12日目。朝。
4人が起きた時には雨が降っていたため、忍城の近くにあった公園の中で張っていたテントの中で生活した。また、朝食や昼食、夕食などは2人ずつに別れて近くのコンビニに仮面を被った上で買いに行き、念のため13日目以降の食料を少し買い貯めすることして、コンビニで買ってテントに戻った。
4人はコンビニから帰ってきた後、勉強を教え合いながら課題などをした。健人と琴音は仲直りをしていたとは言え、大喧嘩がもはやなかったかのようになっていた。が、隆俊には気掛かりな事が一つあった。
健人と琴音の関係性についてだ。
何故隆俊が健人と琴音の関係性について気掛かりにしているのかと言うと、彼が12日目の朝にこっそりと健人から「琴音に恋したのかもしれず、どうやって話していけば良いか分からない」、「嫌われないか心配」と言った事を相談されていたが、ここ最近かなり琴音と健人が喧嘩をしており、さらには1回大喧嘩までしているので今後の健人と琴音の関係がどうなるのかを個人的に心配していた。
また、同じく12日目の朝に琴音からこっそりと(隆俊が健人から受けたのと)同じような相談を受けていた麗佳も彼らの事を心配しており、いつかお互いのことが嫌いになってしまったり、喧嘩がさらにエスカレートしてしまわないか心配だった。気にしすぎかと思ったが、どうしてもお互いのことが気になって仕方がなかった。
隆俊と麗佳は、健人と琴音の関係について、これからも見守りながら、一緒に旅をしよう。と両者は心の中で決めたのだったー。
4人はしばらくして勉強を終わらせ、ゲームを始めた。雨が降り続いているため、外には出れるはずもなく、ずっと会話しながらゲームをした。ニュースもチェックしたが、自分達の話題ばかりになっていた。
健人「何かなぁ。自分達が家出してるとはいえ、ここまでニュースにされると他のところに行きづらくなるよな。他のニュースもっと取り上げてくれないかなぁ。」
隆俊「まぁーここまで騒がれるのも無理ないと思うよ、4人も行方が分からないって状態じゃ誰かはニュースになるでしょ」
琴音「あ、やっと他のニュースも流れ始めた。よかった〜。私達のニュースだけだと本当に精神病んじゃうからね〜。」
麗佳「明日は晴れ予報だからどこか行こうと思えば行けるねー。でも私達行くところあったっけ?」
隆俊「もうそろそろ行くところがなくなり始めてきたな、まぁ最悪明日までに決めればいいか。時間稼ぎにはちょうどいいし。とりあえずゲーム続けるか〜。」
そう言って4人はゲームを再開した。しばらくゲームなどをしている内に時は流れ、夜になっていた。健人達は急いでゲームを片付け、夕飯を食べたりした後にゆっくり寝て、一晩を明かした。