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No.9229の一覧
[0] 最初から善人ぶる必要はないの[銘天](2009/06/03 19:29)
[1] 観測[銘天](2009/06/01 23:28)
[2] のんのん[銘天](2009/06/02 19:06)
[3] のんのは雑誌[銘天](2009/06/08 18:26)
[4] 捕獲網[銘天](2009/06/09 18:59)
[5] おーじんじ[銘天](2009/06/09 23:41)
[6] ばらばら[銘天](2009/06/11 23:13)
[7] らぴすとげんじょーさんぞーではない[銘天](2009/06/12 21:31)
[8] 披見体[銘天](2009/07/04 08:35)
[9] 自問していない自答[銘天](2009/08/31 22:36)
[10] みらいとかことじぶん[銘天](2009/09/06 09:52)
[11] 何がしたいかわからない[銘天](2009/09/08 09:46)
[12] やることをやるべきで、やったひと[銘天](2009/09/16 21:31)
[13] みわたしてみる[銘天](2009/09/23 18:06)
[14] 夢とか自由は広すぎて現実味がない[銘天](2009/09/24 19:11)
[15] 土壌改良[銘天](2009/09/30 21:33)
[16] 操り糸につながれた戦神[銘天](2009/12/27 08:10)
[17] 過去幻影(改訂[銘天](2010/04/20 00:11)
[18] マシンチャイルド[銘天](2010/04/20 08:24)
[19] 可能性の回避[銘天](2010/05/05 18:35)
[20] 過去未来過去未来未来過去かこかこ[銘天](2010/05/09 08:12)
[21] 未来は過去になって過去は未来へと進む[銘天](2012/10/28 20:22)
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[9229] 何がしたいかわからない
Name: 銘天◆8a7bd4a0 ID:18ab25bc 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/09/08 09:46
「生きたとして、なにをしたいかわからない。」
「そう。」
リンクの会話でもわかる。

アキトはまったくどうしていいのかわからない。この先自分がどうやって生きていけばいいのか、わたしがどうして欲しいのか。
過去の世界に来たのは、理解している。

わたしが教えてあげたネットワークのアクセス方法で、現在の世界情勢をアキトは理解している。
「アキト。わたしは、アキトに生きて欲しいだけ。一緒に居て欲しい。一緒に生活したい。」
如何すればいいのかわからない状況で、わたしはわたしの願いを伝えるしか、生きてもらうための言葉を持たない。

気持ちを伝えるというのは、恥ずかしいものだ。
衝動的な感情で脳内麻薬を分泌させながら言うのも良い。
だけど、まったくの理性から発する言葉に熱は伝わりにくい。
その考えから行けば、わたしの伝えるに、力はあまりないかもしれない。

「結婚とか、恋愛とかの心は一緒に居たいだと思う。わたしも一緒。物欲とか肉欲とか、さびしいとかいろいろひっくるめて。
一緒に居たい。
それがわたしのお願い。」

ポッドの中のアキトはぼろぼろだ。

体組織がチューリップクリスタルに変化している。
これは、イネスの施した肉体の劣化を固定させるための施術の結果だ。

肌色の皮膚がひび割れて、内部の体組織が見えるはずの割れ目から、青の色が見える。
人間から外れた外見だ。



劣化防止のためだが、これはやりすぎだという状態だ。
「アキト、肉体構成の情報はもう大丈夫な状態になっている。それに、実験も終わっているわ。」
情報伝達を行う。今までの情報収集と理論の概要だ。これらはジャンプの肉体構成メカニズムと、人体へと改変を及ぼすための入力方法。そして、人体実験を行った結果を。

「人体実験をしたのか。」
「レポートは完璧。実験体はジャンパーじゃないけど、A級ジャンパーの外部入力で実験をした。成功している。」
処理を展開する。秘められていた力だ。

外部ネットワークに接続。現在の社会情勢や、ネルガルなどの経済変動。政府が管理する市民情報や、イネスが進めているユーチャリス追加ユニットのデータ。全てが防護壁など、侵入者を阻む領域に置かれた情報だ。

そして、わたしの瞳と額のみにナノマシンの光が現れる。

「わかる?」
息をのむようなことはない。ただ、アキトはそれがどうしようもなく過ぎ去ったことであると知った。わたしの閉じていた領域が解放されて、記憶すらアキトは得た。

「実験を受けたのはわたし。マシンチャイルドの頂点に立つ効率化と、肉体の強化。外見や意識などには変化はなく、神経組織などの再構成で、運動面の強化に漸く適応してきている。」
「イネスは、つらかったな。自分からやることのない実験だ。処理能力を上げる必要もない。」
記憶のイネスは、わたしに対して申し訳なさそうだった。

エリナには、このことは言っていなかった。
ユーチャリスを横目に彼女と会ったとき。アキトと会話を続けている最中に、後ろで控えていたわたしは、身体の噛みあいが不完全に、ぎりぎりの直立を維持していた。

「アキト、やる?」
「ああ、やろう。夢はないし、未来も見えない。仕事をしなくても生きてゆける。困ったもんだ。でも、時間があればこその困っただ。見つけるためには時間が必要だ。」

やっとで説得できた。これで、やっとアキトの身体を直せる。
まず施術を受けるというので、わたしは安心した。


・・・
いいもわるいもリモコン次第。悪いのは外部の悪を書かないからかもしれない。


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