「ラムさんにシンさんにルイさんまで!お久しぶりです」
小松も挨拶をする。
「ていうかマッチ、お前ボスになったのか?アンタの親父は現役バリバリだろ」
トリコがそう言った。
「そうなんだが…デカイ仕事が入ったとかで」
マッチたちは自身の故郷に出回っている麻薬食材を無くすために
グルメカジノに来たという。しかし戦闘では勝てないとココは一蹴する。
そうなったらただ一つしか道は無かった。
「ここはカジノでしょう?だったら郷に入っては郷に従え、ギャンブルで
勝つしかないですよね」
グルメカジノを取り仕切る地下料理界を打ち倒すためにはそれが残された
勝機だ。マッチたちも誘ってメテオガーリックも含め麻薬食材も
貰っていくしかない。コインを持って一先ず今は全員でカジノを
楽しむことにした。ココは既に多く稼いでいた。
「じゃあお前らも行って来いよ」
「え?良いんですか!?」
小松はトリコからコインを貰った。心音もまたココからコインを何枚か
貰ってカジノを楽しむことにする。普通のスロットを見つけた心音は
席に座りコインを入れた。隣の客が何やら「見極めないと…」などと
呟いていた。心音は暫くジッと画面を見つめ、スイッチを押した。絵柄が
揃ってどうにか稼ぐことが出来た。それを持って心音はココたちがいる
大きなスロットにやってきた。100列の絵柄を全て揃える。至難の業だ、
大抵の人間ではできない。しかしココは盤面を直接見て止めていく。ついに
最後の列まで来た。周りの人々も緊張した様子で見守っている。ココは
スイッチを押した。全ての絵柄が揃ったことで全員が喜び興奮する。
これでかなり大儲けした。全員の前にカジノのスタッフが現れ、全員を
VIPエリアに案内した。