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No.9406の一覧
[0] [ランスシリーズ外伝SS集  魔物隊長編 巫女機関編[zanetta](2009/09/23 23:19)
[1] [~ランス6~][zanetta](2009/06/14 17:16)
[2] [~戦国ランス(ランス7)~][zanetta](2009/06/21 01:44)
[3] [織田家 VS 巫女機関 戦力分析 その1][zanetta](2009/10/07 22:57)
[4] [織田家 VS 巫女機関 戦力分析 その2][zanetta](2009/10/07 23:04)
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[9406] [ランスシリーズ外伝SS集  魔物隊長編 巫女機関編
Name: zanetta◆aeb0b303 ID:b54b8d91 次を表示する
Date: 2009/09/23 23:19
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zanettaです。
[三界†無双~人間記、闇エルフ演義、魔族伝~]のPRも兼ねて、始めてのランス系のSSを書きました。(他ならチマチマと)
と言いますか「多重クロスじゃないから感想もらえるかも」と言う切実な願いもあります。(涙)
このSSの発端はとある数が「10(ランスⅥ)-7(ランスⅥ)=3(戦国ランス)じゃないのかな?」と気づいた事から思い描きました。
そんな長くは続きませんが(3話ぐらい)、宜しくお願いします。

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※2009/09/23

どーも、zanettaです。
唐突にネタを思いつき、シルバーウィーク中にSSを一本書いてしまいましたー。
続くかどうかは・・・・・・まあ、皆さんの感想があるかどうかを見てから、判断しています(汗)
今回は「巫女機関」がテーマでーす。

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ひとつの大陸がある

何もない空間に浮かんでいる

これを作ったのは、巨大な意思の集合体であるクジラ

まるいもの、ドラゴン、モンスター・・・・

何百、何千年に渡りこの大陸の上で多様な生命体が生まれ、また滅びていった

今この大陸では、西側の魔物と、東側の人類が覇権を争っている



魔王暦LP0004年、人類側の大陸情勢は以下の通り



大陸極東部に位置する人類の小国、JAPAN
神より与えられし称号・帝によって治められるこの大地は、帝不在の今、第4次戦国時代の大乱世。


大陸東南部に位置する人類の諸国、自由都市郡
地理的に魔物の直接攻撃を受ける事がない。
多数の都市が乱立し、それぞれが独立した国家として機能している。


大陸東北部に位置する人類の豊穣大国、リーザス王国
自由都市郡と同じく、地理的に魔物の直接攻撃を受ける事が無く、また肥沃な土地を多く持つ非常に豊かな国で、国民の生活レベルも高い。
ヘルマン帝国とは長きに渡って争い続けている。


大陸中北部に位置する人類の軍事大国、ヘルマン帝国
鉱物資源が豊富だが、寒冷な気候のため土地も痩せており食糧事情が悪い。
大陸西側からの魔物の侵入に晒され続け、労力・資源を振り向けねばならない状態にある。
その為、肥沃な土地を多く持つリーザス王国に対し度々侵攻を試みているが、巨大なバラオ山脈に遮られ未だ成功していない。


大陸中南部に位置する人類の魔法大国、ゼス王国
魔法絶対至上主義国で、この国での地位や権力は個人の魔法力により決定され、発達した魔法文化により魔法を使える者の生活レベルは極めて高いが、魔法を使えない者は奴隷扱いされている。
大陸西側からの魔物の侵入に晒され続け、労力・資源を振り向けねばならない状態にある。



魔王暦LP0004年、魔物側の大陸情勢は以下の通り



大陸西北部に位置する魔人・魔物の一大派閥、ホーネット派
北部の魔王城を拠点に「人類の領土へは不可侵」と言う世界情勢を貫こうとする穏健派。


大陸西南部に位置する魔人・魔物の一大派閥、ケイブリス派
南部のケイブリス城を拠点に、人類に侵攻し、世界を完全征服しようとする強硬派。




この物語は、大陸西南部に位置する魔人・魔物の一大派閥ケイブリス派の所属する魔物隊長の、汗と涙と感動物語であ・・・・・・・・ったら良いなー、と言う話である。







[ランスシリーズ外伝SS   コノ魔物隊長ハ、南アフリカニテ散ル運命ニアル]




やあ、始めまして。
私は魔人四天王最強であられる魔人ケイブリス様直属の師団に属する、魔物隊長のアコンカグヤである。
今私は、広さは四畳半程で、鈍く輝く黒石でのみ構成された石室に居る。
ココは、人間領に最も近い拠点にの1つ、「引き裂きの森」と呼ばれる拠点に新しく設置された砦の中だ。
人間領に近い、と言う訳で当然人間領に攻めるための砦だ。
防衛能力自体は皆無であり、戦では余り役には立たない砦だが、何かと物資を貯蓄するのに使われる場所だ。
まあ、戦において砦の活用方法は、物資の置き場所と防衛戦ぐらいなもの。
下等生物である人間共がこんな場所まで攻めてこれるはずも無い。
さて、私は今、次の戦のための準備をしている。
ココで準備をするのだから、当然攻めるのは人間共の世界だ。
連中は「マジノライン」なる長い壁で我らの攻撃を防いでいる。
だが、今回はそれすらも破る予定だ。
我らはこの戦で雪崩れの如く人間共を駆逐するのだ!。
・・・。
・・・。
・・・。
と、私もココに来る前までは考えてはいたのだが・・・・・・・。





カチカチカチ、と私は電卓を押す。
電卓に表示された数値は、予想より下回った。

「足りん。やはりこの班の物資をココに。えーと、功績があった部隊に賞与も兼ねて・・・」

カリカリ、と机の上に置かれたメモ帳に記す。
カチカチカチ、と私は電卓を押す。
電卓に表示された数値は、予想より下回った。

「まだ足りん。ココの予算を回して・・・そうして・・・・・・うーむ、足りん」

唸りながら、何度も電卓を押し続ける。
決して潤沢とは言えない財政を取り仕切る者として、コレは必要なスキルだ。
しかし、それにしても・・・。

「足りん。プルーペットがもう少し値切ってくれれば・・・・・・いや、無理か」

我らの領内には、広大な森が広がっている箇所がある。
最南端部分は、西の「青の家」から始まり、魔人四天王のカミーラ様の城を越え、今現在私が居る東の「引き裂きの森」まで続く。
この最南端部分からゆっくり真北へ上っていくと、「骨の森」、そして魔人四天王のケッセルリンク様の城がある。
さらに北へ行くと、魔の森があり、西は最大戦闘地区「カスケード・バウ」、東はカラーとか言う種族の森がある。
さらにさらに北へ行くと、魔王城手前の「硫黄の森」へ出る。
この広大な森から、我が領内に生息する魔物達の8割が生まれ、生活している。
今度攻める場所は、この広大な森に匹敵する領土を誇る人間の国なのだ。
人間共は「ゼス」と呼んでいるらしいが。
とにかく、広いのだ。

「足りん、どうする? 本当に現地調達で賄えるのか?」

どうにも我が軍は現地調達に頼りすぎている気がする。
確かに敵拠点にはかなりの物資があり、電撃戦により敵領内の西側地域全域を制圧出来る見込みだ。
だが、如何せん侵攻箇所が広すぎる。
必然的に戦力が広大な領土に分散されてしまう。
・・・まあ、人員を現地調達出来るのが我らの強みでもあるが。

「統制が期待出来ない以上、騙し騙しか・・・・・・仕方ない、護衛隊の補給分を減らすか」

腕組みしながらそう嘆いた私。
しかし・・・。

「それはイカンぞ、アコンカグヤ」
「!?」

慌てて振り返る。
そこに居たのは、私の両肩より、さらに広い横幅の黄金の鎧を身に纏い、左肩の肩当の部分に黒い鉄球を装備し、巨大な緑色の球体によって腹の大部分を覆われている御方。
何時の間にかこの部屋に入られたのであろう、人間界制圧軍第3師団司令官、イスン将軍閣下である。

「こ、これはイスン将軍閣下!」

要するに、私の上司である。
私は慌てて立ち上がり、敬礼を取る。
イスン将軍閣下は、スッ、と腕をあげ「楽にせよ」と仰ったが、私の心は縮こまるばかりだ。
先程の発言を踏まえれば尚更である。

「それよりも、我が直属の護衛隊の支援を減らすのは感心せんな?」
「も、申し訳ありません!」

私の肩書きは、人間界制圧軍第3師団第1後方支援連隊隊長。
人間側からすれば、通称「魔物隊長」と呼ばれる存在である。
平均値の話になるが、魔物将軍閣下の方々は、我ら魔物隊長を100体程指揮出来る。
我ら、魔物隊長は200匹程の兵をを統率する。
単純計算で、魔物将軍閣下御1人で合計約2万の大軍勢(師団)になる。
しかし、以下に魔物将軍閣下と言えど、魔物隊長100体全部に同時に的確な命令を伝えられる訳ではない。
結果、魔物隊長同士でも役割分担が出来る。
例を挙げれば・・・、

敵軍と真っ向から戦う戦闘部隊を指揮する魔物隊長。
敵軍と戦う戦闘部隊を補佐或いは陽動を担う部隊を指揮する魔物隊長。
敵軍への奇襲・夜襲を専門とする特殊部隊を指揮する魔物隊長。
敵軍の情報を集める偵察部隊を指揮する魔物隊長。
敵拠点の制圧後に管理・拠点防衛を勤める部隊を指揮する魔物隊長。
補給・後方支援を専門に扱う部隊を指揮する魔物隊長。
魔物将軍閣下直属の護衛隊を指揮する魔物隊長。
 
と、挙げたら切がないが、分かれる。
また、今挙げた役割の中でも「纏め役」と言う者が居る。
先程も言ったが、魔物将軍閣下御1人に魔物隊長が100体居る。
自然と、1軍の「纏め役の魔物隊長」の数は、「10体前後の魔物隊長の内の1体」となった。
そして私は、補給・後方支援を専門に扱う部隊を指揮する魔物隊長達の「纏め役」だった。
まあ、実際は裏話と言うか、迷惑染みた現実と言うか、私が補給・後方支援を専門の「纏め役」なのは、とある技能があるのが原因なのだ。
私は、「商人LV1」と言う有難迷惑なスキルを持っているのだ。
商人、すなわち商売をする能力なのだが、なにも物の売買・流通だけに活かされる訳ではない。
魔物隊長として。
補給・後方支援を専門とする部隊の長として。
財政を取り仕切るものとして。
要するに、物資の計算と管理能力である。
いかに強大かつ絶大な我が軍とは言え、物資がなければ戦争は出来ない。
それは、魔人ホーネット派との戦いでも判っている事だ。
未だに続く、カスケード・バウ攻防戦。
城に引き篭もる魔人ホーネット派の魔軍を攻め続ける、我ら魔人ケイブルス派の魔軍は、決まって後方撹乱・・・・・・すなわち補給路の攻撃が行われる。
結果、食糧・武器不足に陥り、撤退するしかなくなる。
そのため、どうしても管理する魔物隊長が必要になってくるのだが、そこで私に白羽の矢がたったわけだ。
・・・女の子モンスターのバトルノートとかでも良い気がするのだが。
さて、そんな私が補給を減らそうと目を付けたのは、イスン将軍閣下直属の護衛隊だった。

「魔人ホーネット派との戦いの激化により、補給線がいくつか潰され、今回の作戦に支障があるのは理解している」
「は、はい」

イスン将軍閣下は演説するかのように私に言い聞かせる。

「だが、だからと言って私の身辺を護る護衛隊の補給を遅らせるのは感心せんな。それとも、私の身が危うくなっても良いとな?」
「い、いえ決してそのような事はッ!」

黄金の兜の隙間から見える、イスン将軍閣下の赤い鋭い目に、ますます私の心は縮こまるばかりだ。
だが、私個人としては物資は優先的に最前線に送り込みたいのだ。
魔物将軍であられるイスン将軍閣下が直接戦闘をする可能性は低く、なおかつ今度の作戦は奇襲による電撃戦。
直接戦闘の無い、イスン将軍閣下直属の護衛部隊への物資の補給は、現地で済ませるのならそうしたい。
しかし、御本人を目の前にそんな事を言ったら・・・・・・殺される。
我が軍は、上司の気持ち1つで命が終わる事など日常茶飯事なのだ。
故に、私は言葉を早く紡ぎ出す。

「ど、どのような事態であっても! ゆ、優先的にイスン将軍閣下直属の護衛隊に補給をお送りします! い、今の発言は、ど、どうか無かった事に!」

バッ、と風を切る音がするほどの速さで腰を折る私。
頭では、強欲商人プルーペットとどう取引するかを高速演算しているが。

「そうかそうか。まあ、判れば良い。安心せよ。私は貴様の大変な立場も理解している」

イスン将軍閣下はそう言うと、背を向けて部屋を出て行こうとする。
だが、出て行く寸前に・・・。

「おおそうだ。肝心な事を忘れていた」
「・・・」

私は顔を上げる。
次の言葉は既に予測済みだ。

「明日の出陣前の宴の準備ですね? 酒と女の準備は万端に御座います」

そうなのだ。
イスン将軍閣下が直々に来る理由など、それしかない。
こう言った自分の権威を示せる場こそ率先して動く。
上に立つ者としては及第点だろう。

「そうか。明日はベプチョとウィスピンが来るからな。しっかりと頼んだぞ?」

人間界制圧軍第4師団司令官、ベプチョ将軍閣下。
人間界制圧軍第8師団司令官、ウィスピン将軍閣下。
イスン将軍閣下と同郷らしく大変に仲が良ろしいのだ。
魔人ホーネット派の拠点であるカスケード・バウ攻防戦を何度も共にしている。
そして、その時の出陣前の宴の準備や、補給・後方支援も担当しているのが私だったりする。
故に、好みの把握も万全だ。
イスン将軍閣下は、補佐官のバトルノートのお酌程度で良し。(ちなみに、軍内部では普通の魔物隊長よりバトルノートの方が優遇されやすい・・・女の子モンスターだし)
ベプチョ将軍閣下は、メイドさんに「ご主人様~? お注ぎいたします~・・・・・きゃあ! ゴメンなさい! 粗相を! あ、お許しを・・・」みたいな展開が好みだ。
ウィスピン将軍閣下は、フローズンお手製の氷で割った酒を片手に、フローズンに「どうぞ、私のお膝をお使い下さい」と言われて寝っ転がる御方だ。

「はッ! お任せ下さい!」

私は、面倒臭そうなバトルノートに土下座し、苛めて属性持ちのメイドさんに必死にお願いし、ショタ好きフローズンに魔人パイアール様の写真で買収した事を思い出しながら、イスン将軍閣下に伝えたのだった。



(次回に続く)





アコンカグヤ(設定は妄想と戦国から)
 
登場作品:戦国
種族:魔物
性別:男
年齢:(推定)20歳ぐらい?
才能限界Lv:22/57
技能:剣戦闘LV1、戦術LV1、商人LV1
身長:(推定)200cm以上(鎧込みで、ランスⅥのパットンと同じくらい?)
体重:(推定)110kg以上(鎧込みで、ランスⅥのパットンと同じくらい?)
職業(役職名):魔人ケイブリス派所属の魔物隊長
LP0003年:ケイブリス親衛隊第2軍団第3後方支援大隊隊長
LP0004年:人間界制圧軍第3師団第1後方支援連隊隊長
LP0005年:魔軍南アフリカ方面隊司令官
特技:物資の計算と管理
趣味:迷宮探索

勝手な設定:
武闘派ばかりの魔物隊長系にしては珍しい「商人」の技能(計算が上手)を持つ。
そのため、魔軍の組織運用に必要でありながら、誰もやりたがらない物資の補給関連事項をかなり任される(半ば押し付け)。
典型的な苦労派中間管理職になってしまった男。
しかし、何気に後方支援系で出世している男。
また、知能が低い魔物が多数居る魔軍内において、強欲商人プルーペットと対等な取引が出来る希少な存在のため、魔物将軍達からは重宝される。
常に魔物隊長の剣(グレートソード、またの名を『黒剣』)と共に、電卓とメモ帳を持ち歩く生活。
なお、迷宮にて育った経歴があり、迷宮戦など狭い場所での戦いが得意(迷宮戦上手)だったりするが、今まで役に立った事は無く、単なる趣味になっている。
JAPANでは、どこをどう間違ったのか、南アフリカの最奥の拠点の司令官となり、5000の兵を引き連れて戦う事になる。
ちなみに、名前の元ネタは「南アメリカ大陸最高峰のアコンカグア山」、或いは「1986年に公開された広大な宇宙での戦争物語、ガルフォースに出てくる巨大戦艦の名前」・・・・・・らしい?。




~注釈メモ~

●技能レベル(公式ホームページより)
Lv1・・・ほぅ、やるもんだ、と感心される。
Lv2・・・驚嘆の声が上がる。匠の技。
Lv3・・・滅多にお目にかかれない伝説級



●才能限界Lv(公式ホームページより)
Lv10前後・・・一般市民
Lv20近く・・・学年に1人いるかいないかくらいの天才
Lv20以上・・・1000人に1人
Lv30以上・・・10000人に1人
Lv40以上・・・10万人に1人
それ以上・・・基本的に人間(同種族内)以上



●アコンカグア(Aconcagua)(ウィキペディア(Wikipedia)より)
次元3E2(地球)のアルゼンチン共和国のアンデス山脈にある南米最高峰の山。
標高は6.962m。
死火山であるが、火口、噴火歴はない。










[番外編 コノ魔物将軍ハ、カイロニテ散ル運命ニアル]



私は、魔人ケイブリス様直属の親衛隊第2軍団の司令官、魔物将軍イスンである。

「ウオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・」

「絶望」した者が出す「絶叫」とでも言うべきか。
私はしばし、足を止めてしまう。
この地は、魔王様に選ばれし魔人様の住まう城。
私が居る場所は、城の中心である玉座の間に面する中央廊下。
主の意向により、玉座と廊下の間には扉が無いため、主が玉座に座っていた場合は丸見えの位置だった。

「・・・」

私は、足を止めたまま主を見る。
己が所業の後悔。
過去の自分への無念。
抗う術を見つけられない愚考。
全ての状況が、我が主を苦しめていると言う事に、私は・・・・・





・・・・・・・・それほど哀れみは覚えなかったりする。
つーか、自業自得だし。

「ぐスッ! ひック! ガ、ガガ、ガミーラざーーーん、ごべんなざぁーーーい・・・・・・」
「・・・」

目の前の主の直属師団の魔物将軍として、己の肉体はそれなりに巨体だが、目線の先に居る主に比べれば、なんと小さい事か。
その自分より数倍大きい巨体(身長595cm、体重1010kg)の主が丸まりながら泣いている事実は、何と言うアホらしさか。
まあ、そんな事は口は避けても言えない。
我が軍は、上司の気持ち1つで命が終わる事など日常茶飯事なのだ。
魔王様が居ない今、実質最強と言われるのはこの御方。
魔人四天王最強であられる魔人ケイブリス様の前では、私の命などその辺を飛んでいる虫となんら変わらない。

「・・・はぁ」

だが、思わず溜息が出る事ぐらいは容認して欲しい。
「人類不可侵政策」を謳う魔人ホーネット派との戦いも苛烈さを増している。
無尽蔵なストーンガーディアン軍団&強化合成キメラ軍団に何度泣かされた事か。
しかし、目の前の主にとって最も重要なのは、とある女性魔人である。

「ガガガガミーラざーーーん・・・・・・ガミーラざぁぁーん・・・・・ウォォォォォーーーーーーー・・・・・・・」
「・・・」

私は、魔人ケイブリス様直属の親衛隊第2軍団司令官、魔物将軍イスンである。
総勢約2万の大軍団を任される司令官である。
魔物兵に始まり、デカント、アイスデカント、ナマリダマ、オウゴンダマ、ストーン・ガーディアン、巨鉄ちゃん、そして魔物隊長等々を部下に持つ、栄誉ある軍人である。
だがそんな私でも、やはり上司(と言うか支配者)の機嫌が良くなるような行動を「努力」せざる得ない。

「・・・」

取り合えず、私は歩き出す。
主が喜びそうな物を用意するために・・・・・・・・・・・まあ、これ以上ココに居ると鬱憤で殺されかねないし。
だが、次に聞こえてきたセリフで私は即座に動かなければならなくなった。

「あ・・・そっか! 僕が怪我したカミーラさんを看護すれば良いんじゃないかな?」
「・・・」

私は走り出した。
とある友人に手紙・・・・・・は遅いので、連絡役を走らせるために。
このままでは私達の、特に私の命が危ない。


(次回に続かない)





イスン(設定は妄想と戦国から)

登場作品:戦国
種族:魔物
性別:男
年齢:(推定)20歳ぐらい?
才能限界Lv:30/35
技能:鉄球戦闘LV1、戦略LV1
身長:(推定)200cm以上(鎧込みで、ランスⅥのパットンと同じくらい?)
体重:(推定)110kg以上(鎧込みで、ランスⅥのパットンと同じくらい?)
職業(役職名):魔人ケイブリス派所属の魔物将軍
LP0003年:ケイブリス親衛隊第2軍団司令官
LP0004年:人間界制圧軍第3師団司令官
LP0005年:魔軍カイロ方面軍司令官
特技:魔軍団の指揮
趣味:アルコール度10%前後の酒を飲む事

勝手な設定:
魔人の命令に忠実な、典型的な魔物将軍。
適切な人員配置が可能であり、自ら軍を指揮又は鼓舞させる事も出来る。
魔物将軍の中では先陣を切るタイプであり、時には率先して単独戦闘もする。
魔人ホーネット派との戦闘(主にカスケード・バウ攻防戦)でも見事な采配で切り抜けているが、勝利には結びついていない。
敗戦の主な原因は、魔人ケイブリス派のトップの魔人達の連携が欠けている事だが、文句を言わずに従っている。
しかし、いい加減魔物同士の戦いを終わらせ、己の指揮能力を持って人間達を相手に、大規模殺戮をしたいと考えている。
JAPANでは、魔軍は東側への侵攻が主な目的になるので、カイロでのJAPAN東部方面侵攻部隊の司令官になる。
ちなみに、名前の元ネタは「李舜臣-イ・スンシン-(朝鮮の読み)」、文禄・慶長の役の時の朝鮮の王国の将軍・・・・・・らしい?。

セリフ(戦国)
「来たな、ランス!」
「勝手な事を・・・私の力をなめるな・・・!」(数分後に死亡)




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