ハーレムは男のロマン女の子になった今でも、なんとなく憧れるものですハーレムは男の夢まあ、夢だからいいのかもしれないのですがハーレムは男の野望実現しようとすると、その、色々とあるものなのですよ「ケティ頼む、話を聞いてくれっ!」「いきなり土下座されても困るのですよ…。」昼時、姉さま達が珍しく居ないので一人でお茶を飲んでいたら、いきなり才人に土下座をされたのでした。「いやだって、ルイズに頼んでも駄目だっていうし、ここは土下座してでも頼みこむしかないかな…と。」「…まあ兎に角、話だけは聞きましょう。」どう考えても厄介事なのですが、土下座されたら聞くだけ聞くしかないのですよ。「いや、実はシエスタっていう娘が居るんだけどさ…。」才人が語ったのは、ジュール・ド・モット伯爵にシエスタが連れて行かれてしまいそうなので助けるのを手伝って欲しいという話なのでした。いやしかし、ジュール・ド・モットの名をこんな所で聞くとは。ひょっとして、アニメ版のエピソードとかなのでしょうか、これは?アニメ版見ていないから、何が起きているのだか、さっぱりなのです。「そのモット伯爵は、なのですね…じ、実はうちの親戚なのですよ。」「な、なんだってー!?」才人の顔が驚愕の色に染まったのでした。ジュール・ド・モット伯爵には、うちの一番上の姉であるリュビ姉さまが嫁いでいるのです。前にいらっしゃった時は夫婦仲睦まじい様子で、子供も6人目が出来たときだったのですが、アレだけ子供を作っておいてまだそんなに漲っているのでしょうか、彼は?「シエスタはまだ行っていないのですね?」「ああ、もうすぐ迎えが来るらしいけど…。」モット伯に話を聞く必要があるのですね、出来得る限り本音を。「他家の事情に割り込む事は気が引けるのですが、姉の夫の醜聞が宮廷に流れるようでは些か拙いのですね。 …シエスタとは今すぐ会えるのですか?」「おう、それは大丈夫だぜ。 じゃあ、着いてきてくれ。」才人について行くと、使用人たちの領域、つまりこの学園のバックグラウンドに入って行く事になったのでした。通る人通る人がぎょっとして、慌てて後ずさって道を開けるのです。貴族なんかが来て本当にすみませんという、いたたまれない区分になってくるのです。「…これは、マントと杖は持って来ない方が良かったかもしれないのですね。」「ん?何か言ったか?」シエスタの事に気を取られて、私の状況に気づいていないのですか、才人。「才人は鈍いのですね、と言ったのです。」「今、俺酷い事言われた? ひょっとして酷い事言われた?」正当な評価なのですよ、連れてくる人間の事を慮らないだなんて。「おーい、シエスタいるか?」「はい、サイトさんと…貴族様!?」才人を見てほっとした顔を見せたシエスタがぎょっとした顔で私を見たのでした。「お…お迎えが来たんですか?」「え?いや違う、彼女は味方だよ。」しかし、シエスタは警戒の色を隠そうとはしないのです。「で、でも、その方はモット伯と姻戚関係にあるラ・ロッタ家のケティ様では?」流石学院の使用人。そのくらいの情報はリサーチ済みなのですね。「このたびは姉の夫がご迷惑をおかけして、まことに申し訳ないのです。」「え!?ちょ、ちょっと待って下さい、貴族様に頭を下げられるだなんて、そんな恐れ多いですわ!」シエスタはあわあわと慌て始めました。…ラ・ロッタではここまで慌てられないのですが、まあこれが普通の反応なのですよね。「いいえ、例の噂が正しいとするならば、姉が夫の手綱をきちんと握れていない証なのです。 ラ・ロッタ家としても、このような醜聞を流され続けるのはたまったものではないのですよ。 この落とし前は、きっちり付けるのです。」「落とし前って…何かやくざみたいだな。」才人、貴族もヤクザも基本的に大きな違いは無いのですよ。公権力を振るう事が出来るか、暴力を振るう事が出来るかの違いしかないのですから。どちらも横暴にやろうと思えば、どこまでも横暴にできるのです。「シエスタ、貴方の身柄はジゼル姉さまに預けます。 あとで一緒に会いに行きましょう。 それと、私の体格に合う使用人の服を一着用意して欲しいのです。」「はい、それならお安いご用ですわ。 幸いお嬢様は私と背格好が同じくらいですし、私のでいいならいくらでも。」シエスタがこくりとうなずいたのでした。「それで何するんだ?」「スサノオノミコトは自ら生贄の身代わりになる事で、ヤマタノオロチと対面したのですよ。 つまり、伯爵の本音が一番出る場所に直接赴く、という事なのです。」いくら漲っているとはいえ、妻の妹に手を出したりはしないのですよ、たぶん。リュビ姉さまの方にも手はまわしますし。「スサノオノミコトって、どこかで聞いたような…?」シエスタが首を傾げています…ちょっと不用心だったでしょうか?『駄目!』私の話を聞いた姉さま達の声が重なったのでした。「妻の妹でも遠慮なく戴くような人だったらどうするのよ!? そんな危ない役目をあなたにさせられるわけがないでしょ!」「いえ、ですがジゼル姉さま、身内の恥は身内で濯がないと…。」ジゼル姉さまの目が三角なのです。「それなら、私が行くわ!」「ジゼル姉さまでは背が高過ぎるのですよ。」「ぐっ!?」それにモデルみたいなスレンダー体型なのですし、どう考えてもシエスタには見えないのです。「じゃあ、私が行くわ。」「エトワール姉さまの場合、恐ろしい事になりそうなので駄目なのです。」「あらあら、何でわかったのかしら?」やめて、モット伯のライフはゼロよ!なんて事になったら洒落にならないのですよ。それと、さらっと同意しないで欲しいのです。「やはりモット伯とは私が対面するしかないのです。 ジゼル姉さまはシエスタの身柄を部屋で保護しておいてください。」「しょうがないわね…わかったわよ。 ケティに手を出したら、八つ裂きにしてやるんだから…ブツブツ。」私を心配してくれるのはうれしいのですが、自重して欲しいのですジゼル姉さま。「エトワール姉さまはこの話をリュビ姉さまに話して、出来得る限り怒らせて下さい。」「あらまあ、そういうの大得意よ、私。 リュビ姉さまを怒り狂わせればいいのね?」頼んでおいてなんですが、少し不安なのです。何する気なのですか、エトワール姉さま。「シエスタ、シエスタという娘は居るか?」「は、はい、私なので…ございます。」ポーションで髪を黒く変色させ、そばかすを書いてシエスタっぽく見た目を変えて、使用人の服…つまりメイド服を着こんだ私が、モット伯の使者の前に進み出たのでした。杖はスカートの下にベルトで括りつけておいたのです。「どれ、まずは確かめるぞ!」「キャッ!」腕をつかんでぐいっと引っ張られたのでした。そんな事をしなくても逃げないというのに、強引過ぎるのですよ。「確かに黒髪とそばかす、旦那様のおっしゃった特徴と一致しておるな。 …どこかで見たような顔立ちではあるが、どこで見たのだか、はて?」「私のような平民の顔など、いちいち気にしていてもしょうがないでしょう?」リュビ姉さまの顔を知っている?偽物ならばここで成敗しようかと思っていてのですが、やはり本物なのですね…。「まあ良いか、では来いシエスタとやら。」「はい。」私は使者に促され、馬車に乗り込んだのでした。王都トリスタニア郊外にあるモット伯爵家の別邸に、私は連れてこられたのでした。「あなたがシエスタね。」「は…はい。」背が高くて目つきのきつい美人のメイドさんが、私を見下ろしているのです。威圧感ばっちりで、思わずたじろいでしまったのですよ。いやしかし、やたらと胸を強調したデザインのメイド服なのですね…。「ふむ…使用人なりに身なりはきちんとしているし小奇麗だわ、何より物腰に気品がある。 流石は魔法学院のメイドね。」「はい、ありがとうございます。」魔法学院は給料も良く、使用人は平民ながらも素性のはっきりとした者しか採用されません。給料も良く、福利厚生もしっかりとしているので、使用人の身なりはいつも小奇麗なので、怪しいものはまあまずいないのです。…学院長がスケベ心を起こしさえしなければ、なのですが。「でもその服!野暮ったいったらないわ。 色気が足りないわね、色気が。」「色気を強調するべき環境では無かったもので。」まあ、学院のメイド服が野暮ったいデザインなのは確かなのですが、それには理由もあるのです。エロい事で頭がいっぱいな青少年を集めた場所である学院で、いま目の前にいるメイドさんと同じような格好をしたメイドさんがいっぱいいたとしたら、父親のいないメイジの資質を持った子供を大量生産する破目に陥るのですよ。「とにかく今の格好じゃ、旦那様の前に出せないわね。 まずお風呂に入れて、徹底的に磨き上げるわよ。」「は、はあ…。」もうなんというか、ド直球でそういう事の為だけな感じなのですね。顔が引きつるばかりなのですよ、エトワール姉さまが間に合わなかったら…か、考えるのは止めておくのです。「お風呂メイド隊!洗いあげなさい! 旦那様が気に入るように、一部の隙もなくぴかぴかに!」」『はい、お姉さま!』いきなり現れたメイド達に両腕を掴まれたのでした。「え、あの、ちょっと…な、何なのですかーっ!?」『ぴっかぴかに磨き上げまーす!』そのまま脱衣所まで、物凄い勢いで引きずられるように連れてこられたのでした。「さあ、脱ぎ脱ぎしましょうね?」「女なら覚悟を決めて、ぱーっと!」メイドさん達が私の周りを取り囲んで、手をわきわきさせながら色々と言っているのです。ああ…何か夢にで出そうな?「わ、わかりましたから、離れ…。」「ああまどろっこしい、とっとと脱ぎなさい!」「貴族の娘でもあるまいし、何を恥ずかしがっているのよ!」貴族の娘なのですよー!?ボタンをたちどころに外され、服をすぽんすぽん脱がされていくのです。「あ~れ~…。」ひいぃ、下着も何もかもをあっという間に脱がされてしまったのですよ。「服飾メイド隊、採寸開始! この娘を磨き終わるまでに、一着仕上げるのよ!」『はい、お姉さま!』メジャーを持ったメイドさん達が現われて、私の体のサイズを徹底的に調べ上げて行くのでした。「わー肌綺麗、貴族様みたいなキメ細かい肌だわ、手の皮も柔らかいし、本当にメイドなの?」「胸が…聞いていたほど無いように見えるけれども、それでも結構大きいじゃない。」右に回され左に回されひっくり返された後…。『ヘイ、パス!』「ひえええぇぇぇぇぇ!」服飾メイド隊に放り投げられ。『キャッチー!』風呂メイド隊に受け止められたのでした。『さあ、徹底的に磨き上げるわよ!』「ひゃああああぁぁぁぁ。」こうして私は風呂場に引きずり込まれていったのでした。もう、わけのわからない悲鳴しか上がらないのですよ。実は既にこの役を自ら進んで引き受けた事をかなり後悔し始めているのです。「あら貴方、そのそばかす描いていたの?」「え?ええ、実は貴族の坊っちゃん達に目をつけられないように、描いていました。」偽そばかすがばれた時の誤魔化し文句を、あらかじめ考えておいて良かったのですよ。「じゃあ、洗って取ってしまいましょうね。」「じ、自分でできま…あぶぶぶぶぶ!?」こうして私はこってり一時間、女として生まれてきた事を後悔する目にあわされたのでした。「ひ…酷い蹂躙行為なのですよ、これは。」洗うとか、全身洗浄とか、そんなチャチなものではないのです。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったのですよ。「あら、まだ終わっていないわよ?」「な、なんですってー!?」こ…このじごくはまだおわらないのですか?「ええ、次は薔薇の香油を使って、全身マッサージよ。」「全身薔薇の良い香りに包まれるのよ、そして旦那さまと…ああっ!」正気でいられるうちに考えておくのですが、モット伯に変な事をされている割にこのメイドさん達は嫌そうではないのですね。ひょっとして…こういう風に仕込まれてしまうのでしょうか?「そ…それなんてエロゲ?」「エロゲ?まあ良いわ、じゃあ、塗り塗りするわよ♪」メイドさん達が薔薇の香油をたっぷり手に付けて、私の体に塗りこんでくるのですが、これが果てしなく…くすぐったい!「あはははははは、や、やめて、やめ、くすぐ・・・あはははははははは!」『塗り塗り~♪』やめて、やめて下さい、私はくすぐったがりやで、昔からこういうのに弱…どこに塗り込んでいるのですかあははははははははは!「あははははは!ひぃ、もうやめははははははははは!」蹂躙第二段なのですかーっ!?「あははははははは!」『塗り塗り~♪』地獄の時間はこうして過ぎて行ったのでした。「…んっ、ここは?」マッサージで笑い過ぎて、酸欠で気絶したのですね。体を起こすと、大きなベッドの上なのでした。「か…体に力が入らない。」笑い過ぎで消耗したのか体に力が入らなくてうまく動かず、着替えの時に外されてしまったので、杖も無いのです。魔法が使えなければ、私なんてただのひ弱な小娘に過ぎないのですよ。「切り札は…この指輪のみ、なのですね。」ラ・ロッタの家紋入りの指輪なのです。これがあれば、私の身分証明が出来る筈なのですが、どこまで通じるやら。「おおシエスタ、私の素敵なメイド。 予想通り、いや、それ以上の美しさだ! マッサージの時に気絶してしまったと聞いたけれども、大丈夫かね?」「あ、はい大丈夫なのです。 ジュール・ド・モット伯爵なのですね。 お久しぶりなのです。」ふらつく足で立ち上がり、いつも通りに例をしたのでした。「おお、使用人でありながら、貴族の娘並みに優雅な礼が出来るとは素晴らしい!」「それはまあ、貴族ですから。」モット伯の笑顔が『えっ?』という表情で固まったのでした。「ケティ・ド・ラ・ロッタと申しますモット伯爵。 前にお会いしたのは5年くらい前だったでしょうか?」「な…顔を良く見せてくれたまえ。」モット伯に促され、私は顔をしっかりと見せてあげたのでした。「リュビが少女だった頃の面影が確かに…。」「この指輪も見ていただければ、私の素性はわかっていただけるかと思うのです。」指輪の家紋をモット伯に見せたのでした。「このスズメバチの家紋は確かにラ・ロッタの…という事は、本物なのか?」「はい、本物なのです。」モット伯の表情が次第に蒼白になって行くのです。「ひょっとして…この桃源郷はリュビにばれたのかね?」「リュビ姉さまどころか、今頃姉妹全員に知れ渡っているのです…って、どうしたのですか?」モット伯はトランクケースをベッドの下から引っ張りだすと、服をそこに詰め込み始めたのでした。「未来に向かって逃亡するっ!」「はあ?」なんだかよくわからないのですが、必死なのですね。「リュビと離婚したくないから、この屋敷を引き払って、ほとぼりが冷めたら会いに行く! リュビにそう伝えておいてくれたまえ。」「駄目なのです!ここはおとなしくリュビ姉さまの沙汰を待つのですよ!」逃げようとするモット伯の腰に抱きついて止めたのでした。「いやだ、今度浮気したら離婚して子供を連れて実家に帰ると断言されているんだ! リュビと別れたくない、子供たちとも別れたくないっ!」「誠意を持って謝り倒して、二度と浮気しないと始祖に誓ってみせれば、必ず許してくれるのですよ!」ずりずりと引きずられながらも、モット伯の腰に抱きつき続けて重しになるのです。な、なんというか、物わかりのいい人で助かりましたが、ここまで恐妻家だったとは。なら、初めっからこんな場所作るな、なのですよ!「無理だ!もう始祖に誓った約束も八回破っているから、今更何の効力もない!」駄目だこの伯爵、早く何とかしないと…。「兎に角、リュビに怒りを収め…ぎゃーっ!?」「あ・な・た? また性懲りも無く、こんな屋敷をこさえたんですの?」おお、修羅の登場なのです。「あ、リュビ姉さま、お久しぶりなのです。」「まさか、ケティにまで手を出すだなんて…あなたって人はなんて無節操なのファイヤーボール!」説教と一緒にファイヤーボール、さすがリュビ姉さま、高速詠唱は姉妹一なのですよ。勿論私はよけたのですよ、モット伯を置き去りにして。「ぎゃああああああああっ!?」火達磨の一丁上がりなのです。加減はしていたようなのですが、いい感じに焦げているのです。「ケティ、大じょ…うぉ、なんだその風俗まがいのメイド喫茶みたいな恰好は!?」「男のロマン…なのだそうですよ。」目を逸らして答えておく事にしたのでした。「あなた、今日という今日は許さないわよ!」「ごめんよリュビ、許して、どうか命だけは助け…はぶっ!?」なんだか、夫婦喧嘩という名の凄惨な殺戮劇が始まっているようなのですよ。「…取り敢えず、犬も食わない争いは放っておいて、外に出るのですよ。」「そ…そうだな、おっかないし。」血飛沫が舞っているのですよ、アレは生きているのでしょうか?取り敢えず、悲鳴は上がっているようなのですが。「悪は滅びたわ。」リュビ姉さまがすっきりした顔で屋敷から出て来たのでした。「ええと…モット伯の命は…?」「水メイジだもの、放っておいてもいずれ再生するわ。」リュビ姉さまが断言します…が、そういう生き物でしたか、水メイジって?「まあ兎に角、あの人の事は大丈夫よ、制裁もきちんとすませたしね。」「リュビ姉さま、モット伯爵と離婚なさるのですか?」私の言葉にリュビ姉さまは首を横に振ったのでした。「あの人は確かに浮気を繰り返しているけど、私の事も子供たちの事もとても愛してくれているのも事実なのよね、これが。 それに…おなかに子供もいるしね。」そう言って、リュビ姉さまはお腹をさすって見せたのでした。「ええと…?」「9人目よ。 見てなさい、お父様とお母様を超えて見せるんだから。」子供の数で競わないで欲しいのですよ、私もたくさん産まなくてはいけない空気になるではありませんか。「あの人は愛が溢れて噴き出している人なのよね。 だから、他の女にまで愛を振りまきに行ってしまうの。 歳を取って、そっち方面が枯れるまで、取り敢えず我慢するわ。 もちろん、浮気がばれたら同じ目にあわすけどね。」「し…死ぬ前に枯れるといいですね。」流石は炎の情熱を表す宝石、リュビ(ルビー)なのですね。リュビ姉さまは一筋縄では無い、深い愛情でモット伯を包んでいるのでしょう。その後、シエスタに全部白紙撤回された事を話すと、踊りださんばかりに喜んでくれたのでした。私がワイン好きな事を才人が話すと、今度タルブに行ったら溺れるくらいのワインを用意すると断言してくれたのでした。こ…これは是非ともお呼ばれしなくてはいけないのですね、じゅる。あの館のメイド…ですか?今も元気に働いているのですよ、学院で。学院長に掛け合ったら、問答無用で全員採用とのお墨付きを頂いたのでした。流石エロ学院長、扱いやすい。しかし心配な事があるのです。なんだか最近男子生徒の目線が、彼女たち新入りのメイドさん達に釘付けなのですよね。服は学院の地味なものになったのですが、モット伯にそっち方面をがっちり仕込まれたメイドさん達ですから、そっち方面のフェロモンが出まくりなのかもしれません。…父親不明のメイジが大量生産されなければ良いのですが。