<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

ナルトSS投稿掲示板


[広告]


No.4724の一覧
[0] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~(性格改変、TS、ネタ)[ガガギゴ](2011/11/08 21:45)
[1] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第二巻[ガガギゴ](2008/11/08 01:48)
[2] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第三巻[ガガギゴ](2008/11/08 19:01)
[3] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第四巻[ガガギゴ](2008/11/09 11:55)
[4] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第五巻[ガガギゴ](2008/11/10 13:24)
[5] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第六巻[ガガギゴ](2008/11/27 13:07)
[6] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第七巻[ガガギゴ](2008/11/18 22:34)
[7] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第八巻[ガガギゴ](2008/11/22 00:11)
[8] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第九巻[ガガギゴ](2008/11/25 23:33)
[9] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第十巻[ガガギゴ](2008/11/27 13:08)
[10] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第十一巻[ガガギゴ](2008/11/29 17:39)
[11] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第十二巻[ガガギゴ](2008/12/02 23:49)
[12] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第十三巻[ガガギゴ](2008/12/05 23:57)
[13] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第十四巻[ガガギゴ](2008/12/19 22:55)
[14] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第十五巻[ガガギゴ](2008/12/20 23:35)
[15] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第十六巻[ガガギゴ](2008/12/21 22:42)
[16] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第十七巻[ガガギゴ](2008/12/25 18:33)
[17] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第十八巻[ガガギゴ](2008/12/28 18:44)
[18] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第十九巻[ガガギゴ](2009/01/03 17:13)
[19] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第二十巻[ガガギゴ](2009/01/03 17:15)
[20] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第二十一巻[ガガギゴ](2009/01/06 19:22)
[21] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第二十二巻[ガガギゴ](2009/01/07 23:27)
[22] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第二十三巻[ガガギゴ](2009/01/11 21:31)
[23] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第二十四巻[ガガギゴ](2009/01/16 15:05)
[24] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第二十五巻[ガガギゴ](2009/06/24 17:55)
[25] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第二十六巻[ガガギゴ](2009/06/26 23:18)
[26] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第二十七巻[ガガギゴ](2009/06/26 23:05)
[27] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第二十八巻[ガガギゴ](2009/07/01 16:15)
[28] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第二十九巻[ガガギゴ](2009/07/09 00:04)
[29] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第三十巻[ガガギゴ](2009/07/14 19:07)
[30] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第三十一巻[ガガギゴ](2009/07/22 17:39)
[31] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第三十二巻[ガガギゴ](2009/07/29 17:07)
[32] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第三十三巻[ガガギゴ](2009/08/23 23:06)
[33] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第三十四巻[ガガギゴ](2009/09/26 18:21)
[34] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第三十五巻[ガガギゴ](2009/10/12 22:33)
[35] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第三十六巻[ガガギゴ](2009/11/07 18:33)
[36] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第三十七巻[ガガギゴ](2009/11/30 21:35)
[37] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第三十八巻[ガガギゴ](2010/01/03 20:40)
[38] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第三十九巻[ガガギゴ](2010/02/03 00:01)
[39] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第四十巻[ガガギゴ](2010/02/21 22:47)
[40] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第四十一巻[ガガギゴ](2010/03/11 18:46)
[43] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第四十二巻[ガガギゴ](2010/06/26 22:10)
[44] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第四十三巻[ガガギゴ](2011/08/08 11:31)
[45] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第四十四巻[ガガギゴ](2011/10/05 09:44)
[46] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第四十五巻[ガガギゴ](2011/11/09 20:31)
[47] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第四十六巻[ガガギゴ](2012/02/15 09:00)
[48] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第四十七巻[ガガギゴ](2012/04/30 21:23)
[49] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第四十八巻[ガガギゴ](2012/05/24 22:21)
[50] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第四十九巻[ガガギゴ](2012/08/19 19:47)
[51] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第五十巻[ガガギゴ](2012/12/17 14:47)
[52] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第五十一巻[ガガギゴ](2013/04/10 08:05)
[53] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第五十二巻[ガガギゴ](2014/03/20 22:29)
[54] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第五十三巻[ガガギゴ](2014/11/26 20:37)
[55] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第五十四巻[ガガギゴ](2016/03/13 20:46)
[56] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第五十五巻[ガガギゴ](2019/02/19 10:12)
[57] 設定その他[ガガギゴ](2016/03/13 21:11)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[4724] ~お隣さん家のサクラ“君”は、暗殺者~ 第三十巻
Name: ガガギゴ◆85749c93 ID:4d83ba03 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/07/14 19:07
吹き上がる風。
形を成すチャクラ。
実に体内保有量の半分近いチャクラを使い、下忍、春野サクラはそこに一つの影を作る。

流れる頭髪は桜色。
整ったその容姿は、女と見れば流麗の一言に尽き、華奢な体躯がその儚さに拍車をかける。
唯一その双眸だけが、血を求めるようにして嗜虐の色が強く、自身は脆弱とは違うと見るものに認識させる。

サクラ本人を模した分身体、時間を多大にかけて具現化させた、それは実体をもつ“影分身”。
この一手こそ、春野サクラが最強・日向ヒナタに勝つために必要とした、勝利への布石。

この瞬間において、サクラは敵へと反撃の狼煙をあげる。

「――行け!」

「!!」

オリジナルの声に反応し、弾かれたようにして影分身は走り出す。
向かう先には唯一人、打倒すべき最強、日向ヒナタ。

「正面からだと……? 舐められたものだ!!」

構えるヒナタ。
眼前の分身体の突撃に対し、腰を落として迎撃の姿勢をとる。

縮まる距離。
分身体が手に持つクナイを振り上げ、今まさに対峙する相手へとその刃をたてんとした刹那。
ヒナタが動いた。

「柔拳法――破山撃!!」

紫電一閃。
掌撃の軌道が閃光となり、神速の打撃は過たず眼前の敵を討ち滅ぼす。

山をも砕く破壊の一撃。
体術最強・日向流の打撃を分身体は受けて……しかし、次に目を見張ったのは打撃を見舞った方、ヒナタの側だった。

「ぬ……!?」

突き出した掌。
それは確かに相手を捉えていながら、事実としてヒナタには“その手応えがない”。
これではまるで、真綿を殴っているかのような感触だった。

「“散華”……!」

不意の合図。
サクラ本体が発した言葉によって、瞬間、分身体の体がはぜる。

次にヒナタや観客が見たのは、会場を舞う無数の桜の花弁だった。

「これは……」

呟くヒナタ。
目の前の光景は優美であり、しかしてそれが全てチャクラによる具現化、影分身の派生だと、隻眼の白眼は看破する。

影分身。
実体をもち、それ自らが意思をもつ、多目的遠隔忍術。
そのことを正確に把握していたヒナタは、直後、巻き起こった桜の怒濤にも冷静に対処していた。

「標的包囲……切り刻め、“桜吹雪”!」

瞬間、巻き起こる怒濤。
数多の花弁が刃となり、渦巻く桜は標的を切り刻む斬撃の嵐となる。

回転する包囲、“桜吹雪”。
だが、これもまた悉く最強には通用しない。
回転現象において、一日の長があったのは日向の方だったのである。

「回天……!」

再び螺旋を描くヒナタのチャクラ。
その豪壮にして繊細なる回転を見せつける日向流奥義に、花弁の包囲は悉く吹き飛ばされていた。

「鬱陶しいわッ!!」

散り散りに吹き飛ぶ桜の花弁。
四方に飛び散った影分身は、その身が軽いことを吹き散らす者にこれでもかと示し続ける。

だが。

「かかった……!」

故にこその“秘術”。

サクラは既に知っていて、ヒナタは未だに知ることのない術。
吹き散らされてこそ、桜の花弁はその真価を発揮していた。

「影分身・桜――“一斉変化”!!」

ボボボボボボゥンッ!

「!?」

突如、地面に積もる四方の花弁が、白煙と共にその姿を変える。
それらの光景は、相対するヒナタに一つの感慨を抱かせていた。

(ああ、なるほど……こういうことか)

影分身とは実体をもつ忍びの分身、人の形を保つチャクラの在り様。
ならばその存在は、正しく“影分身”であることをヒナタへと理解させたのだ。

「――にしても……………………“小さい”な」

現れた影分身の新しい姿。
身の丈五寸(15cm)、体は二頭身、体重は子猫程もない軽量。

そこには誕生していた……無数の花弁が無数のヒトガタへと変化した存在、通称“チビサクラ”が。

「ふにゃーっ……ようやくの出番だじぇ!」

「あたちたちが出たからには、勝負はもう終わってゃもどうじぇん(同然)だ!」

「かきゅご(覚悟)しろよ、このあばじゅれ(アバズレ)!」

「ふりゅぼっこ(フルボッコ)にしてやんよ、ぼけなしゅ(ボケナス)!」

「………」

見回す。
周りを見回す。
隻眼の白眼の“広範囲”視覚でヒナタは、無数のチビサクラを遠方の本体と見分けながら(白眼でなくとも見分けられるが)、自身の周囲を見回す。

どの方位を見ようと目に入るのは、チビサクラであり、チビサクラであって、チビサクラであった……。
つまり、彼女は無数の分身体によって完全に包囲されていた。
それは、桜の花弁が吹き荒れていた時から、ヒナタがずっと敵の包囲網の中に捕らわれていることを意味する。
この意味においてのみ、春野サクラは日向ヒナタを支配しているともいえた。
実際にそれがヒナタにとって脅威たり得るかどうかはともかく、だ。

ヒナタがその顔を呆れの色に染める。

「……馬鹿馬鹿しい……」

溜め息混じりに呟く最強。
その眼は相手を見ているようでいて、しかし、相手を見てはいなかった。

油断はしないと誓った。
躊躇など以ての外だと断言した。
故に彼女は侮らない。
敵を見抜き、力量をはかり、その全力をもって対峙する敵を叩き潰す。

冷静なる観察眼。
その眼の血継限界は過たず相手と相手の技を、その力量を看破する。
最強の名を支えたのは何も腕っ節だけではない。
卓越した戦術眼、それもまたヒナタを最強の存在へと押し上げていたのだ。

彼女の眼が捉える事実には、真実、僅かばかりの狂いもない……。

「――故に、私の勝ちってねぇ……!」

ズドンッ!

「がッ……!?」

刹那、放たれた一発の“弾丸”が、ヒナタの胴を穿つ……。

ヒナタが捉えた事実に、間違いなどはなかった。
“あの分身体は日向ヒナタにとって脅威ではない”。
彼女の読みに誤りなど皆無。
そのことは、影分身がヒナタに勝てない現実は、厳然たる事実として確かにあった。

……ただ、分身それ自体の強さではなく、それらが複数であることの特性までを、ヒナタが単純に知らなかっただけのこと……。

単体ではなく、集団であることの優位。
皮肉にも、常に唯一人で最強をほこり続けた彼女では、下忍同士のスリーマンセル以外、それを知ることは出来なかったのだ。
そのスリーマンセルの経験でさえ、この大量の影分身の妙技には遠く及ばない。

ヒナタは気が付かなかった。
否、気が付けなかった。
無数の分身が作り出す、絶妙ともいえる唯一つの存在感の誤魔化しを。
寄り合うことで白眼の認識すらも欺く、ただ一体のみではある、その分身体を。
無数の分身体の中で捕捉を逃れたその唯一のチビサクラが、たった一秒だけ使った“存在遮断”の発動を。

完全に認識不可能となったチビサクラが、得た一秒間の間で断行した、自爆の突撃を……。

(く、そッ……! “右”の感知網の穴を抜けられた……! 片目の被害、ここで使われるか……!!)

至近距離で自爆した影分身からのダメージに耐えつつ、ヒナタは周囲への警戒に注意を注ぐ。
その視界では、しかし、“所々の箇所が見えていなかった”。

余談ではあるが、全方位視界をほこる白眼といえど、そこに死角が存在することはあまり知られていない事実だ。
たとえ両の白眼が揃っていたとしても、その一角には埋めようのない不可視領域が出来上がる。
いかな血継限界といえ、完全なる全方位可視は不可能だったのである。

まして、今のヒナタは片目を塞がれている。
死角は意志に反して無数。
これまでの試合内容でその事実を暴露させなかったことが、既に奇跡、最強たる日向ヒナタの力量である。

だが、そんな神業ともいえる奇跡も、先の影分身の突撃で崩される。
片目の白眼では捕捉仕切れない全方位。
そこにあるのは隠密を得意とする忍の無数の影分身。
そして不幸にも、突撃した影分身がいたのは隻眼が生み出した白眼の死角の最中。

様々な要素が重なり、ヒナタは遂にサクラの攻撃に当たる。

片目が万全だったならば。
無数の影分身にもっと注意を割いておけば。
ヒナタは後悔するが、しかし、そんな仮定に意味はない。
それらの事象を捻り出したのは他ならぬ怨敵、春野サクラ自身。
今の状況はあらゆる手段をもってサクラが作り上げた、サクラ自身の“暗殺者”としての戦場、それに他ならなかったのである。

結局のところ、限りなく無意識のレベルにおいてヒナタはサクラのことを、たとえほんの僅かとはいえど、見くびることをやめられないでいたのだ。
その慢心は、しかし、間違いではない。
実際のところサクラでは、たとえ天地がひっくり返ろうとも、“まともにやって”ヒナタには勝てない。
この状況はただ、“まともにやらずに”最強に勝つ、そういったための最弱の戦場なのだから。

四方のチビサクラ達は、ニヤニヤと歪な笑いを続ける。

「ばーかばーか! こっちはおんみちゅ(隠密)のプロだぞぅ!?」

「こんだけ一杯いれば、ごまかちゅ(誤魔化す)のは簡単なんだよー!」

「暗殺者舐めんにゃよ、このしゅっとこどっこい(スットコドッコイ)!」

かくして試合は意外な方向へと進む。

認識不可能の魔弾と化した影分身による特攻。
これこそ春野サクラが狙った、試合の流れ、すなわち勝機を掴むための乾坤一擲の一撃。
両目の白眼相手では通用しなかったこれも、今のヒナタならば打倒し得る手段となる。

桜色の髪の下忍は、その顔に凶悪な笑みを浮かべていた。

「――アハハハハハハハハハハハハ!! ショータイムの始まりだァッ!! Let's party!!」


前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.027128934860229