クロノは扉の前に立ち振り返る。
「じゃあ中に入るぞ」
お前が先に行けという風な仕草をするのでノアがドアノブに手を掛けた。
ノアはゆっくり扉を開けた。だがスッと扉を閉めた。ガンッ、と何かが
当たったのを確認しもう一度扉を開ける。いない、スッと横から手が
伸びて来た。そして爪が立てられる。
「毒か…知ってんだろ?ノア、ソレイユの個性は変換。なら毒も効かない」
「そのようだな」
自身の手を見てメディスンは頷く。手には純粋な水が付いていた。
「(下調べ済みか。さっきの奇襲も、殺気などを感じての行動では無かった。
開ける速度も遅かった、用心深いのか…)」
メディスンは構えを解く。ノアは安堵した。すると突然大きな笑い声が
聞こえた。そして誰かが拍手する。
「最初の奇襲を上手く躱し個性にも対応するとはね。いやぁ、やってくれるぜ
俺はマグナガイア、そっちは俺のサイドキック、メディスン。待ってたぜ
首を長くしてな」
「すぐに仕事なんだろ?ノア、さっさと着替えるぞ」