GGG―――Great Gears Gendow
頭脳には超高性能AIを装備し
素材にPS装甲(フェイズシフト装甲)を使用する事によって限りなく防御力を高め
一号は十万馬力の怪力とロケットによる高速飛行
二号はエネルギー兵器の使用とリツコ印のマルヒ武器システムを標準装備
動力は太陽電池である。
しかし、リツコ禁制の秘密(?)の技術が使われその出力は未知数である。
予断だがテスト起動に加持のスイカ畑が使われそうになったらしい
そして加持がそれを止める事が出来たかどうかは定かではない
Episode『18』
ガン
ガン
ガン
「うおぉりゃあ!」
ガン
ガン
ガン
草静馬の怒涛の攻撃をゲンドウⅩは微動だにせずただ突っ立っているだけである。PS装甲により生まれた鮮やかな青色(スーツ)がどんどん汚れていくのは静馬の服が汚いからだ。
『コンナモノハ効カン!!』
「ぬぉお!?」
ゲンドウⅩは逞しい(?)腕を振り回し静馬にたたきつける。それを十字受けで防ぐ静馬。しかしその甲斐なく吹き飛ばされる。
ちなみにゲンドウⅩの腕力はおよそ2トンである。
『ふ、甘イ甘スギル!!』
「く」
静馬は単純なパワーやスピードと言った運動能力では勝ち目が薄そうだという言う事を悟り距離をとる。
「くっ!!最近オレのカッコイイイメージっちゅうのがイマイチアピールできておらんのや!そのうえこんな妖怪ロボニ負けるわけにはいかん!!」
『妖怪ロボデハナイ!!』
そしてゲンドウⅩは静馬が近づいてこないと見るや
ニヤリ
まるで本物のように笑った。
『バカメ。コノ距離コソわたしノ間合ダ!』
瞬間ゲンドウⅩの左腕が変形(メタモルフォーゼ)する。そして現れたのは青い砲身。
「なにぃ!?」
『ゲンドウバスター!!』
ビビビビビビビ
ゲンドウⅩの青い砲身から小型のエネルギー弾が発射される。ちなみに並みの銃弾より幾分か遅い。
「あ、アホかぁ!?」
必死に回避した静馬だったがやたら連発してくるゲンドウバスターに対して逃げ回る事しか出来なかった。
『ム、チョコザイナ・・・・』
丸十分間もした頃飽きたのかゲンドウⅩが射撃を止める。
「はぁはぁはぁ・・・ようやく弾切れか?」
汗びっしょり。そういう表現が嫌に当てはまる格好で静馬は呟いた。野生の獣波のスタミナと行動力を持つ静馬だが彼の天性の資質は守りよりは大部分攻めに傾いていた。
そのため戦闘能力的に自分より明らかに低いレベルのものにならば自分のペースで戦えるため差ほど苦にもならない。
しかし自分と同等もしくはそれ以上の実力者が相手となるとそうもいかなくなる。彼は良くも悪くも天才的格闘センスを保有していたがコノ場合がその質
が問題なのである。
慶一郎は先天的には攻撃型。現在は万能型。
シンジは先天的なものは不明。表は万能、裏は攻撃となる。
上の二人と静馬との違いは実はそうありはしない。ふたりとも先天的にせよ後天的にせよまして潜在的にせよ攻撃的な戦いをするのは間違いないのである。
しかし静馬には圧倒的に戦闘経験が足りない。その一点において二人に遅れをとる。もちろん『神威の拳』なしの場合である。
静馬はその『才能』と『神威の拳』という常人とは一線を引いた向こう側にあるもので戦い抜いてきた男だ。
それゆえに『自分のペース』が通用しない相手には本人の自覚外でストレスがたまる傾向が強かった。
そして今回は慶一郎とシンジにやられて間も少なかったため自分のペースが狂っていたせいでその傾向がよりいっそう強まってしまっていた。
「くっ・・・・オレをなめるなや!!」
ゲンドウⅩが攻撃してこないので静馬がついに『神威の拳』によって練り上げられた不可視の炎を燃え上がらせる。
「この妖怪ロボ!オレをなめた事を後悔しぃぃやぁ!!」
ゴゥッ
『赤い牙』炎の柱がゲンドウⅩに向けて突き進む。
ドォン
『ぬぉ!?』
不可視の波動のためゲンドウⅩは確認できずに直撃を食らってしまった。
「おぉ!!?・・・・どうや!!これがオレ様の実力!!静馬様の華麗なる必殺技!!『炎の虎』の『赤い牙』や!!」
攻撃が直撃した事で途端に調子がよくなる静馬。やはり負けっぱなしというのはストレスがたまる。
『gagaga・・・損傷率80%・・・『ホノオノ虎』解析中・・・』
「ん?なんやまだやるんかい」
ぐっと静馬が構えなおす
『・・・・登録完了・・・武器チェンジ!!』
フィイン
「な、なんや!?」
ゲンドウⅩの表面(スーツ)が鮮やかな青から燃えるような赤に変わる。ちなみに良く見ればサングラスの形が微妙に変わっているのもきづくだろう。
『ふ・・問題ナイ・・・ばとるもーど・・・『THE FIRE TIGER』ダ。』
そう言うとゲンドウⅩは『炎の虎』の構えを取り
『<THE RED FANG>!!』
ゴゥッ ゴゥッ
連続して放たれる<THE RED FANG>。
「く、負けるか!!」
そして自らの神気を充実させ霊的防御力を上昇させる静馬。相殺される炎のエネルギーが辺りを高温にする。
そして戦っていたのが慶一郎かシンジなら気づいたであろうゲンドウⅩが『霊的』な攻撃をしたことに・・・
『ふっ・・・・ココマデダナ・・・ちゃーじ!!』
ゲンドウⅩにかつてないエネルギーが収束する。
『<THE CRIMSON BREAKER>!!』
ゲンドウXの左腕に恐ろしいほどの熱量が集中し―――
―――シュルシュルシュル
甲高い回転音と共に厚い炎の壁が生み出される!
そして地面を疾風のようにはしり抜け静馬に到達
「くぅ――――がぁあ?」
DoooooooooooooN!!
静馬は一昔の前のアニメのような爆発に巻き込まれた。そして―――
『ちぇんじ!!ばとるもーど!!ふるあーまーゲンドウⅩ!!』
どこからか『転送』されてきた『アーマーパーツ』こと更に派手なサングラスとスーツを着込み再び配色が鮮やかな青に変わる。
『ふるちゃーじ!!メガゲンドウブラスターⅩ!!!』
今までで最大のエネルギー弾が発射される!
巨大な破壊エネルギーのスピードは速くはない。しかしながらゲンドウⅩの炎に包まれた静馬にそれを避けるすべはなかった。
BaGoooooooooN!!
相変わらず派手な効果音の元、『静馬だった物』は弾き飛ばされ・・・
バリーン
ある教室に窓ガラスを割って突っ込んだ。
『・・・・・・ふ、問題ナイ・・・・・』
くいっとサングラスをてのひらで押し上げるポーズをとると『とうっ!』という掛け声が当てはまるような格好でジャンプ!
『・・・・・ふ・・・・赤木博士・・・ナゼわたしニ飛行機能ヲツケナカッタノダ。ゲンジュウチュウイダ。』
静馬の侵入した部屋の一階下ぐらいで浮遊していた。いわゆるホバリングである。
ロボの割りには軽快な足取りで着地すると正面玄関のほうへ向かい・・・
堂々と進入。そして・・・・
『加持少佐・・・・学校ニすいか畑ヲ作ラレルノハコマル。』
「ははは、そういわないでくださいよ。ゲンドウⅩ中佐。どうです?このスイカ?」
『・・・・・・』
学校の花壇を見事にスイカ畑に改造した加持を黙殺し校舎の階段を上っていった。ちなみにロボなのにゲンドウⅩのほうが階級が高いのはただ単にゲンドウ顔だからである。ちなみに国連内でもこの階級で通用する。
『ふ・・・ワタシハすいかヨリモ赤木博士ノこーひー(に見せかけたオイル)ノ方ガ好ミダ。』
人知れず笑っていた。
――――――――――――――――――――――――――――――
そして時間は現在に戻る。
ガララッ
2のBの教室に唐突にゲンドウⅩ(フルアーマー)が現れる。
「今度は何だ・・・」
慶一郎が疲れた声で反応するのに対しシンジが遠くを見る目で呆然としている。その横では気の毒そうに大作がシンジを見つめ涼子はさりげなく静馬を足蹴にしていた。
『けんか特待生001『草静馬』ヲ修理ノタメ回収スル。』
そういってゲンドウⅩは涼子に足蹴にされている静馬(黒こげ)の元へ歩み寄る。
「うわ・・・・髭ロボ?」
さすがにゲンドウⅩに恐れをなしたのか一歩引く涼子。
ゲンドウⅩは静馬を肩に担ぐ。そしてその場を出て行こうとする。
「ま、待て。草をどうするつもりだ?」
一応担任の義務感だけで静馬の安否を気にする慶一郎。
『修理工場(保健室)ニ連行スルダケダ。』
「そ、そうか。」
慶一郎は義務感だけの発現だったためそれ以上は追及しない。
(まさか、今朝の銅像か!?く、あのオヤジは何考えてるんだ!?敵になりそうじゃないから良いようなものの・・)
慶一郎がそんな事を考えている間にも静馬はゲンドウⅩ野方に担がれ連行される。そしてゲンドウⅩが教室の扉に差し掛かった頃・・・
『貴様ガけんか特待生002碇シンジダナ。貴様モコノ生徒同様至ラナイテンガアレバ『教育的指導』ヲホドコス。ソノツモリデイルヨウニ。』
「は、はい。」
がらら・・がしゃん
教室の扉は閉められた。
ポン
シンジの方に大作が手を置いた。
「ずいぶんと苦労してるみたいですね。」
「分かる?」
シンジは大作の中に『他人に振り回される人生』という要素を見つけこの瞬間二人に厚い絆がうまれた。
しかし現シンジの当面の目標は『自分の人生は自分の好きなように生きる』なので本当のところ一致はしていないのだが。
結局、その日は一日シンジは哀れみの目で見られて終わった。
そして
「あぁ!?なんだかんだで私まだあいつに剣術の師匠紹介してもらってない!」
「うぅ・・・ねぇやん・・・リョーコ・・・もぉオレはだめやぁ・・・」
帰りの道端で騒ぐ少女と修理工場(保健室)でなぜか臨時保険医の『伊吹マヤ』(年齢不詳)にリツコ印の栄養剤をうたれた少年はシンジにすっかり忘れられていた。
続く
あとがき
静馬君の活躍がない!!どうにかしなければいけないと思う今日この頃です。