先攻はココたちだ。彼らは最初にカードを当てていき幸先良いスタートを
切ることが出来た。最高3回当てたら自動的に相手に手番が移る。
ライブベアラーは余裕な雰囲気でカードを選ぶ。50点のカードを取り
食材を完食。たった一組で逆転されてしまう。高得点のカードを選んでいき
ライブベアラーは220点となった。手番は再びココに移る。
心音はココを横目に見る。彼は僅かにカードから出ている電磁波を
見極めてカードを当てている。ココは少し考えてからカードを選択する。
選んだ食材は大きなプリン、プリン山だ。それをトリコは30分ほどで
平らげてしまった。その後も高得点だが難しい食材を選んでいき無事に
食べ切っていく。僅かながら心音も小松のアシストに回ったりもした。
「この中にあんな大きなプリンもあったし…危険な食材も混じってるんじゃ
無いかな?毒が強い食材とか…」
「その通り。調理が難しい食材は得点が高いものもあるけど得点が
低いハズレ食材もあるわ」
それを躱しながらカードを選んでいく。心音は目を細めた。ライブベアラーの
目にうっすらと何かが張り付いているように見える。コンタクトレンズ、
それは普通のものでは無いと考えられる。完全に食材や得点が見える
ライブベアラーに対してそれらが見えないココは不利だ。