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No.299の一覧
[0] 『 I 』[KIKI](2006/03/05 17:36)
[1] プロローグ[KIKI](2006/03/06 22:57)
[2] 第1話-第一次火星会戦[KIKI](2006/03/06 23:15)
[3] 第2話-守るべき者[KIKI](2006/03/06 23:17)
[4] 第3話-火星の言語はア○ベド語[KIKI](2006/03/07 17:45)
[5] 第4話-幸か不幸か…[KIKI](2006/03/12 10:55)
[6] 第5話-それは運命なのか?[KIKI](2006/03/14 17:39)
[7] 第6話-嬉しい再会と嬉しくない再会[KIKI](2006/03/14 17:44)
[8] 第7話-師匠!![KIKI](2006/03/19 12:51)
[9] 第8話-本当に大丈夫なのか?[KIKI](2006/03/18 23:33)
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[299] 第2話-守るべき者
Name: KIKI 前を表示する / 次を表示する
Date: 2006/03/06 23:17
ユートピアコロニー


「……クッ………!!」

 生きてる?
 生きてるな、俺。

「ああ……」

 最悪だ。
 仲間の死で周りが見えなくなってた。

「ここは………ユートピアコロニー」

 俺の生まれ故郷。
 こんな形で戻るとはね…

「………」

 これからどうしよう
 乗ってたデルフィニウムはブースターがひんまがってる。
 ………よく生きてたな、俺。
 修理できる軍施設は近くに無い。だから乗り換えもできない。
 空を見ると第一艦隊が集まってるのがわかる。
 第二機動艦隊は後退してるな、ヒリュウⅡが落ちたから当然か。

「……シェルターに行くか」

 俺はあいつらの敵を討てないのか…












火星上空 第一艦隊


「敵は真っ直ぐに火星に向かっています。大気圏突入後、予想到達地点は同南極」

「敵の目的が侵略である事は明白である。奴を火星へ下ろしてはならん!各班、射程に入ったら撃ちまくれ!!」












ユートピアコロニー シェルター内部


「はい」
「うわー!ありがと!」
「すいません」
「いえ、そんなことないです」

 来る途中でかっぱらってきた物だからね。
 変な目でみるなよ!食べ物を粗末にしたくなかったんだ!
 ダンボール一箱分のミカンが放置してあったんだぞ。普通気になるだろ?

「ありがとう、お兄ちゃん」
「うん」
「デートしよ!」

 ええ!?
 ああ、奥さんも笑わないでください。

「私ね、アイって言うの」

 アイちゃんか…

「かわいい名………!危ない!!!」

 轟音、壁が崩れる音。
 そして爆風が俺たちを襲った。

「「うわあぁぁぁ」」

 まずい!

「落ち着け!パニックにはッ!!」

 皆出口に殺到してる。聞いちゃいない!

「市民の安全を確保せよ!!」

 無理だ!兵士たちが持ってるマシンガンなんかじゃ通用しない!!
 俺は白兵戦の経験なんてないし……。
 畜生!どうする!?何か無いのかココには!!

「!!」

 あれだ!!

「奥さん!大丈夫ですか!!」
「は、はい」
「俺が奴を押さえます!その隙に!!」

 IFS対応の車に飛び乗るとアクセル全快で突っ込む。
 俺のデルフィニウムを壊した御返しだ!

「うああぁぁぁ!!!!」

 一匹の『虫』に突撃すると反対側の壁に押し付ける。
 これで時間が稼げるな。

「お兄ちゃん、スゴイ!スゴイ!」

 ありがとうアイちゃん。
 それにしても戦況はどうなってるんだ?
 第一艦隊はやられたのか?

「扉が開くぞ!!」

 無事に逃げてくれよ。
 しかし、俺の甘い考えを爆音が吹き飛ばす。
 デジャブ?

「………」

 恐る恐る振り向くとみんな倒れてる。
 向こう側には『虫』数体。

「嘘だろ……」

 みんな死んだ?
 嘘だ……誰か生きてるはずだ!

「!!」

 動く影がある。
 アイちゃん!

「お兄ちゃん!」
「アイちゃん!!」

 良かった。生きていてくれて。奥さんは?

「………」

 ………クソッ!

「お兄ちゃんママね、寝ちゃたんだよ」

 この子には母親の死が理解できてない。

「そ、そうだね」

 同じじゃないか……
 あの時とまったく同じだ……

「お兄ちゃん、変なのがくる」

 『虫』が!囲まれてる!何やってんだ俺は!!

「お兄ちゃん…」

 アイちゃんが不安そうに俺を見る。
 どうする?
 退路は断たれた。
 救出部隊も来ないだろう。
 万事休す

「いや、一つだけ……」

 俺は首から提げていたネックレスを手に持つ。

「これ何?」

 青く輝くクリスタル。チューリップクリスタル、略してCC。両親の形見。そして…

「ボソンジャンプの鍵」

 親父の手紙にはボソンジャンプのことが書かれてあった。
 大半は理解できない内容だったがそれが空間移動するものだってことは分かった。
 確か手紙には……












『初心者のためのBJ講座!

  用意するもの:チューリップクリスタル

  手順:CCを持って行きたい所を思い浮かべよう!後はCCが導いてくれるはず!

  注意:生き物を使った実験はまだしてません。余程の事が無い限り行わないでください。  』












「………」
「お兄ちゃんどうしたの?」
「なんでもないよ……」

 ……他に方法無いもんな。
 俺はCCのネックレスをアイちゃんの首にかけた。

「アイちゃん。俺のこと信じてくれる?」
「うん!」

 俺はどうなってもいい。この子だけは、アイちゃんだけは助ける!

「ありがとう」

 行きたい所、火星はダメだ。おそらく敵の手に落ちたと見ていい。
 となると地球か……。

「親父、信じてるぞ」

 そして、俺はまだ行ったことのない青い星を思い浮かべた。










あとがき(いいわけ)
 アキトは軍人になった。
 アキトはパニくらなくなった。
   ↓
 おかげでアイちゃんを見つけることができました。

今後の展開
1.アキトだけ地球へ   →原作
2.アイちゃんだけ地球へ →アキト古代の火星に!
3.二人とも地球へ    →イネスさん生まれず!地球大ピンチ!!
4.二人とも古代の火星へ →そして仲良く暮らしたとさ……


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