京の都が燃えている。
目に映るには見渡す限りの業火。
灯りは消え、建物は崩れ。
街はBETAが闊歩し、古くからの都を破壊してゆく。
この都を、日本を守るために戦って戦って、戦い続けた。
振り降ろす刀はBETAを裂き、撃ちだす弾丸はBETAの肉体を穿つ。
殺して、殺して、殺し続けて。
それでも、仲間が死んで、誰も救えなくて。
視界に隊列を成して立つ戦術機たちが見つめる先には、燃え盛り崩れゆく京の都。
そしてその業火からBETAの群れの姿が次第に見えてくる。
『頃合いにございます――御下知を!』
『うむ――月詠、そなたの意見に変わりはないな』
『ございません、閣下。斯衛は帝国の守護者…瑞鶴は全ての民の刃にございます。民に生き恥を晒してもなお――我らは生きて戦い続けなければなりません』
『然り――我ら摂家の不始末にて迷惑をかける。…この罪はいずれ問われよう。されば月詠、全体に通達せよ!魚鱗参陣――我らは下京 北の光線級を排除した後、蹴上より山科、大津へと撤退する!』
『――はっ!』
『皆の者…これが最後の攻勢ぞ…殿を務める我が斯衛の戦い!この千年の都に刻みつけてゆけいッ!!』
『了解ッ!!』
迫りくるBETAに向かう。
思い出の都を返せと剣を振るい。
死んでいった者たちを返せと銃を撃ち鳴らす。
いくら殺してもこの都は救えぬと涙を流した。
斯衛第16大隊は光線級を排除した後、撤退してゆく。
振り返れば、生まれ育ち、かの女性と出会った京の都が小さくなってゆく。
やがて、全体が炎に包まれて、崩れてゆく。
――我らが帰るべき故郷は、もう戻ってこない……。
煌武院家の庭を散歩がてら二人は歩く。
正装に身を包んだ悠陽が先を歩き、外の景色を眺めては後ろを歩く草薙を振り返り、微笑む。
優しい微笑みだ。
まるで年相応の少女が浮かべる笑顔と何一つ変わりない。
自身への幸福も、不幸も受け入れてそれでもなおその微笑みを少女は浮かべるのだろう。
それは大層立派だ。
けれども、その笑みを草薙は嫌悪した。
「見てください、草薙。もう空には積乱雲が出る季節になったのですね。冬にあなたと雪合戦をしたのがつい先日のことのようです」
袖で口元を隠し悠陽が笑う。
草薙は足を止めると微笑む悠陽を見つめる。
「殿下…」
「どうしたのです?急に畏まって、貴方らしくもな――」
「政威大将軍に新任なさるとお聞きしました」
「……はい」
その言葉に草薙の顔が苦悩にゆがんだ。
「まさか……お受けなさるおつもりか」
「ええ。人々がそれを望んでいるのなら。私はこの身をもって答えるのみ」
京都陥落後の一大反攻作戦前のこのタイミングで五摂家当主の中でも飛びぬけて若い悠陽が選ばれた理由は考えればわかることだった。
国民の機体を煽るべく年の若い悠陽がわかりやすい旗印として選ばれ、作戦が失敗したときにはその責任をすべて背負わせるため。
――腐っている。これではまるで生贄ではないかッ!!
草薙が拳を握りしめ、歯を食いしばる。
「…怖い顔をしていますよ」
悠陽が草薙へ歩み寄り、その拳を両手で包み込んだ。
その手を草薙は振り払い、悠陽と距離を取るように後ずさる。
「悠陽……これがどういうことかわかってるのか!?このタイミングで、何で一番年の若いお前が選ばれたのか…お前ならわかってるはずだ!」
「京都陥落の折、私はただ守られるだけしかできませんでした。そんなこの身でも、やっと役に立てる時が来たのです。先も言ったように、私はただ人々の望みにこの身をもって答えるのみです」
――ああ、この人は正しい。いつも正しいのだ。どのような役割であっても他人のためにと自らを犠牲にしてまで尽くそうとするその様は、まさに聖人君子と言ったところだろう。だが、それゆえにこの人は間違っている!!
「自分の身を犠牲にしてまで他者に尽くすか…さぞかしそれは立派だろう。けれども、そんなものは人の生き方ではない!」
「それが、力あるものに生まれた宿命。嘆いていても変わらぬのなら、前を向いて歩みを進めるほかないのです」
――その正しさが、気持ち悪かった。その健気さに嫌悪した。
「……さよならだ。もう俺はお前と一緒にはいられない」
「…そうですね。きっと、これがあなたと共に居られる最後の機会なのでしょう」
「…さようなら」
その言葉を最後に草薙は夕陽に背を向け歩き出す。
「またいつか」
その背に悠陽は小さく手を振った。
――誰も、彼女を守らないというのなら…他でもなく、俺が守るほかない。
「ああ、貴様か」
草薙が訪れた部屋に蒼の軍服を身に纏った青年が窓を背に椅子へ腰掛けていた。
脇に控える武家の者たちの視線を受けつつ、青年の前に歩み出る。
「貴様が私を尋ねてくるとは珍しいこともあったものだ」
見透かしたように悠々と笑みを浮かべる青年に嫌気を覚える。
「……斑鳩様のお力をお借りしたいのです」
「はっはっはっはっ」
青年が声をあげて笑った。
「つくづくこれはただ事ではなさそうだ」
顎で脇に控えていたものたちを下げ、扉が音をたてて閉まった。
「…要件を聞こう」
「斯衛の海外遠征部隊を立ち上げたいのです」
「これは大きく出たものだ。斯衛が海外にまで足を延ばせない理由を知らないわけでもないだろうに。ましてや貴様は繰り上げで中尉になったにすぎん。京都防衛が初陣にもかかわらず小隊を率いて生き残ったことは評価しよう。貴様には指揮官の才もあるのかもしれん。だが、何より貴様には経験が足りない。一介の衛士が吠えたところで、だれも耳をかさんだろう」
「それでも、尻尾を振ることになろうと汚水を啜ることになろうと私は立たなければならないのです」
「あの女のためか?」
「…………」
口を閉ざす勇人を見て青年は呆れたようにため息を吐き、背後の窓の外を見た。
「…血の繋がりもないのによくここまで似たものだ。一人の女のために奔走したあの男の末路がどれほど無残なものであったかそなたが一番知っていよう」
「…………」
窓の外に向けられた目が草薙を睨んだ。
「貴様は本当に目障りだ。……だが、草薙家には借りがある。チャンスは作ろう。だが、貴様にはそれ相応のモノをかけてもらう。…命をかけろ、草薙勇人。その命をもって義兄の生き様が正しかったかどうか示してみるといい」
「…是非もありません」
踵を返し草薙が部屋から去って行った。
残された一人の青年は手で目を隠し、天を仰ぐ。
「……これで、貴方との因縁も終わりにする。……目障りな亡霊め…」
「独立だと…?」
「そうです」
帝国定期総集会。
帝国軍、斯衛軍の高官と仙台政府の議員が中心に立つ草薙の言葉にざわついた。
「貴様!身の程を弁えろ!ここは一介の中尉がそのようなことを発言していいような場ではない!立ち去れ!」
「警護小隊のようなものでも、斯衛のような日本を中心として動く部隊でもなく!海外へ遠征する独立した遊撃部隊をつくるのです!!」
「それに何の得がある!貴様が駆る武御雷にはただでさえ膨大な予算と多くの整備兵を使っているのだ!斯衛が日本を中心として行動しているのも、人員を裂かない為であろう!今この国は2つのハイヴを抱えているのだぞ!?海外遠征だと!?人員はどうする!」
「海外を周り人々を救うことで帝国の名を売り、架け橋を作るのです!同じ前線を抱える者同士が助け合うことができれば!帝国が国連に頼ることもなくなる!互いに手を取り合い、BETAに立ち向かう!ただでさえ一丸になれぬ人類がほかにどのようにしてBETAに勝つというのです!」
「貴様が言うことはただの絵空事にすぎん!第一に我々にそのような猶予はない!貴様、斯衛にその身を置きながら日和見主義者に成り下がったか!!」
議会のあちこちから草薙を罵倒する言葉や批判の言葉が飛びかう。
その中心で草薙は拳を握りしめただ耐える。
若輩者の中尉。
そんな人間に軍事力を、ましてやただでさえコストの高い武御雷を任せるなど貴重な戦力をどぶに捨てるに他ならない。
草薙勇人に対する世間の信用など、雀の涙ほどもないのだ。
「少々、待っていただきたい」
飛び交う罵倒の中、静かな声と共に青年が蒼の軍服をなびかせ立ち上った。
青年の発言に議会の声は静まり返り、人々の注目が蒼軍服の青年に集まる。
「一大反攻作戦の迫っている中、この者の提案は正しく破たんしていると言えるでしょう。だが、このタイミングは我々にとっても、彼にとっても行幸。我々が疑わしいのは、あの者に武御雷を…ましてや貴重な人員を費やす価値があるかということ。これは提案ですが、一先ず彼には分隊を任せ、一大反攻作戦に投入。もちろん、戦術機は武御雷ではなく、不知火壱型丙を任せるのはどうでしょうか。彼が死ねばこの話もなしに。彼が生還し、そのうえで結果を残していたならば、彼の価値を今一度再考しこの件に決を下すことにしましょう」
「……草薙中尉、意義はあるかね?」
青年の提案を承諾し、人々が草薙を見つめる。
奈落の底に垂らされたのは、か細い蜘蛛の糸。
だが、それで十分だ。
か細い素の糸でも今の自分には高嶺の花。
見下ろす人々の視線を受け止め、草薙は口を開く。
「ありません」
ハンガーへ赴くと見知った顔の男が並び立つ二機の不知火壱型丙を見上げていた。
「誰が配属されるかと思ったが、お前だったか」
馬鹿な奴もいたものだ、とやれやれと笑って見せると白の軍服をなびかせ振り返った少年は能天気に笑みを浮かべた。
「おう大将、お久しゅう!…ってな。まぁ、なんだ俺はアンタの幼馴染であり部下だからな。幼馴染のよしみで、アンタに命かけることにしたわ」
「馬鹿者、そう簡単に人生をかけた決断をするものがあるか」
「一人で行くよりはマシだろ。…俺は、いつだってアンタについて行く。今も昔も、俺の大将はアンタだけだ」
「………馬鹿な幼馴染をもったものだな」
「お互い苦労するなぁ」
顔を見合わせ笑みがはじける。
二人が拳を突き合わせた。
1999年8月6日
転々とかつての街の名残が立ち並ぶ平地の中、次から次へと迫りくるBETAの群れを迎え撃つ二機の不知火が立っていた。
突撃砲を撃ち続け、要撃級、戦車級、光線級を36㎜の劣化ウラン弾でハチの巣に変え、120㎜弾で突撃級を周りの小型種ごと吹き飛ばす。
衰えることを知らず波のごとく迫りくるBETAの群れに二機の不知火がバックステップで後退。
傍らの不知火はせわしく銃口を左右に向けそのたびに突撃砲を打ち鳴らし、他方の不知火は突撃砲へマガジンを挿入すると近づいてきた突撃級の装甲を120㎜弾で穿った。
『残弾36㎜1500!120㎜2!か~~~!師団の後退をたった二機で援護しろだと!?こりゃ司令部はいよいよ俺たちを殺しに来てるぞ!』
黙々と迫りくる突撃級足を精密射撃で穿ち続ける草薙の視界の端で苦い顔をした一義が愚痴を口にした。
汗ばんだ眉間にしわを寄せているその表情からしてつらそうなのがわかる。
だがそれは一義だけではない。
戦闘が始まって約三時間、序盤は優勢であった戦況も予想外の規模の第三次増援の出現により次第に劣勢に追い込まれ、今や戦況は瓦解。
その中でBETA群の中、たった二機で死闘を繰り広げていた中で発令された司令部の命令がエコー師団再編成までの敵BETA群に対する遅延攻撃。
休む間もなく下された命令に否応なしに従う。
装備の補給する間もなく前線へ後退し谷に挟まれた一本道を利用。
二機の不知火で次々となだれ込んでくるBETA群の先頭の突撃級の足を穿ち転倒させ、BETAのバリケードを構築。
本来二機の戦術機ではカバーしきれない広さの一本道を動けなくなったBETAの山で入り口を狭め、BETA群の遅延を試みている。
防衛に徹して三十分が経過しようとしていた。
「泣き言はこの局面を乗り切ってからにしろ、ドッグ2!いちいち殺していては時間がない!足のみを狙って遅延を試みろ!残弾が持たんぞ!!」
『何時間も戦って精神すり減らしてるのに精密射撃なんてできてる大将が不思議なもんだよッ!!』
BETAの山を越え接近してきた要撃級へ一義機が長刀を振り降ろし、肉塊へと変える。
越えてきたのは一体だけでなく山からは戦車級を初めとした無数のBETAが溢れだしていた。
『バリケードが瓦解する!ここはもうもたない!』
「一義!下がれ!」
草薙の声に一義機が後退し、草薙機が戦術機の手のひらサイズの棒状の物体をバリケードの向こう、BETAの海へと投げ入れる。
栄光と共にあふれ出た爆炎があたり一帯の無数のBETAを巻き込む。
「くっ…」
『うおぉっ!!』
爆発による爆風が去った後には、先ほどまで計測装置が計測できないほど存在していたBETA群の姿はどこにも見当たらず、あるのは両側の谷が崩れてできた岩石の山。
『おお!これぞまさに一網打尽って奴だな!』
「休んでいる暇はないぞ!今のうちに後退し推進剤、武器の補給を行う!この先はこの一本道を抜ける!楽できるのも此処までだ!」
『なるほど、谷は崩しちまったからこれから先は平地での戦闘ですか…』
補給用コンテナを求め二機が後退を始めたとき、突然英語が二機の無線をがなりたてた。
『――こちらは米軍国連派遣部隊前線司令部。H22に展開中の全部隊に告ぐ』
『大将!米軍からだ!!』
「わかっている!」
――この作戦には米軍は関与していないはず!なぜ今になって……!?
『大将!後ろだ!』
着地した一義機につられて草薙が地面へ着地し振り返ると数えきれないほどの光線属種からのレーザーを屈折し、二つの小さな光が空から落ちてくるのが見えた。
『我々は新型対ハイヴ兵器の使用を決定した。即時戦闘を中止し、直ちにH22の半径10km圏外へ後退せよ。繰り返す――』
『対ハイヴ兵器!?』
地に落ちた二つの光は先の見えない真っ黒な壁となりBETAも都市の名残も大地も、すべてを飲み込み二機へと迫りくる。
「一義!全速力で後退する!」
『了解!!』
再び跳躍ユニットを吹かして後退を始めた二機の不知火の背後に黒い壁が迫りくる。
『まずい!!間に合わないぞ!!』
「後ろのことは考えるな!前に進み続けろ!!」
並走して飛び続ける二機を飲み込まんと黒い壁はなおも迫る。
時速は限界値。
戦術機の限界値で振り切ろうとしてもなお、二機の戦術機と黒い壁の距離は縮まってゆく。
――このままでは間に合わん!飲み込まれるッ!!!
「ドッグ2!全装甲解除!!」
『ッ!!?――了解ッ!!』
二機の不知火から装甲が剥がれ落ちる。
機体の重量が軽減されたことにより、二機の不知火がさらに加速する。
だが、黒い壁の勢いはとどまることを知らずなおも二機の不知火との距離を詰めてゆく。
『警告』と視界で赤い文字が点滅し、コックピット内にアラームが鳴り響く。
――間に合え……間に合え!!
「…間に合え―――――!!!」
不意に警告が鳴りやむ。
しばらくそのまま後退。
次第にスピードを下げ地面へ着地し背後を振り返ると黒い壁が飲み込んだところにはBETAも、かつての都市の姿も何も残っていない。
残っているのはただ、無残に抉れた大地のみ。
多くの人の命と日本の国土を犠牲にこの日人類は初めてハイヴの攻略、奪取、本州の奪還に成功したのだった。
※この話の後にどうかなと思ったのですが、こんな話を入れてみました。
マブラヴやっていて本当に思うんですが、なぜたまと美琴だけ貧乳なんでしょうか…。年齢の面からTADの雫と霞は例外として。
番外編!
ちょこっとあんりみてっど!
『鎧衣美琴は悩んでいる』
千鶴「――そこは垂直跳躍で」どーん
慧「…それが正しいとは限らない」どーん
冥夜「勇人のように垂直跳躍の際、同時に縦軸反転すればよいのではないか?」どーん
壬姫「でもでも、そこまで細かい入力したうえでさらに兵装担架システムから長刀を引き抜くのは難しいです~」ちまーん
美琴「………」ゼッペキ
美琴「くそっ!!」
勇人「うぉっ!?びっくりした…急にテーブル叩くなよ」
美琴「酷いよ!ずるいよ!あんまりだよ!!」
勇人「……なにが?」
美琴「何で他の人にはあって僕にはないのさ!!」
勇人(ああ、胸のことね。…って美琴には無いというヒントだけででわかってしまう……)
美琴「くそぉぉぉぉ!!Bouのヤツぅぅぅぅ!!」ぶんなぐってやるー
勇人「落ち着け美琴!Bouにも悪気があったわけじゃない!」はがいじめでとめるー
美琴「悪気がない?むしろ悪気しかないよ!じゃぁ何で僕より背の低い壬姫さんよりも僕は無いのさ!」
勇人「そ…それは……」
美琴「目を逸らさないでよ!」
勇人「大丈夫だ。貧乳にだっていいところはある!……きっと」ぼそ
美琴「…じゃぁ言ってみてよ」
勇人「え”っ………肩が凝らないとか」ひやあせたら~り
美琴「肩こりくらい我慢するよ!むしろ来い!バッチ来い!!」
勇人「そ、そんな目を血走らせるなよ。貧乳だって立派な個性だろ。いいんじゃね?」
美琴「…ほんとにそう思ってるの」ギロッ
勇人「お、おう。(やっべ、地雷踏んだか…)」
美琴「たとえば勇人は僕の胸を当たり前のように揉むよね!?でも、何で冥夜さんたちのは揉まないのさ!」
冥夜「………」ピクッ
勇人「そりゃ、犯罪だからだろ」
美琴「僕の胸揉むのは合法なのっ!?」
勇人「うっ、誘導尋問か…うまいな」
美琴「何も誘導しちゃいないよ!僕自身まさかそんな答えが返ってくるとは思わなくてびっくりだよ!」
勇人「お……おちつけ、美琴」
美琴「…じゃぁ、壬姫さんの胸を揉むのは?」
勇人「犯罪だろ」
美琴「貴様ぁッ!僕に胸がないと言いたいのかぁぁぁ!!うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ブンッ
勇人「あっぶ!いきなり殴りかかるなって、びっくりするだろ」
美琴「即答された僕がびっくりしたよ!……もういいよ…どうせ僕のひんそーな胸なんて…」
勇人「……そんなことねぇよ」
美琴「えっ……」
勇人「まわり見てみろ」
速瀬・伊隅・宗像・風間・柏木・ブラジル「」どーん
勇人「やたら胸の大きいやつばっかりだろ。そんな中でお前やたまみたいのは珍しい…いわゆる絶滅危惧種なんだ!希少価値があるんだよ!」
美琴「は、ハヤト…」じーん
勇人(…何でコイツ泣いてるんだろ)
勇人「だから、泣くな!お前にはお前の、みんなにはみんなの価値ってもんがあるんだよ。それに俺は…嫌いじゃないぜ、貧乳」おやゆびグッ
美琴「ハヤト……」
冥夜「さらば…私の胸…」
勇人「うおおおおっ!?皆琉神威構えて何してんのッ!!?早まるなーーー!!!」ハガイジメー
冥夜「止めるな!この胸さえ!この胸さえなければーー!!」
勇人「落ち着け!俺は……ありのままの冥夜が好きだ!貧乳よりも巨乳の方が良いに決まってる!!」
冥夜「……本当か?」
勇人「本当だ!俺は…冥夜の恋人だからな」テレッ
冥夜「は…勇人…」
美琴「結局、惚気落ちかよ!チクショーー!!」
※思うんですが、TDAのエレンって絶対アレ偽名ですよね・・・・?