23日目の朝。午前9時。
4人はすでに起きており、朝食なども済ませてこれからどうするかを話し合っていた。大体の方向性は決まっており、今日からゆっくり帰宅する方向で話は大詰めになっていた。後は、どこに寄り道しながら帰るかを話し合った。
しばらくして話し合いも終わり、寄り道する場所や途中までの帰宅ルートなどを決めた上で荷物の整理をして外に出て、テントを片付けた。
麗佳「なんだかんだ言って箱根にはもう4日も居たんだぁ。意外と時間経つの早かったね。」
琴音「そうだね、箱根にいる間も色々な場所に行ったもんね〜。」
健人「これでもまだ行ってない所があるって結構すごいよね。」
隆俊「あれ、まだ行ってないところってあったのか。」
琴音「あ、そうだ。旧東海道の方とか箱根湯本駅の先とか行ってないね。でもいいか、次来たときに行けばいいもんね。」
麗佳「隆俊は結局箱根詳しくなかったよね〜。どこが詳しいのやら...笑」
麗佳がそう言うと、健人と琴音は笑った。隆俊は意味不明なことを言った。
その後、4人は近くのバス停に移動して箱根登山バスに乗り、バスの中からの景色を眺めながら話した。昨日まで家に帰ることを不安視していた麗佳はもうすでに完全に家に帰る決心をしていたようだった。
しばらくしてバスが風祭駅付近に到着し、4人は降りて鈴寅かまぼこ博物館に行き、ショップでお土産を少し買って行った。その後再びバスに乗り、10分少々して小田原駅付近に到着し、4人は降りた。
小田原駅付近でバスを降りた後、もうすでに昼になっていたので、4人は近くのコンビニに行き、昼食を買って食べて後にした。
琴音「ねぇねぇ麗佳ちゃん、ちょっと隆俊君と並んで〜。」
麗佳「いいけど、琴音ちゃんどうしたの?」
琴音「いいからいいから〜!じゃ撮るよ〜」パシャ
麗佳「あら、写真撮るためだったのね。まぁいいや、琴音ちゃん写真見せて〜」
琴音「いいよ〜隆俊君にも送っとくね〜」
隆俊「ほんまでっか?」
健人「お〜後ろ小田原城写ってるから良かったじゃん隆俊〜」
麗佳「あ、琴音ちゃん健人君とのツーショット写真撮らせて〜」
琴音「いいよ〜」
琴音達は写真を撮った後、写真を送り合って4人で近くのゲーセンに行って音ゲーやメダルゲームなどをしばらくやった。久々のゲーセンということもあり、かなり楽しんでいたようだった。4人の趣味でもあるゲームも箱根などの山中に居たこともありしばらくは中々できない状況になっており、その状況は他の事で紛らわせていたこともあり、よりゲームが楽しく感じたようだった。
しばらくして4人はゲーセンを後にし、小田原城に行き、城の中や城から見える景色を眺めた。小田原城の中でも少し写真を撮り、琴音と麗佳は完全に健人と隆俊とくっつきモードに入っていた。
そんな中で小田原城を出て人目のつかなさそう所まで話しながら歩いた。いざという時やばそうだと隆俊が言ったが、もう他に人目のつかないところがなさそうだったためここでテントを張って夕食を食べ、歯磨きをして一晩を過ごすことにした。