「はい、あ~ん」
「…なあ、スバル」
「なんです?ヤマモトさん」
「なぜにこうなったんだか、言ってくれないか?」
「ええっと…模擬戦でがんばったんですよ!私!だから」
「…ティアナ、翻訳プリーズ」
「はぁ…今日、スターズは午前中だけのシフトなんですよ」
「知ってる、だからお前らいるんじゃん」
「ですから…午前中のひさびさの模擬戦でなのは隊長が『今日は特にいい動きだったよ、昼からは好きにしていいから』って」
「それ、別に普通の会話だろ?元々昼から休暇扱いなんだし」
「はぁ、六課は前半で休暇を貯めまくりましたから…解散までに出来るだけ消費しないといけないらしくって」
「文句はなのはにいえ、俺はちゃんと休んでた…おかげでロングアーチから羨ましそうな目で見られ続けたが」
「まあ、あの実質スカリエッティ事件までが勝負でしたから。それはいいんですけど…その隊長の言葉を勘違いしてるようで」
「好きにしていいって…自分以外を巻き込んだらだめだろ!?」
「そう言ったんですけど…」
「止めろよ相棒を…」
「師匠は金色の本気眼で『いくよ!ティア!』って言われて止めれますか?その後答えは聞いてないとばかりに引き回されて…手が痛いんですが…」
「…ああ、それでずっと右手を揉んでたのか…よかったな、左手でホールドされてて。右手でされてたらその手、スクラップだぞ?」
――――旦那と勇者王!の憂鬱――――スバルルート
「それでですね!ヤマモトさん!」
「うん、いいからデバイスだけでも待機状態に戻せ。日常生活にそんなウィンウィン回るものは右手に必要ない」
「えーでもお陰でヤマモトさん捜すの早かったんですよ?」
「マッハキャリバーだけ使えよ。てか施設内とはいえデバイスをそんなに一般区域で使うな」
「リボルバーナックルだけ出してあげないのは悪いかと思って…」
「…ティアナ、あいつ主席卒業だよな?頭いいんだよな?法令とか読んでるよな?」
「ええ…ただ…ここのところ一週間ほど寝てないようなので、流石のスバルもちょっとネジが…」
こそこそとまた、ティアナを引き寄せて耳打ち
「スバルだと悪いけど本気でネジとか探してしまいそうだが…てかそれ死なないか?」
「元々五日ほど徹夜したことあるんですけど、平気だったので大丈夫だろうと思ってたんですが…」
「…てか、なにしてたんだ?」
「もう二週間で六課解散ですから、それまでになのは隊長に勝っておきたかったそうで、無限書庫に戦術を」
「…今更か」
訓練校で習ったろ?
「それとは別に、習いなおしたかったそうで。それにまあ…卒業生から言わせて貰えば、あれは本当に基礎の基礎だけですし」
「そりゃあそうだけど…」
じゃなきゃ俺なんかの生兵法が通用しなくなってるだろうし…ミッド全体が…
「…魔力至上主義ですから…いかに効率よく使うか、魔力量を増やすかがメインでしたし」
まあなぁ…だからSランクとかがあんなにでかい顔するんだよな…てか訓練校もランク別で作るべきだよな…一緒にいてみろ?諦めしかでんぞ。そんなのに少々戦術を使っても勝てない現実を最初っからみせてどうすんだか
「まあ、私は諦めも悪いほうでしたから、戦術は自分で調べてましたけど」
「ねえねえ?ティア、なに話してるの?」
「え?ええっと…」
「ああ、スバルと午後はどうしようかってな」
うん、ティアナ顔が青いぞ?まぁあの金色の眼が怖いのは分かるが…なまじっか頭がいいからスバルのISの凶悪さが分かるんだよな…俺も『そういやあ戦闘機人が一人いなかったな、最終戦?』って聞いたら『ええ、スバルのISが接触してないのにかかわらずメインフレームまでダメージが出てたので、参戦出来ませんでした』ってギンガに聞いて恐怖したよ…
「そうなんですか?大丈夫だよ、ティア!ちゃんと考えてあるから」
「そうかそうか、んじゃあとりあえずこのあほとしか思えない量の食事を減らしてから考えるか」
「はい!」
…うん、今のお前が考えたコースなんか怖くて参加出来るかっ!あとこの量…その丸見えのおなかのどこに入るんだろう?…エリオで慣れてなかったら胸焼けしてるぞ
「で、やってまいりました水族館!」
「おっきいですね!ヤマモトさん」
「ああ、ミッド最大をうたってるからな。それにしても…ティアナめ、遅いな…」
逃げたか?だとしたら俺は師弟の縁を切るのも辞さない覚悟だ!
「あ、ティアからだ」
「あ?どれ…?」
『フェイト執務官に執務官補佐の勉強を教えてもらえるそうなのでにg…参加できませんってヤマモトさんに伝えといて』
…ティアナ・ランスタァァァァァァ!!!!
「うう…なんていうか…最後の障壁が消えた気がする…」
しかも相手がスターライトブレーカーとかそんな感じの絶望感、自分で味わったから間違いないよ?
「しょうがないですね、ともかくいきましょう!ヤマモトさん!」
「…死にてぇ…」
特に組んだ腕のせいでやんわりあたる某一部の柔らかさとか…死にたい…
「これ!どうですか!?」
そして最初ッからテンション超爆のスバルは入り口ではやくもお土産コーナーに突入
「ああ、水族館の定番だよな。魚とかの帽子、でもカニは正直チョイスした人の正気を疑う」
となりのイソギンチャクもそうだが…魚じゃない気がする。てか地味ぃぃぃぃ!
「じゃあ私これ買いますね!」
「販売員の前で分かりにくいように止めてるのに気がつけよ!」
思わず怒鳴ってしまった…でも販売員さんは優しく『私もちょっと…』と言ってくれた。
うん優しい、おもわず嫁に来ないか?と言いそうになったくらいである
「じゃあヤマモトさんはこのイソギンチャクで!」
「ぶるあぁぁぁぁぁあぁ!」
結構本気で大人気なく殴ってみた俺は悪くないはず
体罰じゃない、由緒正しいロシア式修理法である。コツは斜め45度からこう…!
「あーお魚だ!」
「うん、いい加減見たものをそのままいうのは止めなさい、本気で寝ないとそろそろ幼児退行してないか?」
「美味しそう!」
「うん、思ったことをそのままも駄目だからね?」
なんていうか、たまに目が金色になるのは興奮してるのかと思ってたのだが、どうもそろそろ体力的に戦闘機人の方に移行しないと動けないんじゃないんだろうか?なんて憶測してしまう
だって、なんか点滅が電池切れ寸前っぽいんですけどーーー!
「…本気でなんていうか…俺って生まれとか気にしないっていうか、気がつけない鈍い人だけどさ。お前の将来の相手がこれ見たら引くだろうなぁ」
「なんです?」
「いや独り言」
「もう、私いるのに。もっとムード考えてくださいよ!」
「すまんすまん、それより目がとろんとしてきたぞ?」
「え?大丈夫ですよ、これくらい訓練学校で慣れてます!」
そう見えないから言ってるんだが…しょうがない、最終から二番目の策で終わらせるか
「あ、係員さん。すいませんが…」
「ヤマモトさん?」
「ああ、ちょっとトイレを借りようかとな」
「もう…待ってますからね」
はいはい、と答えてトイレで通信を六課に入れる。相手が六課にいるのは分かってるし…なんとかなるだろ?
「ふあぁ…次は…イルカショーに行きましょう!」
「眠そうだぞ、そろそろ戻らないか?」
「大丈夫ですよ!」
そういいつつも目はかなりショボショボしてきている。無理もない、訓練校時代とは比べ物にならないなのはの教導と、今日は本気でやったはずの模擬戦、そしてこの水族館で興奮もしている。意識自体はその興奮で誤魔化してるんだろうけど…体がついてきてないのかな?
「そうか…そこまで意地を張るなら…フェイト」
「え?フェイトさん?」
ばちっという音とともにスバルの首筋に白魚のような手が伸びると、魔力変換によって雷撃となった魔力が打ち込まれ、こちらにがくんともたれ掛かって来る
「すまんな、フェイト」
「もう…いくら模擬戦で慣れてるとはいえ、スバルに電撃は怖いんだからね?」
「すまんすまん、それにしても早かったな」
「うん、ティアナに聞いてから近くで待機してたの」
…うん、本気でそろそろストーカー法とかミッドでどうなってるか聞いとくべきなんだろうか?
「そういえばティアナは?」
「車で待ってるって、凄く怯えてたけど?」
「そうか…己の末路を感じているか…」
うむ、まあ逃げようとしても無駄だがな…
「フェイト、ティアナにメール頼む」
「いいけど…父さんがすればいいのに。それで文面は?」
『ふぇいと に みすてられたこと つげぐち しとく』
「?何見捨てられたの?」
うん娘よ、良く聞きなさい。そして外からこの世の終わりっぽい声が聞こえたが、空耳だと思う
「あ…ヤマモトさん?」
「山本さんですよー」
フェイトは半狂乱のティアナを引き連れて先に帰ってしまったので、俺たちは歩いてバス停まで行くことになったのが…スバルは当然起きてないので背負っていくことにしたんだが…起きるの早いな。戦闘機人て便利でいいなぁ…まあそれなりに悩みとかあるんだろうけど。俺はその程度の感想である、鈍いしな
…黒かったなぁ…久々にあそこまで黒いの見た。ちなみに魔力光の金との比率はまるで…タバコのジョンプレイヤースペシャル?あのJPSのパッケージみたいなー…つまりほぼ黒だ
「うん、進路がフェイトの補佐官つってたが…大丈夫だろうか?」
なんか一人の有能な少女の未来を決定付けてしまった気がするが…情け容赦は時々なのでまあ、帰ったらフォローくらいはするか…トラウマとかはもう無理としてだが!
「?」
「気にするな…いや同室だし、気にしてないとだめかもしれん」
そんなことを言いつつ中央道を歩いていると、いきなり背中のスバルが俺をぶっとばしてくれた
「な!!」
「うぉぉぉぉおおおぉぉぉ!!!」
いきなりの咆哮、そして水色の魔力光を全開にしながら車道に飛び出すスバル、それを見て俺は理解した
「…!逆走!?」
2車線の道路をふらふらと逆走するトラック、そこに子供!
飛び出したスバルは道を渡ろうとした子供を掴み、飛び出した勢いを体をひねることで投擲のエネルギーに変えてこちらに投げてくる。それをいささか乱暴に受け取りながら
「馬鹿!それじゃあお前逃げれないだろうが!」
今のこいつは俺が無理やりデバイスを手放させたままだ、つまり即時にバリアジャケットすら張れない、そしてスバルのような実戦経験のまだ少ないやつはデバイス無しで瞬時にプロテクションを張ることなんか慣れていない!
「スバル!ISだ!」
スバルにトラックが接触する瞬間、目が生命の危険を感じてか金色になるのを見てのアドバイス、振動を発するISなら衝撃をそれなりに緩和できるはずだ。だが
テンプレートが出現することなく。どご!と硬いものが当たる音がすると人間大の塊が吹っ飛ばされる、トラックは慌てていまさらブレーキを踏んで止まったが十数メートルは吹っ飛んだ
「スバル!!」
子供を降ろす時間も省略して魔力で能力ブースト、十数メートルを道路を砕きながらジャンプで打ち消し。血まみれで、まるでコワレた人形のようになったスバルに駆け寄る
「…大丈夫…です…」
「…いいから動くな、今応急処置と救急に連絡とる」
流石戦闘機人…人だったら即死だろうに…血まみれのスバルを見ながらラストの中のヒーリングプログラムを出し、同時に各所への連絡。頭部へのダメージが不安だが、とりあえず歩道に非難させるべきだろう。そう思って子供を抱いていた手を離し、スバルを持ち上げようとした
「…あは…大丈夫、だった…?」
そういってスバルは霞むだろう意識の中。自らが助けた子供に手を伸ばした
「ひぃっ!!」
その金色の、発光した眼で
ケーブルののぞく、傷だらけの手で
わきからは金属部品がこぼれた体で
「…いやぁぁぁぁぁ!」
「…あ」
「やめて!触らないで!」
ぱしっとその手を跳ね除け、俺の後ろに隠れようとする子供。トラックの運転手も最後まで、こちらに近づこうとはしなかった
「…あ…」
「いいから、ちょっと動かすぞ、車道だと二次災害がある」
そういってすがる子供をはらい、俺はこの喜劇を見ないことにした。そりゃあもう
笑うしか、ねぇだろ?
「よう、元気か?」
「…あ」
あれから数日、交換したパーツも大分なじんだというわけで今日はケーキを持参したわけだが
「…まだ落ち込んでるのかよ」
「いえ…」
「んー?そうか?落ち込んでるようにしか見えんが」
「もう大丈夫です…マリエルさんもそろそろ通院に切り替えてもいいって言われてましたし」
それは体のほうだろ?
「いいんです…問題はありません」
「そうか?お前がなんでこんなに落ち込んでるかティアナにも言ってないんだって?」
お陰で弟子が俺から聞き出そうと五月蝿くってかなわんのだが
「それは…その、なんでもない、ですから」
「…相棒だろ?もうちょっと話してやれよ。俺はお前が話さないのに言うわけにもいかんかと思ってるんだが、俺から言おうか?」
「…いえ、もう終わったことですし」
これは…重傷だな…正直どうすればいいか迷うんだが。
「なぁ、お前、あの子供さ。助けなかったほうがよかった?」
「…!それは…でもそれは関係ないですよ…」
「そうかもな、お前の考えって当ててみようか?『私の体がこんなのじゃなかったら、皆からもっと普通にしてもらえるのかな?』ってとこだろ?」
「…」
「でもさ、お前、そのせいで助かったんだぞ?普通なら即死しててもおかしくない状態だったんだ」
「…違うんです」
「ん?」
そういってスバルはぽつりぽつりと、自分の悩みを語り始めた。それは思いの断片の…寄せ集めだったけど
「つまり、『私は褒められたくてこんな事したのかな』ってのが悩みか」
「そう、です…それに…私、勇気ってなんだろうって…助けた時はきっとあったはずなんです、でも…この体を拒否された時に…」
「分からなくなった?」
「ええ…もしかしたら、この体だから、大丈夫だと思って飛び出したのかもしれませんし…そのくせ見られたらきえちゃって…私みたいな戦闘機人にはないのかな、って」
そうか、そういうのはなのは辺りの担当なんだが…一番近くにいた俺が話すべきか…そう思って「俺の考えだけどさ」と前置きしてから
「それはな、関係ないと思うよ」
そう断言した
「うん、関係ないな。それってさ、考えて答えでないだろ?…例えば」
スバル、こうなる未来を知ってたとしたら。お前はあの子を助けなかったか?
「…え?」
「後悔してないか?現実を見せ付けられて、トラウマを抉られて。そうなるの分かっててお前はどうする?」
「!それは……」
「もし、もうしないっていうなら、このまま悩み続けろ、答えが出るまでな。将来にかかわることだしな、でももし、もし懲りずにやるんだとしたら」
それはもう、褒められる事とか。関係ないだろ?
「あ…」
「お前がもし悩むなら、そこを悩め。ついでに言っとく、報酬目当てだとか、名声が欲しくてやってるのを偽善っていうけどさ。そんなこというやつは安全なとこから見下ろしてるやつだけだよ」
そりゃそうだ、偽善でもなんでも助けられたらそれで本人は助かってるのだから。どう言われ様と、どうなろうと、『助けた』のが前提ならそこは覆らない
「本当の偽善ってのはな、助けた振りすることを言うんだよ」
そして、報酬や名声はあとからついてくるもんだろ?少なくとも、お前はあの瞬間それを願ってやったのか?
「でも…それをちょっとでも望んでなかったとは…」
「馬鹿、そんなこと考えてるやつはな。あの瞬間、『ドライバーの事考えて振動拳を放てない』ようなあまちゃんじゃ無理だとおもうぜ」
「…それは…」
あの瞬間無理だったとはいわせない。模擬戦でも使えるほどに己の手足にしてるんだ、それでも使わなかったのは…そういうことだろ?トラックにお前のISぶちこんだらどうなるか分かってるもんな?きっとずぶずぶとトラック貫いて、ドライバーがどうなってたか、それでしなかったんだろ?
「…お前は俺が認めてやるよ、きっと同じ選択をしちまうお前は、間違いなく『勇気』あるやつだと。勇気ってのはさ、体じゃなく、心に宿るものなんだぜ?」
「…体、じゃ…ない…?」
そんなの小学生でも知ってるぞ?ああ、そうだ。お前は俺たちの中でも一際輝く勇気を持ってる
「心配するな、もう一度言ってやる、俺が信用できないなら六課の面子だれに聞いてもいい。お前は勇気あるやつなんだ」
そう断言すると、こっちを見開いた目で見つめながらつぅっと涙を流して
「あ…ああ……ヤヴァモドザーン!!」
俺の名を叫んで飛びついてきたのはいいんだが…なんでライダー風か
ああもう…これ高いんだぞ?いいけどさ、ほらハンカチ…いいからいいから、鼻かんでもいいから、ああもうほらケーキ!ほーら甘いぞ?だから泣くなって…俺は昔から泣かれるのが苦手なんだってばよ!
などと半日かけてだが、なんとか情緒と取り戻して、ティアナにも謝るメールをやっと送らせた
ちなみに。後日、あの助けた子供からの見舞いがあった
あの時はパニックになってて、機械とかが見えてるのに吃驚した為跳ね除けてしまってごめんなさい。と親御さんと謝ってきてくれた
そりゃまあ、恩人が血まみれで機械とか抉れた部分から見えたらそうなるわな、とあとで二人して笑ったもんである。それくらいにはスバルも持ち直したようだ
そして退院の日
「ヤマモトさん、ありがとうございました!」
「いや、何度も言ってるが。あの時俺が気づいてればよかったし、デバイスを取りあげてたのも俺だしな」
「いいえ、そうじゃないです」
「ん?差し入れか?」
「んもう!分かってていってません?」
「さあな?」
どうでもいいことだしな…俺にとっては。それにそんな暇、今日はないだろ?
「んでどうすんだよ?病み上がりで参加するのか?」
「はい!勿論です!」
今日は六課解散の日、なのはからの連絡だとデバイスを持って来いって言ってたんで詳しく聞くと、どうも六課最後の全力模擬戦らしい
「元気だねぇ…まあ俺はまだ体調悪いし不参加だけど」
まあ、一応リンカーコアのほうの大事をとって…と名目立つからな、正直治ってるけど。お陰でスバルの見舞いがしやすかったけど、なにせ検査のたびにここ来れるし
「それでですね…ヤマモトさん」
「あん?」
「私、今日なのは隊長たちに勝てたら、ヤマモトさんに結婚を前提に告白します!」
「ブファァァ!」
噴いた、なんていうか、噴いたよ!
「え?ちょ…ええ?!」
「いいんです、分かってます。私がまだ子供だっていうんでしょ?」
「う…まあそうだな。せめてあと5年かな…」
ゲホゲホ、今思いっきりコーヒー噴いたぞ、スバル正面居なくてよかったな…今のだったらその胸とか抉れたかもしれん勢いだったぞ?サンドスプレーみたいに
「でも!この思いは本物ですから!だから待ったりしません、正面から」
ぶん!と病み上がりじゃないキレで俺の鼻の前に拳を突きつけるその姿は眩しくて、真正面から俺を射抜いていた
「貫き、通します!!」
「…そうかいそうかい、それじゃあ俺は守りを固めて待っとくよ。貫けるなら、やってみろ」
残りのコーヒーを飲み干すとクシャリと缶を握りつぶす、もうため息しかでねえよ
「敵は強大だ、まあ俺にたどり着くまでに息絶えると思うがね」
「ええ。でも私は何度でも、なにがあっても…同じ選択をします!だってそれが」
私の勇気なんだって、教えてくれたのはあなただから!
あとがき
だからSTSの主人公はスバルなんだってば!まあのなのはの主人公属性の強さには正直負けるけど
PS いいかげん、キャラすら尽きてきた…ティアナとかで御しまいかな?
PS2 つっか、告白されるパターンも尽きてるな…私王道しか書けないし
PS3 せめてキャラだけでも捻るか…?ビックリドッキリエネミーとか出してみるとか?今更ww
PS4 一応、補完して欲しいキャラ、もしくは落として欲しいキャラとかありましたらご要望をどうぞ!作者では無理なものもありますが
PS5 だからリインは無理だとあれほd