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No.308の一覧
[0] BLOOD 02[銘天](2006/05/18 00:17)
[1] BLOOD 02-1-1[銘天](2006/05/18 00:20)
[2] BLOOD 02-2[銘天](2006/05/18 23:25)
[3] BLOOD 02-3[銘天](2006/05/19 09:16)
[4] BLOOD 2-4[銘天](2006/05/20 23:26)
[5] BLOOD 2-5[銘天](2006/05/24 01:33)
[6] BLOOD 2-6[銘天](2006/05/24 05:48)
[7] BLOOD 2-7[銘天](2006/05/26 09:41)
[8] BLOOD 2-8[銘天](2006/05/28 07:56)
[9] BLOOD 2-9[銘天](2006/06/02 00:15)
[10] BLOOD 2-10[銘天](2006/06/02 09:14)
[11] BLOOD 2-1[銘天](2006/06/03 23:54)
[12] BLOOD 2-12[銘天](2006/06/05 00:00)
[13] BLOOD 2-13[銘天](2006/06/09 01:31)
[14] BLOOD 2-14[銘天](2006/06/11 10:07)
[15] BLOOD 2-15[銘天](2006/06/14 00:45)
[16] BLOOD 2-16[銘天](2006/06/18 09:26)
[17] BLOOD 2-17[銘天](2006/06/23 00:38)
[18] BLOOD 2-18[銘天](2006/06/23 10:46)
[19] BLOOD 2-19[銘天](2006/06/25 01:13)
[20] BLOOD 2-20[銘天](2006/06/30 00:03)
[21] 終わりと誰か[銘天](2006/06/30 08:55)
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[308] BLOOD 2-18
Name: 銘天 前を表示する / 次を表示する
Date: 2006/06/23 10:46
ラピスラズリというのは、マシンチャイルドラピスラズリの結果であり、到達点である。
ベーシックの機能である者、サキ・ラズリ。
感覚の増強と、高速思考に特化した、アイ・ラズリ。
そして、肉体と演算の両方を強化した、ラピス・ラズリ。
三人は2年前にあった初期の火星の後継者の乱に参加し、現在も火星極冠遺跡において籠城を行っている火星の後継者たちを無視して、半ば退役状態になっている。
いまは、ソフトデザインや、絵画、運動などの分野において、彼女たちの扶養者であるオーディン・ゴルティス少佐とともにチャレンジしている。
オーディン・ゴルティスなんて大層な偽名をもっているが、テンカワアキトその人だということを知っているものは多くはない。
だが、テニシアン島においてかれはアキトと呼ばれることと、オーディンと呼ばれることが多かった。

「で、火星の後継者に世論は賛成しているわけ?」
「ええ、そのようね。」
ウインドウが開いてネット上の情報を教えてくれる。
火星の後継者はアマテラスを廃棄した後に、極冠遺跡におかれたイワトというなのヒサゴプランの中央コロニーを占拠して、戦闘を行わずに弁論戦争を始めたのだ。
これは、クリムゾングループが仲介を行い、連合政府と火星の後継者の間での戦争となっている。
史上初めての言葉による戦争。世論を巻き込んで、遺跡技術を用いた通信によって、火星の後継者たちは初期の人を殺し、殺される戦争をせずに、無血戦争を始めたのだ。火星の遺跡を占拠され、いまだ解明されていなかった通信技術において火星の後継者がなぜ使用を可能としたのかは、疑問視されている。
そして、世論に向けられたその通信技術をネルガルが開発を行い、それを使用した全世界規模に配信される弁論戦争が一ヶ月続いたのだ。

最初には犠牲者に関して突きつける。そうすれば、弁論によって納得すれば刑を受けるという。
次にボソンジャンプの研究を両方で行うという主張。そうすれあ第三の機関を設置して、超法規的機関として稼動させることを主張される。

何度となく行われる弁論で、現在は火星の後継者たちの主張が通っていた。
「でも、クサカベの主張は道理にかなっているし、連合政府の主張はちょっとおかしいのよね。」
「まあ、国の垣根は消えても、宗教や倫理観、それに思考形態の異なる総体が連合政府だよ。一体感はあっちに比べて少ない。」
「それに、イネスさんの原案をあっちが解釈して作っているんでしょ?連合宇宙軍が裏で火星の後継者のバックになっているなんて、気づけない。弁論に関しては連合宇宙軍の隠した主張、だよね。」
三人のラピスラズリは、テニシアン島の白い砂浜においてそれぞれパラソルを刺して、デッキチェアーに身を横たえながら話し合っていた。

三人が皆、水着を着ていて麦藁帽子を胸に置いている。
三人が同じ容姿であるが、その肢体は差異が現れている。それぞれの特化した遺伝子操作や肉体操作によって、違いが現れているからだ。
一番小さいのがアイで、体は平均的と言えるだろう。胸のふくらみは、推定14歳に違わぬ、ふっくらとしているが、ほかの二人に比較しては負けることとなる。
次に一番大きいのはラピスだろう。身長が165cmという、驚異的な高さに成長してホシノルリを下に見ることができる。
胸に関してはごくごく運動するには問題がないくらいの大きさ。特筆するべきは、すらりとした脚だろう。武術をアキトと行うせいもあってしなやかだ。
そして、真ん中がサキだ。サキはアイとラピスの中間の身長で、特筆すべきは胸だろう。なぜ彼女だけ胸が大きくなったのかは分からないが、成人の女性が掬い上げて、手のひらの半分ぐらいの大きさになる。

例えが具体的なのは、サクヤがサキのバストサイズを測るときに事実そうなったからだ。
「私と同じくらいになるわね。」
細身でグラマラスという肢体の持ち主であるサクヤにして言わしめる、将来の美貌が期待できるのだった。

三人そろって、水着を着て日光に当たらずにいる。
アイとラピスがスポーツブラジャー型の水着を着て、アイがビキニタイプの水着を着て、三人それぞれに日焼け止めを塗る。
「むむむ・・・」
などとうなってアイがサキの水着の胸パッドの中まで進入して日焼け止めを塗る。だが、ローションの様なぬめりはないが、その手つきは性をイメージさせる。
「ふにーー。」「成長するとは、良いなあ。」
その様子を見て、ラピスは小さくため息をついて屋敷に振り返る。テラスにはアキトが息子であるユウキを抱いて、サクヤとともに話している。
もっとも、アロハシャツにサーフパンツを着ているので、しばらくすれば誘っていたので、こっちにくるだろう。
「早く、来ないかな。」
淡い期待を抱きながら、一応体に薄く日焼け止めを塗っておく。

ちょっとイメージ崩れるかな?
というか、ラピスの身長はおいらのキボー。
みんな、三人のラピスで一番おめがねにかなったのは誰かな?


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