「クロノはA組の転入生の事は知ってるの?」
準備運動をするミリオはクロノに目を向けた。
「他人との連携なら飛びぬけている、個性の関係上な。あっちには
氷や炎、雷を操る生徒がいる。なら恐らくアイツの戦法はそれらを操る
生徒との連携が増えてくるはずだ。炎やら氷やらを操作して形を変えたり
軌道を操ることが出来る。変換って個性は割とアバウトだ。変換、変更、
変化…その辺を操っていると早乙女先生が言っていたのを覚えている。が、
身体能力はそこまで高くない」
「お、おぉ…じゃあ連携の鍵は彼女かな?とりあえず彼女に気を付けるね」
ミリオとクロノが先に動き出した。同時に十神も動き出した。クロノの
予想通り彼女は氷と炎を操る轟との連携を試みていた。
「じゃあ、行くぞ!」
「…氷か」
「ただの氷だと思わないでくださいよ!この氷の立方体は…」
轟とだけではなかった。爆豪とも連携を取っていた。
「咄嗟に見出した新連携技・クリスタライズボムです!」
「凄い!かっちゃんの個性と轟君の個性を合わせるなんて…!十神さんの
個性は元より連携寄りだけど同時に二人のこせうぃお合わせることができる
なんて…え…?」
地面の下からスルリと現れたミリオは無傷、さらに爆発した中を直進してきた
クロノもほとんど傷を負っていない。