前回のあらすじ:スーパー【レジアス】タイム発動。彼の人気の高さが確変ゾーンに突入。 今日も今日とて平和なモノで、中学生活にも慣れてきたこの頃。 時々世間を騒がす怪盗が二名程出没しているが、最近出現頻度が低下中。 このままで行けば、そう遠くない内に彼女らの存在は風化するだろう。 是非そうあって欲しいモノだ。 魔法を使い、警察を相手に盗みを働く美少女怪盗。 コレが小説やマンガの世界ならアリかもしれないが、生憎現実でやったら少年院行きコースだろう。 あの顔も隠していないのに、一向に正体が掴めないという事態は、警察が無能だからなのだろうか。 それとも警察は、彼女たちの将来が傷付かないように、ワザとお約束を守ってあげているのだろうか。 疑問は尽きないが、ココで頭を悩ませても真実に突き当たる可能性は低い。 ならば別のことに時間を費やした方が、建設的というモノ。 今ボクがやるべきことは、C3システム以後のことを考えなければならないのだ。 そう、C3以降のマスクドライダー的なモノを。 案件一。 カード内蔵型バックル。 コレは鏡面世界でないと意味を成さないので却下。 個人的にはオッサンが変身する、オルタナテ○ヴゼロを再現したかったのだが……仕方がない。諦めるとしよう。 案件ニ。 携帯電話型変身ツール。 創りたい。非常に創りたい。携帯電話を片手に、何度真似をしたか不明だった程にやってみたい。 だが現実に立ち返ると、クリアしなければ課題が大きすぎるのだ。 ①先ず人工衛星を打ち上げなければならない。 ②普通の人間ではエラーが出て、装着出来ない(要身体改造)。 よって、涙を呑んで却下。 案件三。 十三枚のトランプ……のようなモノを利用した変身システム。 コレもやりたい。 ……が、前提となるアンデッドがいないので却下。 案件四。 ……鬼になる修行方法が分からないので終了。 案件五。 …………君に決めたっ!! 最近何かと面白い話題が尽きない世の中ですが、昨日一つ残念なお知らせが耳に入ってきました。 高町さんちのなのはちゃんが、夜遅くに無断外出。その結果、紅いゴスロリ服を着た少女に襲われたそうです。 とは言っても、なのはちゃん自身には怪我は殆どない。代わりに怪我を被ったのはゴスロリ少女の方。 何を言ってるのか分からないと思うので、経過をまとめてみました。 ①なのは、夜遅くに無断で外出。 ②不審に思い、士郎・恭也・美由希が尾行を開始。御神の剣士に掛かれば、尾行なんてお茶の子サイサイさ。 ③紅いゴスロリ少女が、なのはを襲う。 ④割って入ったのは、御神流師範【高町士郎】。直前まで、恭也とどちらがやるか揉めていた模様。 ⑤御神流tueeee!な状態発生。応援に来たフェイト・ユーノが呆気に取られる。 ⑥シグナム・ザフィーラ襲来……が、美由希と恭也によって轟沈。 ⑦シャマル、ハラワタをぶちまけろな状態が出来ないまま、結界を破壊。以後逃走。 うん。清々しいまでに原作が崩壊しているが、良く考えたら今更なことなので無視。 それより無視出来ないのが、士郎たちが魔法を使っているところだ。 しかも、高度なハズの飛行魔法までも。 その答えは単純だった。 この世界の彼らは、全員がAランク相当の魔力量を保有していたのだ。 最近の傾向としては、魔力保有量がFランクとかの恭也が主流になりつつあるが、この世界の彼らにはソレは適応しなかった模様。 ……ゴメンなさい。 嘘です。 ウソですから、モノを投げるのは止めて下さい。 本当は、彼らにはボクが開発した試作品を持たせていたからだ。 魔力というエネルギーの代わりに電気を利用した、魔法プログラムの使用。 ソレを可能にするデバイスの試作品。姉命名の【タマ一号】を。 魔法はプログラムである。 ソレは、リリカルなのはの作中で語られていることだ。 何とも夢の欠片もない設定だったが、今回の場合にはソレが良い方に作用した。 元々はレジアス用に開発していたモノなのだが、彼本人は魔法という、本来人間にはないモノを嫌い辞退。 なので彼は、非致死性のスタンガンやゴム弾、後は肉弾戦をメインに闘っている。 そんなワケで色々と頑張ってる彼には、ソロソロC3-Xを進呈したいところだ。 C3とC3-Xの違い。 勿論様々な能力値が違うのだが、一番大事な所はソレではない。 やはり一番の違いと言えば、【根性感知メーター】の有無だろう。 アギt○本編では、そんなモノが付いているとは言及されていない。 普通に考えたら、そんな馬鹿げたモノが付いてるハズがない。 しかしC3-Xの元となったモノは、明らかに装着者の根性の出し具合で強さが変わっていたのだ。 その証拠に、開発者自身が「根性出しなさい!!」って応援してたこともあったし。 だからボクは、自らの推測を信じて【根性感知メーター】を付けた。 一週間で、スーパースリムになってくる彼のことだ。きっと素晴らしい数値を叩き出してくれることだと思う。 ちなみにこのメーターが付いていると、バッテリーが切れても多少は闘えるという裏技がある。 やはり人間、根性は大事だよ。 ……アレ?もしかしてコレって、結構な発明だったりする? おまけ:今日のレジアス 五時 : 日の出と共に起床し、ジャージに着替えてジョギング。 十キロ程走った後に帰宅し、今度は筋トレを行う。マシーンを使って効率的に筋肉を鍛えていく。 本当ならもっと時間を割きたいようだが、中将にはコレが精一杯なのだ。 六時半: オーリスが作った朝食を食べ……たいのだが、残念なことに彼女は料理が出来ない。 故に自身が腕を振るう。 前日から仕込んであったポトフが良い感じだったので、ソレを食卓に並べる。娘が感動のあまり泣いていた。 七時 : 時空管理局地上本部に向けて出発。自宅から大体五キロ程。 腹ごなしも兼ねて軽く散歩気分で歩いてくる。 小鳥たちのさえずりや穏やかな風が、ひと時の癒しを与えていた。 七時半: 地上本部に到着。本来就業は、ミーティングも含めて八時半から。 しかし中将は多忙なのだ。コレでも遅いくらいに。 オーリスから本日のスケージュールを説明してもらい、業務開始。 十一時: デスクワークをひとまず終了させて、会談兼昼食に行く準備をする。 場所は聖王教会管理のホテル。 会談相手はカリム・グラシアだった。 十一時半:会談の内容は、C3システムのことだった。 アレは質量兵器ではないのかとか、動力は何なのかなどを聞いてきた。 答えても良いのだが、自分は開発者ではない。 勝手に説明するのも不味い部分もある。 仕方無しに開発者への連絡先を教え、今回の会合は終了した。 帰りがけに、何故かカリムの側にいたシスターにサインを頼まれた。生まれて初めてのことに、緊張した。 十三時 :地上本部に戻ってきて、デスクワーク再開。 途中、最高評議会から呼び出しを喰らう。 ココでもC3のことを聞かれたので、面倒なので全て【根性】で押し通した。良く分からないが賞賛された。 十七時 :通常業務時間が終了。 しかし残業は続く。なので今の内に息抜きを兼ねて、ゼスト隊を見に行った。 丁度訓練中だったらしく、ゼストが模擬戦を持ち掛けてきた。 C3の時は負けか引き分けしかなかったが、C3-Xになってからは勝ちを拾えるようになってきた。 根性感知メーターの存在は大きい。ソレはゼストが羨ましがる程だった。 空戦に持ち込まれた時の対処方法が、壁を蹴り上がるしかないのが辛い。今度開発者に相談しよう。 十八時 :デスクに戻ってきて、再び書類仕事。 このペースなら、二十一時には終了しそうだ。 途中で仕事が増えたので、結果としては二十一時半に終了となった。 二十二時:帰宅と同時に、夕食の支度を始める。 三十分後に完成し、オーリスと共に食事をする。 この時は二人とも仕事から解放されて、頬が緩む。 二十三時:入浴を済ませ、洗濯を始める。 朝はやっている時間がないので、夜やらざるを得ないのだ。 乾燥は機械乾燥。縮みやすいので、あまり使用したくないのだが仕方がない。 はやく休日になって欲しい。 そうすれば、日光の力で乾かせるのに。 ……オーリスはその間、酒を飲んでいた。 二十四時:明日の仕事を頭に描きつつ、就寝。 あとがき ……何書いてるんだろう、自分。 まぁソレはさておき、時系列が分かりづらいというご意見を頂いたので、各話を微妙に修正しました。 あと金色夜叉のネーミングは某大魔導師が。ホワイトデビ……じゃなかった、ホワイトエンジェルは淫獣君の命名です。 二人とも無印当時の年齢です。