インバイトデス、馬とイノシシが混じったような四獣だ。心音は離れた場所に
降ろされた。特製のゴーグルを身に着けると遠くのものが見えやすくなる。
「毒を持つ四獣かな?適材適所かも…」
目には目を歯には歯を、それなら毒には毒を。それぞれの戦いぶりは
避難地区の大きな画面に映し出される。途中で、小松たちがパソコンを
開き動画の先を確認したようだ。
『実は四獣は一体だ。他の四体は本体の手足に過ぎない。それともう一つ…』
動画は二つの事を伝えて終わった。四獣は人間を食べるモンスター、四体の
他にそれらを操る本体が存在する。その本体を退治しなければ意味が無い。
全員決着がついて全員にそれは連絡された。地下に潜った四獣を全員が
追いかける。
「心音ちゃん」
「あ、はい!」
ココの手を取り心音はキッスの背に飛び乗った。かなりの速度で何処かを
目指している様子だ。
「四獣は人間を食べる偏食者。ということはワンチャン、みんなが避難して
いる場所を目指してるのかもしれない。既に本体が姿を現していると
考えても…」
「可笑しくは無いかもしれないね」
追いかけた先にはやはり人々が逃げ惑う場所だ。四体を取り込んだ本体は
大きな体を持つ。空に緑の雲がかかって緑の雨が降り注ぐ。小松はユダに
解毒料理を作れるため彼に頼みに行った。心音は四人を見守る。ゼブラが
一人、勝手に出ていき他の三人も彼に続く。しかし四天王が次々と
倒されていく。