注意
志鶴シナリオ後をベースとしています。
第0話
私、月丘晶子はパッシブスキル【病弱】を持つ儚げな女の子!
肺や心臓等の重要な臓器が全て未熟で、一度体調を崩すとひと月近くも入院しちゃうくらい体が弱いんだ。
せっかく箱入りお嬢様育成機関として有名なミッション系女子校である、聖ルピナス学園に入学できたというのに、去年は半年近くも休んでしまい、留年確定しちゃった。
でも、「ど~してお友達と一緒に進級したいんです!」と目薬さして学園長先生にお願いしたら、明らかに単位足りないのを見逃してくれました!
といっても、これ以上長期の休みを取るようなら留年みたいですけど。
無事(?)2年生に進級し、「今年こそは一度も学校を休まない」を目標に掲げました。
後輩もでき、楽しい学園ライフが後れると思っていましたが―――
やっぱり無理でしたw
それでも、双子の兄さんが私の為に女装して影武者をしてくれたおかげで、留年せずにすみました。
兄さんが騒動を起こして私が生徒会長に就任するはめになってしまっても。
兄さんが迂闊な行動したせいで、私に「男性疑惑」がかかり、嫌疑を晴らす為にゴスロリ趣味やetc…
兄さんがモデルの裸婦画を掲示板に張り出されたり(兄さんがモデルのせいで私がまな板だと思われたじゃないですか!)
男性疑惑のせいで、私(兄さん)が立藤の会(花をテーマにした文化祭のようなもの)で、生徒会の企画「100万本の薔薇」の景品として壇上で縛り上げられ、見せ物にされたうえ、私が男か調べられるなんて事態に陥ったり。
色々あったようですが、今日から私、月丘晶子本人が登校できるのです!
さ ぁ 、 楽 し い 学 園 生 活 の 始 ま り で す !
そんな風に思っていた時期が私にもありました。
校門で、長刀を持った集団(私の親衛隊らしいです)に「晶子様、昨日はお勤めご苦労様でした―――ッ!」と言われるまでは…。
つづく