトオブ眼中なのだ
「うるせえ!んなもんどーでもいいんだよ!ああもうめんどくさい!こちとら無理してんだからさっさとやんぞ!つれて帰る!以上だ!」
答えは聞いてない!…ってか、マジで痛みがきついんだよ!なんか頭も割れるみたいにズキズキするし、体動かすとヘンな軋みがするし!
「山本さん…それは…」
「てめえも諦めないだろうが!ああ?この破片すら残さない悪魔だか魔王だかな火力ぶっぱなしといて『ヴィヴィオ諦めました』で帰るのか?フェイトになんて言い訳すりゃあいいんだよ!」
「魔…魔王って…」
褒めてるんだよ…ってかそろそろ何言ってるかわからなくなってまいりましたっ!ああ…このままいると新しい世界みえそう…
「…でも…でも…」
「いくぞ!なのは!砲撃用意っ!魔力でレリックぶっ壊すぞ!…ヴィヴィオ、ママんとこに戻ってからいろんな事みんなで考えろ。お前はまだ…親が必要なんだ」
「…いいの?戻ってもいいの?」
「…戻っていいよ、ママだもん、私もちょっと不安だったし、迷ったけど…ママになったんだもん」
「…たすけて…ママ…なのはママァ!!」
「…助けるよ、いつだって、どんな時だって!」
がきり、と親子の間に入り込んで血まみれの左手をぶつける、なのはを守ったときにはもう、骨は崩れていた。もうどうでもいいや、なんか痛みわかんなくなってるしー
そのまま右のラスト手放してヴィヴィオの髪を掴んで後ろに回る、痛そうだけど知ったことか!俺は情け容赦が時にしかない男っ!ああもうなんかテンション変だし!
「いけ!なのは!」
そのまま自分ごとリングバインド。いつものバインドと違い、こっちの方がなぜか俺は拘束力が強い。それでも次々砕かれるが次々とさらに掛けて時間を稼ぐ
「私は迷わない、魔王でも、悪魔でもいい。この思いは!絶対届ける!」
そうだ、迷うな。やりたいことがあるなら、何を犠牲にしてだって、その覚悟を持って突き進め!お前もう大人だろ?自分で突き進んだ道だろ?
「スタァァァライトォォォォ!!」
…だけど、ああ。今なら土下座して謝る犯罪者の気持ちが分かるな。これは…逃げろとかそういう生存本能すら働かん…いやもう痛みで脳とかおかしくなってるからかもしれないが
…だって、なんかヴィヴィオの髪からいい匂いとかするんだもん
…ああ…俺結構疲れてる
「ブレイカァァァァァァァァ!!!!!!」
そこで最後まで締まらない俺の、この事件は終わった
「ブレイクゥゥゥゥゥ……シュゥゥゥゥゥゥット!!!!」
…なんか、思ったより威力ある光に、全方位でヴィヴィオと共に飲み込まれ、それ以降は覚えていない
…ってか、俺生きてるよな?
あとがき
死んだかもしれん
PS 「帰ったらなんか旨いもんくわせちゃる」的言葉は死亡フラグだとおもうんだけど、どうだろう?
PS2 …これは…もうアフターとか書かなくていいって事ですか?
PS3 あ、そろそろとらハ板に移行しようと思っております。正直長く書くならあっちにあったほうが他の練習されてる方に悪いですし…