こんなエピソードがあります。 とある少年が、ある作家に今まで読んだ中で一番面白かったのは、吉川英治の三國志だ、という葉書をだしたところ、『三國志は元が面白いんじゃボケ。吉川の手柄じゃねえ』という答えが返ってきたそうです。 ですよねー。 というわけでして、これから始まるお話が面白くなかったら、それは素材が悪いんじゃなくって100パーセント作者のせいです。いやまあ、よく考えたらこれって、すべての二次創作に当てはまりそうなお話ですけどね。 今回、恋姫の二次創作を書くということで。 いろいろ悩みました。 最初は講釈氏とかの形態をとって、最後に『講釈氏(パーソナリティ)は天海春香でした。続きは次回の講釈で──』とかやろうかと思ったのですけど、アイマスと恋姫はファンがかぶってないなということであえなくボツに。 こほんっ。 というわけで、恋姫の魏ルートをクリアした時点で、自分が一番読みたかったものを書くことにしました。 よって、これは普通の男の子と、寂しがりで泣き虫なおひめさまの物語です。 一言で言うと、曹操が無能、というおはなしです。 ちゃんと調べて書いてますが、間違いとかあったら指摘おねがいします。