肉体が壊れる音は聞こえない。
手足が朽ち果てる感触は、人間に感じられない。朽ちるのは物体となったものである。生きる者にその感触は熱として、痛みとして感じられる。
もっとも、痛みを感じられる体であれば、だが。
液体の中で視界は復活しない。
リンクした感覚が、自分の生きていることを示しているだけ。
北辰はどうしただろうか。殺したはずだ。
抉った拳には、僅かな感触が残る。感覚を失ったのに、感触というのもおかしな話だ。
生きてるのか、わからないんだ。
目の奥が熱くなる。
俺は、生きているか。
見てみたかった別の可能性。別の世界。生存の感覚は無く。見たかったと言った夢想が、実現されていることを彼は知らない。
>3つは衛星それぞれに居住コロニ?と思って。れいげつは市民間で、ほとんど市民収容なのか?
>アキラピで進んできたので、公式ぶっちぎってます。