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No.41687の一覧
[0] 【H×H】純愛幻想曲【オリ主】[月燈。](2015/11/08 15:32)
[1] Prolog[月燈。](2015/11/07 20:01)
[2] 第1奏[月燈。](2015/11/07 20:09)
[3] 第2奏[月燈。](2015/11/07 21:05)
[4] 第3奏[月燈。](2015/11/08 01:43)
[5] 第4奏[月燈。](2015/11/08 01:45)
[6] 第5奏[月燈。](2015/11/08 01:47)
[7] 第6奏[月燈。](2015/11/08 01:49)
[8] 第7奏[月燈。](2015/11/08 01:52)
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[41687] 第4奏
Name: 月燈。◆d7f1cd23 ID:4dfa5998 前を表示する / 次を表示する
Date: 2015/11/08 01:45
セレネside


兄の投げてくるトランプを右に避け、[風の女神]で造った小さめの鎌鼬を飛ばす。それをトランプで相殺する兄の背後にゼロが周り、隠し持っていたナイフで首の頸椎を狙うが、兄はそのナイフの刃を左手で掴む。ゼロは一旦距離をとり、僕の隣に戻る。

「クックック◇やっぱり僕の思った通りだ、君は凄く良い動きをする……◆
音もなく背後へ忍び込み、迷わず頸椎を正確に狙った……………君、暗殺業でもしてるのかい?」

兄は、掴んだナイフで切れた手から垂れる血をペロリと舐め、ゼロの方を見てそう尋ねた。

(コイツ鋭いな、
少ないヒントでそこまで………。
俺の正体がレイだということを見破られたら困る、隣にセレネもいるというのに。)
「……さぁな。その技術を身につけていただけであって、違う仕事をやってるっていう可能性もあるぜ。まぁ、お前がどう思うかは自由だけど。」

ゼロはそう言い終わった後、兄にナイフを数本投げる。僕はそのナイフを[風の女神]で風にのせて、ナイフのスピードを速める。兄はナイフをトランプで地面へ落とし、トランプを5~6枚僕達に飛ばす。僕は此方に向かってきたトランプに自身が具現化したトランプを紛れ込ませ、僕がトランプを避けた後具現化したトランプは一枚クルリとUターンし、兄の方へ向かう。兄は自身のトランプに僕が何かしたのだろうと思い込み、僕が紛れ込ませたとは思っていない。兄は自身の右手へ向かって来たので指でキャッチしようとした……が。


「!」


あと数メートル、という所でトランプは素早く方向を変え、兄の左肩へ飛びグサッと刺さり、スゥ……と消えていった。
ふーんだ、強制的に戦闘を始めるからこうなるんだよ、ざまーみろ!!
兄は肩を奮わせクックック◆と笑い出す。
あれ……なんかオーラが
一層禍々しさを増したような?

「あぁ…最高だよセレネ◆
僕のトランプに君のオーラが包まれていたから何かしらあるとは思っていたけど……まさかトランプを具現化していたとはねぇ◆」

兄は自身の左肩に手を置き、くつくつと笑う。

「具現化系寄りの特質系だからこそ
瞬時に出来たこと……
自分の系統を良く活かしているね◇」

え、褒められてるんだよね?と、隣のゼロを見ると「良かったな」と言いながら明後日の方向を向いている。ちょ、こっち向いて!!僕だって兄が怖いんだからさ!!
僕達が兄にビクビクしていると、霧の中からさっき逃げた筈のレオリオが現れた。
……………木の棒を持って。

「え……まってくれレオリオ、その木の棒でヒソカに立ち向かうつもりか?」
「レオリオ考え直して!!
まだ死ぬには早いよッ!!」
「俺が死ぬ前提で話すなよッ!!
俺はなぁ……やられっぱなしで我慢出来るほど…………気ぃ長くねぇんだよぉおおおッ!!」

木の棒で兄に殴りかかろうとするレオリオだが、あっさりと背後を取られてしまう。

「「レオリオッ!!」」


間に合わないッ……!!


しかし次の瞬間、兄の頬に何かがバチコーンッ!!とぶつかった。

「え…」

よく見るとそれは釣竿で、持っているのは…


「「ゴン!?」」


「やるねぇ坊や、それは……釣竿かい?
面白い武器だね◇ちょっと見せてくれよ♪」

兄は釣竿で殴られた後、クルリとゴンの方を向き、興味津々といった感じでゴンに近づいていく。
ヤバい、兄に変なスイッチが入ってしまったッ!!このままではゴンが危ない……色んな意味で!!

「テメェの相手は俺だッ!!」

と言いながらレオリオは兄に殴りかかるが、兄はアッサリとそれを避け、レオリオを殴り倒してしまった。それに続いてゴンが釣竿で兄を殴ろうとするが、目の前の標的であった兄はもう既におらず、空振りしてしまう。
その時、ゴンは自身の隣から気配がしてゾクリと身震いする。すぐに反応しようとしたが時既に遅し、至近距離で首を掴まれ、そのまま持ち上げられる。


お兄ちゃんがゴンに興味を示している……
早く止めないとッ!!


「ゴンを離して…よッ!!」

僕は走って兄に飛び蹴りを喰らわそうとしたが、その足を見事に掴まれ、僕は宙ぶらりんになる。


プラーン………


「……」
「クックック◇」
「ゴン、セレネ………
お前ら、釣り上げられた魚みたいだな」
「「ええええええ!?」」


いや魚って………失礼なッ!!!


「釣られるなら
キルアに釣ってもらいたいよッ!!」
「ゴンッ!!
それ変な意味に聞こえるから駄目ッ!!」

ゴンは首を掴まれ、持ち上げられている状況なのに平然としていて、「え?なんで?」とキョトンとしている。
あぁもうゴンってばそういうのに疎いんだからッ!!いや知らなくていいけど!!隣でゼロの発言を聞いて肩震わせて笑っている兄にもムカつくッ!!


「お兄ちゃんの馬鹿やろぉおうッ!!!」


そう叫びながら腹筋に力を入れ、その勢いで身体をグリンッとおもいっきり上まで上げる。兄は手がこれ以上曲がると痛いので、足を掴んでいた手をパッと離した。僕はその勢いを殺さずに空中で一回転し、スタッとゼロの近くへ着地する。

「おぉーすげぇな」

ゼロは今のを見て、僕に渇いた拍手を贈る。
いや今のに拍手されても嬉しくないよッ!?
そうこうしている内に兄はゴンを下ろし、僕の方を向いて「おいで◇」なんて言って両手を広げている。

「ええぇ………嫌だよ、今のお兄ちゃんからは変なオーラしか感じないから」
「酷いなぁ◇じゃあ……無理矢理にでもコッチに来てもらおうかな◆」

そう言って兄は指をクイッと引いた。


グイッ!!


「へ…?うわぁあッ!?」
「あっぶねぇッ!!」ガシッ!!

兄が指を引いた途端、僕は体が引っ張られ兄の方へ飛んで行きそうになったが、ゼロが咄嗟に足を掴んだおかげでなんとかこの場に留まれた。

(え!?なにこれ!!
頬に何か違和感が……まさかッ!!)

凝をして見ると、やはり僕の頬には兄の念能力…バンジーガムがついていた。
あの時…人面猿が出てきた時に、兄が僕に投げたトランプが頬にカスった……、きっとその時につけられたんだッ!!
ゼロが僕の足を掴んでくれたおかげでなんとかこの場に留まれたけど…………


「…」
「……」
「………◇」


僕はまだバンジーガムに引っ張られている状態なので、ゼロが僕の足を掴むことにより、僕の体がピンッと真っ直ぐ浮かんでいる様な体勢になる。
え、何この状況。なんかアン〇ンマンが空飛んでるみたいな図になってるんだけど。

「いい加減離したらどうだい?」
「離すわけないだろッ…!!」ギリギリギリ
「痛い痛い二人共痛いッ!!!」

前からも後ろからも引っ張られ、僕の首と足が悲鳴をあげている。このままだと体の一部がもげないか不安だ。

「頑張ってる所悪いけど、
そろそろ終わりにしようか◆」
「は?何言って……」


グイッ


「なッ…!!」
「うわぁあッ!!」

兄はもう片方の手の指を左へ向けた。すると、ゼロの右腕が引っ張られゼロは右側へ飛ばされる。その結果、僕は強制的に兄の方へ飛ばされる事になり、兄が僕を抱き止める。

「はいお終い◆」
「チッ…いつの間に念つけたんだよお前ッ!!」
「ゴン、皆で戻れるかい?」
「人の話を聞けぇええッ!!」

兄はゼロの事を無視してゴンに話しかける。ゴンは先程までの奇妙な光景にポカーンとしていたが、兄に話しかけられハッとして「うん、大丈夫」と答えている………って!!

「僕は!?
ねぇゴン僕の存在忘れてないかいッ!?」
「え?………あ゛」
「あ、じゃないよ馬鹿ぁぁああッ!!!」

兄はゴンに「いい子だ◇」と言いながら、
僕とレオリオを肩に担いで去っていく。

「シー〇ァァアアッ!!」
「〇ズーゥゥウウッ!!」
「ジ〇リネタやってる場合かッ!!!」

いつの間にか戻って来ていたクラピカにゼロがポカリと殴られていた所を、僕は兄の肩から見ていました、まる。


………なんか悲しい。

To be continued…


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