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No.8746の一覧
[0] 【完結】目覚めるとそこは廃墟(現実→バイオハザード)[海](2021/12/20 16:16)
[1] 『第一話』[海](2009/06/07 01:08)
[2] 『第二話』[海](2009/06/07 01:09)
[3] 『第三話』[海](2009/06/07 01:10)
[4] 『第四話』[海](2009/06/09 23:25)
[5] 『第五話』[海](2009/06/09 23:27)
[6] 『第六話』[海](2009/06/10 16:59)
[7] 『第七話』[海](2009/06/23 22:12)
[8] 『第八話』[海](2009/07/08 00:37)
[9] 『第九話』[海](2009/07/21 21:20)
[10] 『第十話』[海](2009/09/17 22:10)
[11] 『第十一話』[海](2009/09/22 19:25)
[12] 『第十二話』[海](2009/10/16 18:10)
[13] 『第十三話』[海](2009/12/31 23:43)
[15] 『第十四話』[海](2010/02/09 23:41)
[16] 『閑話』[海](2010/02/14 10:56)
[17] 『第十五話』[海](2010/03/07 15:09)
[18] 『第十六話』[海](2010/05/18 18:22)
[19] 『第十七話』[海](2010/07/08 14:20)
[20] 『第十八話』[海](2011/09/26 19:24)
[21] 『第十九話』[海](2011/10/20 21:26)
[22] 『第二十話』[海](2012/06/23 13:12)
[23] 『第二十一話』[海](2015/11/21 11:20)
[24] 『第二十二話』[海](2015/11/21 20:35)
[25] 『第二十三話』[海](2015/11/24 18:03)
[26] 『第二十四話』[海](2021/11/02 12:23)
[27] 『第二十五話』[海](2016/04/21 17:59)
[28] 『第二十六話』[海](2021/11/28 16:46)
[29] 『第二十七話』[海](2021/12/10 14:48)
[30] 『第二十八話』[海](2022/02/15 09:27)
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[8746] 『第十話』
Name: 海◆6a034a96 ID:05bd337a 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/09/17 22:10
 正直俺はテンパっていた。てゆーか困ってる。切実に困っている。
 何とかして頑張って、ジルたんを殺したり殺されたりする危険をかいくぐってよし子ちゃんを無事に送り届けたというのに、この子ったらわざわざ俺の元に戻ってきてしまったのだ。馬鹿だよ、アンタ。
 殴られた。口に出してないはずなのに。よし子たん人の心読めるとですか。
 
 俺たちは今、時計塔の一階にある祭壇のような場所に居た。というのも、暴走した俺ちゃんは、セーブポイントに入れないということを学んだのだ。そして、逆に考えた。……最初っからセーブポイントにいりゃ、暴走しないんじゃね? いや、どうだかわからんけど。でも、何もないとこでジルとばったり出会うよりは確率低いんじゃないかと思って。思っただけ。実際どうだかまだわからない。だってジルたんがまだここに来ないから。もう塔の上の方に行っちゃったのかな。でもまだ鐘は鳴ってないよなぁ。
 
「ムラカミさんムラカミさん、この大きな箱は何ですか?」

 ああ、それはね、アイテムボックスだよ。ジルたんが持ちきれない武器をこの中に入れておくとですね、何故か他の場所にある同じようなボックスから取り出すことが出来るんですよ、ミステリー。
 そう教えてあげると、よし子ちゃんは興味津々で箱を開けてみたり、覗き込んだりし始めた。

「うーん、ドラえもんの四次元ポケットみたいなものなのかなぁ」

 そうかもね。良く知らんけど。
 と、箱の奥の方を覗き込もうとしていたよし子ちゃんの姿が消えた。えええ!? ナニゴト!?
 慌ててボックスに駆け寄った俺は、よし子ちゃんが箱の中に落ちてしまったんだと確認した。ていうかそれ以外にここから消えてしまう理由が思い当たらない。
 
「s.t.a.r.s...........s.t.a.r.s.!!」

 叫んでみるが返事はない。ああああもうこの子とことん馬鹿ですか! 仕方ないので俺も箱の中に飛び込んでみることにした。
 ……すいません忘れてました。俺ネメシスでした。ドラえもんのポケットみたいに伸縮しないアイテムボックスの中に入るには、ちょっと体が大きすぎるんだ。ああもう無駄にデカイってやだ!
 どうしよう……この中が本当に四次元に繋がってるんだとしたら、もしかしたらこの子二度とこの世界に戻ってこれないんじゃ……そう考えて鳥肌が立った。新発見、ネメシスの腕にも鳥肌は立ちます。ところどころに毛穴が残ってたらしいとです。ってそんなことはどうでもいい!
 何とか箱の中に入ろうと試行錯誤してみた。
 ちょっと痛いけど肩の関節をはずしてみた。無駄だった。
 足からストーンと落ちてみようと思った。肩の部分のでっかい心臓がひっかかった。
 箱の入り口を力任せに広げてみようとした。
 
 ばきゃ。
 
 箱は粉々になってしまった。四次元への入り口はなくなってしまった。……ヤベ。
 いや待てよ。ボックス同士が繋がっているんなら、他のアイテムボックスに繋がってるかもしれん! 俺は別のアイテムボックスのある場所に移動してみることにした。えーと、ココ、他にどこにあったっけな……。
 
----------

 薄暗いです。
 私はアイテムボックスの中を色々見ていたら、滑って落っこちてしまいました。
 ここは箱の中とは思えないほど広いです。何にもありません。っていうか触りません。私はぷかぷかと浮かんでいる感じで、どっちが上でどっちがしたかもよくわかりません。
 ……困りました。

「ムラカミさーん!」

 叫んでみましたが返事はありません。ついでに音も聞こえません、自分の声以外。
 ほとんど真っ暗で、音もない空間……ものすごく、怖いです。アッタマ狂いそうです。
 
「ムラカミさん……助けてください……」

 泣きたくなってきました。もしかしたらもう泣いてしまっているのかもしれません。何も判りません。もしかしたら、私はこの暗闇の中に溶けてしまったのかもしれません。
 
 ごつり。その時、私の頭に何か固いものがぶつかりました。慌てて手を伸ばしてそれを見ました。……どうやら、銃のようです。何故こんな所に銃が? そう考えて、私はムラカミさんが(タイプライターを使って)言っていたことを思い出しました。このアイテムボックスにはジルさんが持ちきれない銃器やアイテムを入れているのだと。
 少し、光明が見えた気がします。もしかしてこれは、ジルさんの武器かもしれません。ということは、ジルさんのところに行けるかもしれません!
 低い確率だって事はわかってますが、それからの私は一生懸命ジルさんのアイテムを探し集めました。
 私が最初に持っていた物よりも、もう少し大き目の銃。それに、かなりゴツくて大き目の銃。それから何かの植木鉢がいくつかと、怪我の手当てをするためのスプレー。そしてこれは……なんでしょう。段差上に曲がった鉄の棒……何かのハンドルでしょうか。
 それらのものを見つけました。探せば色々出てきます。
 この空間には床がないので、歩くというよりは泳ぎ回るといった感じでふよふよと移動して、これらのものを一箇所に集めます。後は、ジルさんがこれを取りに来るのを待つだけです! ……一生こなかったら泣きますヨ?


===
十話になったので、チラ裏より移転してまいりました。
仕事が忙しくてしばらくまともに更新できそうにありませんが、今後ともよろしくお願いします。


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