皆さん始めまして。
Shoと言います。
SS初心者なのでまだまだダメダメなので悪いところが沢山あると思いますので指摘をお願いします。
正直短いです。
――月周辺宙域――
そこで二隻の戦艦が激しいチェイスを繰り広げていた。
「ルリちゃん!もう俺の事は諦めてくれ!」
「嫌です!せっかくアキトさんを見つけたんです!逃がしてなるものですか!!
それに!私がどれだけアキトさんのことを追っては逃げられたと思っているんですか!!」
ウィンドウに映る、ホシノルリはそりゃもう大変なことになっていた。
どこが大変かと言うと。
目は血走って額には青筋が浮き出ている。そしてウィンドウ越しにアキトを見る目はまるで獲物を狙う猛禽類の目だ。
これには流石の黒の王子も腰が引けた。
「ラピス!ジャンプだ!」
「わかった、アキト。
ジャンプフィールド形成まで残り40秒。
行き先は?」
「どこでも良い!!とにかくルリちゃんから逃げられるところへ!!
正直アレはいろんな意味で北辰より怖い!!」
ルリの映ったウィンドウを指差しながら叫ぶアキト。
「わかった。行き先、ネルガル月面ドッグ。」
「また逃げるんですか!アキトさん!!」
「ごめん、ルリちゃん…もう、君のところには帰れないんだ…」
アキトは顔を俯けて言った。
「…その台詞、今まで私が何回聞いたと思います?」
「へ?」
今までとは打って変わって恐ろしいほど低く、ドスの聞いた声で問いかけるルリにアキトは困惑する。
「34回目です!正直聞き飽きました!
と言う訳でハーリー君!ウリバタケ印のフィールドアンカーをぶち込んじゃってください!」
「は、はい!艦長!
アンカー発射!」
アキトはナデシコが射出したアンカーはユーチャリスのディストーションフィールドに跳ね返されるものだと思った。
しかしアンカーは無情にもユーチャリスのジャンプフィールド発生装置に突き刺さる。
「な、何いいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
「アキト君!私が説明しブツッ「イネスさん、今は休んでいただいて結構です。
イネスさんの代わりに簡単に説明するとフィールドランサーのアンカー版です。」
無情にもイネスのウィンドウを消し去り代わりに自分が説明するルリであった。
「アキト、大変。」
突然ラピスがアキトに話しかける。
「ラピス、何がだ?」
「ジャンプフィールド発生装置が暴走。
ボソンジャンプの行き先が不明。
端折っちゃうとランダムジャンプ。」
「何だと!ルリちゃん!ユーチャリスはランダムジャンプする!
急いでアンカーを切り離すんだ!」
「しかしアキトさんが・・・!」
「俺なんかよりもナデシコクルーの心配をしてくれ!
皆が皆ジャンプに耐えられるわけじゃないだろう!?」
「!!
分かりました!ハーリー君!急いでアンカーを切り離してください!」
「だ、駄目です艦長!間に合いません!」
「っ!すまないナデシコの皆!」
そのアキトの台詞を最後に二隻の戦艦はボソンの光と共にこの宙域から消えた。