3年生の教室ではねじれとクロノが話していた。
「こっちの服が良いかな?それともこっち?」
「どっちもねじれらしくて良いと思うけどな。でもこっちじゃねえの?
お前、綺麗ってよりはお茶目で可愛いっていうのが似合うんだし」
クロノがそう言うとねじれは彼の肩を掴んで揺らす。
「クロノ君、ありがと~~~!!嬉しいよ!!」
「や、やめっ、やめろ!!」
「カッコイイ人は服のセンスもあるのか…それに比べたら…うっ、考えたら
お腹が…」
「オイここで倒れてんじゃねえよ天喰」
呆れた様子でクロノは環に目を向けた。クロノの顔をねじれはじっと
見つめる。そう、じっと…。
「えぇい、何じっと見てんだテメェ!」
「この学校、イケメンコンテストもあればいいのになぁ…クロノ君、
イケメンだし!絶対優勝だよね!!?」
「うるせぇよ、黙ってろ」
一方、1-Aではダンスの練習とバンドの練習、そして演出に分かれて
準備を進めていた。
「ちょっといいかな?実はね私は途中で裏方に回るということを母親に
話しましたらなんと!裏に回らなくてもいいようにしてあげると言われて!」
「それはつまり…?」
八百万が聞くと十神は頷いた。
「母親の個性は個性を強化する個性でね?それで使用するときに相手に
触れなくても範囲内にいれば操作できるようにしてくれるって。だから本番は
バンドで大丈夫!」
ノアは親指を立てて見せた。