「んん・・・あー・・・寝ちまったか・・・弱くなったなあ・・・2徹も出来ねえ・・・健康的な生活に慣れすぎたかなあ・・・っと、目覚ましかけといてよかt・・・」
「ん・・・」
「・・・まて、俺、今なんか声しなかったか?俺・・・え?なにこのどっきり?てかこんもりと・・・」
「・・・」
「・・・よし、おきてないな、そしてシーツの横から出てる毛は金色じゃない=ってことは・・・朝からザンバーなのかなあ・・・いや金色でもザンバーなんだろうけど、照れ隠しとかでというか潜り込むくらいで人に必殺技はないだろ・・・」
「ん・・・む」
「・・・やべえ・・・起きたか・・・てか昨日俺なにあったんだろ・・・ああ、なんか思い出しそう、たしか連携の話で確か・・・あれ?だとするとこれフェイト?毛染めたのか?・・・え?」
「む・・・ようやく起きたか、打ち合わせ中に寝るとは失礼なやつだな・・・」
「シグナムかよ!!!!」
そしてお前のほうが後に起きてるじゃねえかニートッ!
----父と侍の憂鬱----
「いやすまんな、朝食まで」
「ああこっちこそすまんな、打ち合わせの途中で寝るとは・・・年はとりたくないのぅ」
「鏡みてから言え」
ふむ・・・と、友人から送られてきたいつぞやのフィギュアを眺める、マヴでらぶなヒロインらしい・・・ミッドではそのへん疎いのでわからんが・・・
「俺がロリコンではないことが再確認された」
「?よくわからんが・・・かがみは洗面所じゃないのか?」
「ああ、そっちか」
どっちにせよ着替えせねばならん・・・洗面所っと俺は兎も角シグナムはどうすんだ?
「なあシグナム、服とかどうするよ?一応何故か常備されてる娘の服はあるが?」
つっかいつの間にか増えてるんだよな・・・なんでだ・・・いや娘だしとまるのはいいんだけどさ・・・いいんだけど・・・いや何かあってもCERO15程度ですよ?親子ですよ?ええ。
・・・15ってどれくらいだっけ・・・?
「いや、どちらにせよ主の家によるからな、気にするな、それよりヤマモトは大丈夫か?聞けば昨日は徹夜だったそうじゃないか、昨夜も遅かったし、張り切るのはいいが、程度を考えろよ」
「あいよ、あー・・・書類は片付けてくれてたのか、ちょっとテーブルから下ろしといてくれ、飯先にしちまおう・・・そういや良く覚えてないんだが、いつまで起きてた?」
「昨夜は10過ぎだったな」
うわ俺夜弱くなってるっていうか10時で遅いのかよ、8時には寝るのかよ、おばあちゃんかよっ!と口には出さない俺は大人だ。
「?なんだ」
「・・・いやなんでもないが、とりあえず新聞広げてないでテーブルの上片付けろっていうかなんでお前が父的な動きなんだよ!」
ああもう俺エプロンに合ってる!一人暮らし長いから似合ってるけどさ!普通は逆だろ?なんでめんどくさそうに片付けるんだよ!そして片付けたら拭けよ!雑巾そこなんだからああそんな所に資料おくなよ踏むだろうがいい加減に手の届く範囲以外にも動きなさい・・・ッ!
「ああ・・・なんかどっと疲れた・・・」
「ふむ、主には負けるが、まあ朝食でこれならよいだろう」
「なんで飯ひとつ作れないのにでかい顔するかなぁ・・・」
「失敬だな、最近は多少ではあるが、やることもある」
「ほお・・・レパートリーは?」
「目玉焼きとお好み焼きと・・・」
「もういい、判った、オチが読めた」
どうせはやてが用意してたのを焼くだけとか混ぜるだけで終わるようなのを料理といってるだけだけっぽいな・・・これは・・・
・・・しまいには適当に具を放り込んで、醤油ぶっ掛けただけのチャーハンとかで限界なんだろうなぁ・・・
「しかし・・・しばらくは手の込んだ料理は無理かなぁ・・・ユーノのとこに行く予定もあるし、休みも半日取れれば・・・ああ、そういや事務仕事が・・・」
キャロはともかく、エリオはベルカだからカードリッジの使用許可とか使用後の申請とか・・・ああくそそういえば昨日はフェイトも使ってるはず・・・許可書だしてるよな?な?
「・・・はぁ・・・アーチのほうにもお土産でももって書式とか聴きに行かないと・・・いっそのことはやてに投げたい・・・」
あ、カードリッジで思い出した、昔使用済みカードリッジと使用数が合わなくてなのは泣いてたってフェイトいってたな・・・なんでシステムをリボルバーとかにしとかないんだろ・・・まあなのは自分で事務するからいいけど・・・お願いだからフェイト、昨日の模擬戦の書類、作っといてくれよ・・・?
「どうした?書類など見つめて黄昏て・・・ああ、書類か、たしテスタロッサが書いていたぞ、模擬戦の許可書は」
「当たり前だ、その許可書はないと訓練施設つかえねぇじゃねえか・・・問題は使用後だよ・・・エリオやキャロが報告書をいつ出すかだな・・・それから書かないと」
「自分だけならいいがな、まあ私は昼前から主と外回りだ、多分帰ってこれないからリィンの持ち出し許可を一応提出しとかないといかんな」
「あ、そういやリィンは外出るのにも許可書いるのか?」
「いや、外で使用する可能性のあるときだけだな、一応デバイス扱いだから使用許可も含まれてる、まぁ、あれでも武器としても機能するからな、街中で許可なしは不味いのだ」
「市民にとってはデバイスは武器扱いだもんな、やむ終えない・・・ってそういや見てないな、リィンどうした?」
「またシャーリーに」
「もういい、わかった」
あいつめ・・・数少ないってか唯一に近いユニゾンデバイスだからって・・・まあ俺のデバイスも作ってもらったから強くいえないけど・・・
「デバイスでいえば、お前のラストオーダーは?」
カッコいい名前だが、『これからは事務メインでいく』『んじゃこれで打ち止めよ?予算降りないから』
で、ラストオーダー、我ながら惚れ惚れするセンスだ。
「ああ、メンテは局でやってもらってるよ、簡易メンテは市販のツールボックスでやってるから、ほぼ3年くらいシャーリーに見せてないな」
無限書庫でてからか?顔見見せに行って以来じゃないか?
「デバイスも日進月歩だ、ここらで本格的に改修とかしとかないのか?私のレヴァンティンの中身はほぼ新型だぞ?」
「パーツ新造してるの含めてだろ?てかアームドは損耗激しいからな、俺のもそういう意味だと変えてるけど」
訓練しかしてないけどな・・・108部隊とか・・・はやての紹介とかでくるんじゃねえよ・・・!
・・・あ、スバルってたしかナカジマ・・・マジか?
「なあ?スバルって、108のナカジマさんとこの?」
「ああ、親御さんだ、386からの引き抜きだがな、はぁ・・・主もなにも陸から引き抜かなくてもな・・・まあ能力は買うが」
「そうだなあ、多分はやてとしては陸とも知り合いを増やしたいってのもあったと思うがな、顔さえ覚えてもらえば子狸の愛嬌と策略で何とかするつもりなだろ」
「人徳だ、策略とかいうな、まったく・・・しかしそうか、主はそこまで考えて・・・そういえばレジアス中将との仲が悪くてな、前の会合の時も酷い物だったが、あれも何とかする気なのだろうか、主は」
「無理」
「無理?!・・・はっきり言い切ったな・・・」
「そら無理だろ、海出身だろ、はやて、それだけでアウトなのに海やカリム少将なんかとばっかつるんでるんだぞ?止めに386だっけ?から有能な人材引っこ抜きだぞ」
予算も六課ですげえ使ってるし、無理無理
「まあ・・・がちがちの陸だからな、現場ですら海と陸はひどいもんだ、いつだっけか、空港火災でフェイトやなのはとはやてが飛び入りしたのあったじゃん」
「ああ、スバルはそのときの救助者だったらしいぞ、昨日そんなことを本人から聞いた」
「ほう、奇縁だな、まあそれはともかく」
あれは笑った、フェイトもはやても殆ど報道されてないのだ、なのははなんか派手なことやったぽいのででかでかと出てたけど、あとでフェイトに聞いた話とえらい違う。
「なんていうか・・・歪んでいるな、聞いてはいるが陸はそんなにひどい扱いなのか?」
「いやそこまでじゃないが・・・いっとくけど俺ももともと海だから主観はいるけど、どうしても海は広いし、未知との遭遇線とかも多いからな、予算もかかる、それに新しく管理しだす時にその世界にも力を見せないとだめだしな、住民や統治組織に、とはいえ・・・」
まあ、陸の不遇は言うだけには酷い。
「たとえばデバイス、シグナムのだとな、とりあえずレヴァンティン、使用禁止な」
「はぁ?!」
「だってワンオフでしかも古代ベルカ?部品ドンだけすると思ってるんだ、ストレージで十分、やばめの部署とかはわからないけど、あのストライカーゼストですら特注とはいえインテリジェンスじゃないぞ?対テロの最前線でこれだ、ビンテージなシグナムのデバイスはかなり厳しいぞ」
まあ、彼の人も金かかる古代ベルカだったらしいし、そのへんもあるんだろうけど、あと個人の趣味とか。
「はぁ・・・海にいると一般の隊員でもインテリジェンス持ちはいるというのに・・・」
「まあ、ミッド式はあれだが・・・そういやスバルは?エリオはなんだかんだいってフェイトの過保護と適正の問題で金のかかる一品物で近代ベルカだけど」
「母親からだと書類にはあったな」
「あー・・・んじゃ親御さんは警護じゃなくてテロ関係の最前線じゃないかな?・・・そういやナカジマのおっさんの奥さんの話したことないな・・・どっちにせよ、じゃないとアレ詳しく見てないけどハイスペック過ぎる気がする」
いっとくけど、陸は基本的に配給のストレージ改造だぞ?一部の特殊なの以外、例えば周りを本人に代わって警戒したりするのに狙撃手がつかったりとか、指揮用に部隊長とか。
どっちにせよ、自腹切るのが普通だし、消耗激しいアームドは射撃以外はストレージですませてる・・・個人で改造しすぎたり持ち込みだと消耗品の配給が渋くて遅いんだよな・・・だから個人で製作したデバイス持ちはボロいのが多い、それは技術うんぬんというよりお金が掛かりすぎるのだ。
「はぁ・・・厳しいのだな」
「人員も笑える、9割が今のスバルとガチやって負けるんじゃないか?火力が低すぎる、まあこれは才能なんだけど、どっちにせよ海にもってかれてるしね」
とはいえ戦い方によっては別だけど、陸は集団戦や泥臭い戦いが得意だしな。
「そのくせ人数もたりてないし、だからまあいまだにクラガナンですらテロ横行してる、地球でいえばワシントンDCでテロとかだぞ?どんだけ・・・」
「しかし海は海で人が足りてないのも事実だしな」
「ぶっちゃけ、管理世界広げすぎなんだよな、あと管理世界で人員増やすと、どうしても海希望する人多いし・・・質量兵器もあそこまで規制きついとな」
「質量兵器はかまわんだろう、魔法がこれだけ普及していれば」
普及じゃねえよ、魔力至上主義が蔓延してるだけだよ。
「・・・あのな?火薬ってだけでどんだけ規制きついとおもってる?砕石場とかで発破掛けるのは魔法の才能あるやつだけになるんだぞ?しかもランクが馬鹿高い奴なんか頭数ねえし、人数集めるのも一苦労だから火薬の許可を申請するんだけどな」
なんていうかすごいぞ?資料室居たからみたけど『火薬仕様確認書』『購入許可』『保管許可』『使用計画書』『残数申請』・・・もちろんこれに監査がアホみたいに見に来る。
「・・・すごいな・・・とはいえ砕石くらいだろう?魔法でなんとかならんのか?」
「お前、トンネル一つとってもどんだけ火薬使うと・・・」
「すまん・・・」
「いやまあ、魔法と併用らしいけどさ、ちなみに花火は全部魔力だ、地球からすると笑えるけどなー」
市内部への持込はさらに厳しいのだ、出来る訳無いよな。だから成分的にでも火薬やそれに類似する薬品つかう製薬会社とかもミッドじゃなく、36無人世界とかにあるらしい・・・
「そういえば地球の夏祭りで主と見たな、あれは美しかった・・・」
「ミッドでもあるけど、やっぱ趣が違う気がするよなぁ、やっぱ職人芸でやって欲しい」
魔法は魔法で職人芸なんだろうが・・・術式だしなぁ・・・てかやっぱ花火は筒型デバイスで打つんだろうか?謎だ
「今日は俺も昼前からの重役出勤だし、まあゆっくりしてってくれ、はいお茶」
「甘くないだろうな?」
「だからあれは頭脳労働してたときだけだってば、嘘だとおもうならこれを食すがいい」
「シンプルなタルトだな・・・ほう、濃厚だが甘味が口にさわらないな」
「チーズタルトだ、詳しくはモドキだけど、ミッド製だから厳密には材料の名前違うしな」
「お茶とはいまいちだが・・・まあ商品になるな、これは」
「フェイトとかにはカロリー減らすのにチーズよりフルーツ使うタルトが好評だな、ただアレはあんまり日持ちしないしな」
使うフルーツ考えないと逆効果だけど、フルーツって結構カロリー高いんだよなぁ。
「こっちのお菓子は・・・?」
「常人には即死もののユーノ専用菓子だ、来週あいつに渡すつもりなんだが・・・まあ日持ちするものにしたよ、今はラップで巻いて寝かせてるんだが、ログっていうお菓子だよ、死ぬほど蜂蜜と、入れないはずの砂糖が入ってて甘いぞ」
外見に砂糖浮いてるログとかありえんよな、砂糖菓子じゃねえか。
「・・・またなにか暗躍しているのか、お前らは」
「いや、教導初めてだしな、資料頼んだんだよ」
「ふん、嘘をつけ、資料室で十分だろ?毎回いっておくが、お前らに迷惑を掛けるつもりは無い、いらない世話だぞ」
「はいはい、俺がチキンなだけだよ、あと巻き込まれないようにしてるだけ」
「まあいいが・・・なんだ、この箱」
「ああ、今までのデバイスだよ、破棄するのも勿体無いし、部品取りとか記念にとってある」
たしか・・・アースラで貰ったファーストの1、2、4,はまだ持ってる、3は目の前のポニーが粉砕したけど。
「なつかしいな・・・たしかファーストとセカンドだったか、しかし節操ないな貴様は」
「分割思考が得意だからなあ、引き出し増やさないと格上と戦えん、てかファーストはストレージなんだよな、アームじゃなく」
「私は説明うけるまでアームドデバイスだとばかり思っていたが・・・杖の柄を30センチくらいまで縮めて魔力刃をだして剣、とか・・・」
お陰で柄は脆くて一撃でぶっ壊れたけどな、アームドデバイスに比べて脆い脆い、まあその頃は詳しくなかったしな・・・
「しかも全部同じデザイン、左右に2本ずつぶら下げて・・・ぽいぽい放り投げて拾うとか・・・騎士として考えられんな」
「奇策だよ、相手が騎士だって知ってたしな、だから無理いってシャーリーに用意してもらったんだし」
「まあ、戦士としては正しいんだろうが・・・私には出来んな・・・セカンドは長物と剣だな、一番私とも戦ったから良く覚えている・・・まあファーストは別の意味で忘れられんが」
「あー3番壊されたし、もうちょっと汎用性ほしくてな、ぶっちゃけ火力が俺以外と差がありすぎるからさぁ、キャパの大きいハルバードと予備の片手剣二本だな、流石に両方同時には使用出来ないけど」
いや、俺の魔力的にもそうだけど、槍の親戚のハルバードと剣とか一緒に使えません、手は普通に二本です。
そして現在使っているラストオーダー・・・よく考えるとネーミング捻ってないな、いや・・・アインとかツヴァイとか何故かドイツ語にしようかとか周りにいわれたが、なんでドイツなのか・・・一号とかでいいっていってるのにせめてって英語にされた・・・ラストもサードでいんじゃね?っていったら却下されてラストオーダーになったし・・・
「これは私のデバイスもモチーフだったな」
「ああ、鞘と剣使うのを参考に、一つのデバイスで4つの剣が出せるんだ、そのうちのメインの一本は近代だけどベルカだし」
メインが実体剣、鍔の部分がなく、左右に一本ずつカードリッジのマガジンを付けれる、装備すると十字剣ぽい・・・書類面倒であんまり使用しないけど、そして残り3本はファーストと同じ魔力刃だせるタイプ、取り回しが楽でいいんでこれが殆どだけど、使うの。
「そういえば・・・なのはの物の原型だといっていたが、シャーリーが」
「ああ、数年前にレイハさんにつけた、ブラスタービットと同じように自分の周囲ならそこそこ自動で動かせるよ」
あくまでそこそこだけど、動かすシステムだけ使ってて収束とかの補助はできないが、てかあれつかった砲撃はもう・・線じゃなく面だよな、模擬戦の記録みたが。
「しかし・・・ラストオーダー使ったときは一度もそんな使い方をしなかったではないか」
「いやほんとにそこそこだもん、ちょっと離れたら動かないし」
「そのくせバインドを使用して投げた剣を固定して障害物にするじゃないか!」
いや・・・バインドってすごい利用価値あると思うんだが、接近戦で分割思考して複数ばら撒いといたらすげえ役に立つんだけど。
・・・フィールドやラウンドのシールド使用されると効きにくいけど、それでも接近戦で常時シールドはありえないから一瞬でも足止め出来るとかなり楽なんだよなぁ
ちなみにどうして多用しないのか聞いてみたこと有るんだけど。
「そんな余力あったら速度と火力上げて切るほうが多いかな?」
「ばら撒くと固定力が下がるから、砲撃する時間できないの」
「戦闘中そこまで細かく分割しながらの思考とか、自殺願望でもあるのか?君は」
「あほちゃうん?」
以上、誰がどの意見かは皆で推測してくれると嬉しい、うん、きっとそれが正解だ。
「・・・まあ、それぞれのスタイルあるしな・・・俺は分割思考で手数増やして、魔力の圧縮で貫通性能上げていく俺独自ものだしな」
ちなみに貫通できてもさ、威力は上がらないし、的に当たっても貫通しちゃうのよ、銃でいうとマンストッピングパワーだっけ?久々に思い出したから曖昧だけど、それが低いのだ。
世の中そんなに甘くないよな・・・
「いやらしい手を思いつくその馬鹿な頭が一番だと思うが・・・」
「褒めるなよ」
「照れるなよ」
・・・どうも相互理解に至ってない様だ、やたらと睨み付けられた。
まあいいさ、とりあえず今日も一日いきますか・・・ああ、そういえば。
「シグナム、俺はそのままいけるけど、お前はやてん家帰って着替えたりする時間、あるのか?」
「あ!」
いつものとおり、劣化の将っぷりを最後にみせてくれたしな。
本気で命掛けて戦った相手がこんだけ日常に溶け込んで、安心できる存在になれるんだし。
世界は思ったより優しい素材で出来ている様だな、などと具にも付かないことを考えつつ出て行く用意をし。
「おいシグナム、途中まで車だしてやるからお茶でも・・・いやそれじゃない、そっちのは昨日淹れたのだ、宵越しのお茶は飲むなって諺知らんのか」
「細かいな、おまえはおばあちゃんか」
うるせえ、縁側似合うお前にだけは言われたくないわッ!