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No.9118の一覧
[0] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。[UZUKI](2009/05/27 14:08)
[1] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。2(訂正してみた)[UZUKI](2009/05/28 04:56)
[2] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。3[UZUKI](2009/05/28 23:54)
[3] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。4[UZUKI](2009/05/29 16:40)
[4] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。5(訂正してみた)[UZUKI](2009/05/31 15:26)
[5] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。6[UZUKI](2009/05/31 15:37)
[6] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。7(訂正してみた)[UZUKI](2009/06/05 14:38)
[7] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。8[UZUKI](2009/06/02 01:49)
[8] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。9[UZUKI](2009/06/03 06:17)
[9] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。10[UZUKI](2009/06/03 22:26)
[10] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。11[UZUKI](2009/06/04 18:53)
[11] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。12[UZUKI](2009/06/05 14:46)
[12] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。12 ~IF~[UZUKI](2009/06/06 17:19)
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[9118] 【習作】幻想水滸伝2 見栄張って生きてみました。
Name: UZUKI◆4b052ae5 ID:6cb4b8e6 次を表示する
Date: 2009/05/27 14:08
 俺、つい最近兵士になった。
 なんだか知らないけど戦争が始まったから。
 ホント言うと、一般市民として細々と暮らす気マンマンだったんだけど、なんていうかムリヤリ? 

とあるセリフを聞いてポカーンとしてたらお前は殺さないでやるから兵士やれって言われて。
 あ、セリフ聞きたい? あら、聞きたくないの?
 そっか、残念。じゃあ勝手に言うわ。
「ブタは死ねええええ!!!!」
 だってさ。


 いやー、すごかったよ、あの時は。
 なんて言うの?
 皆殺し?
 とにかく村の中の生きてる人間はバーさんだろうがガキだろうがとにかく全部殺されていった訳。
 俺はずっと宿の二階でボーっと茶をしばいてたんだけど、何でだかいつまで経っても誰も来なかったの。
 余裕かましてた理由?
 うん、だって逃げ出すのも怖かったんだもん。立ち向かっていったオッサンたちはみーんなあの『ブタは死ね!!!』さんに殺されてたし、逃げ出そうとした人たちはみーんな兵士たちに殺されてたし、
じゃあ怖いのガマンして逃げ出さなくてもそのうち誰か来て勝手になんかしていくのを待とうかと。
 でもいつまで経っても誰も来ないし、もしかしてもうエライ人は帰っちゃって逃げ出すチャンスかなー、と思って窓から外を見てみたら、這い回ってぶーぶー言ってた女の人を、大笑いしながら切り捨てるでっかい人を発見したんだよね。
 えー……ってなるでしょ。普通。俺ホントにポカーンって感じだったもん。
 だからつい、窓辺に突っ立ってることに気づかれそうになったとき、隠れるっていう発想がまったく出てこなかったんだ。
 当然、でっかい人に見つかりました。
 遠くのほうで
「生き残りはもういないと言っていたはずだろう。このブタが!!!!」
 とか言いながら自分の部下であろう兵士さんに切りつける様子もはっきり見ました。
 その後、ギロって睨み付けられたので、
「ああ、とうとうあの人が俺のところに来るんだな」
 と思った俺は、震える足をムリヤリ動かして、ただひたすらに目的の場所へと向かったわけだ。
 その場所は。
 トイレ。
 いや、だってほら! 殺される恐怖で粗相しちゃったら嫌じゃん!? この年でそれは恥ずかしすぎるじゃん! でも粗相しないでいられる度胸がない! これ確実!
 だから、せめて最期の誇りだけは保とうかと。もう見付かってんのに逃げるって言う選択肢はない。大人しく殺されようと思ってる。
 で、トイレに行って、また同じ部屋に戻った直後に、あの人、やってきました。


「大人しく隠れていれば命は助かったかも知れないのに、馬鹿な奴だ」
 ニヤリと笑うでっかい人。
 そんなこと言われてももう諦めてたしなー。「必要ない」と思っちゃったんだもん。
「ほう、大した自信だ。その丸腰で何ができる?」
 何で!? 自信って何!? 俺いま「何にも」言わなかったよな!? ナニコノヒトー。怖いよー。
 チッという舌打ちの音が聞こえたと思った瞬間、でっかい人の持っていた剣が振り下ろされた。俺は怖すぎて目を閉じることすらできずに終わりの瞬間を迎えようとしていた。




 忌々しいことこの上ない。生き残りがまだいることに気がついて宿へ向かってみると、兵士どもが踏み込んだ様子すらなかった。はじめに見つけた部屋には、窓を閉め、寛いだ様子で佇む一人の男。
 見たところ武器を持っている様子もないのに、このオレを見ても怯える様子すらない。
「大人しく隠れていれば命は助かったかも知れないのに、馬鹿な奴だ」
「必要ない」
「ほう、大した自信だ。その丸腰で何ができる?」
「何にも」
 生きることを諦めているのか、死なない自信があるのか、それすらもわからない。その瞳はオレすら見ていないように感じる。恐怖ですべてを支配しようと考えた矢先に、こんな男に出会うことは予想外だった。
 本当に忌々しい。
 それならこの場で切り捨ててやろうと剣を振り下ろしたが、避けることも目を閉じることすらもなくただその場に自然体で立っているその男を見て、聞いてみたくなった。
「命が惜しくはないのか」
「惜しいに決まっている」
「ならば、なぜ避けなかった」
「無駄だから」
 そう、無駄だ。今この男が生きているのは、あの一瞬の気まぐれのせいであってこの男の実力でもなんでもない。だが、
「その度胸は気に入った。オレの軍で役に立つなら、その間は生かしておいてやる」
 大した理由もない気まぐれだが、気に入った。
 命乞いの為に家畜の真似事をする連中とは違う。下らない正義感で生きている連中とも違う。
「予想外の、拾い物だ」





 で、なんか俺、助かりました。
 兵士やってれば殺されないらしいです。
 でもよく考えたら兵士っていつ殺されるかわかんないよね? これきっと、怖がる俺をいじめてみようって言う、悪趣味な遊びだと思うんだよね。
 でもまあ、なんでもいいか。しょうがないから、ちょっと兵士でもやってみようかと思ってみた。そんな俺の、20歳の春のことでした。












というわけで、習作を投稿してみました。
ここの色んな作品に影響をうけてます。
でも初めておはなしづくりをやったので、変なところがたくさんあると思います。
愛あるツッコミ、お願いします。
ガンガン直します。そしてガンガン書きます。愛あるツッコミがいただければ。どうぞみなさん、よろしくお願いします。


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