27日目。
4人は起きたが、女子2人組はどこか様子がおかしかった。何があったんだろう、と思い隆俊が女子2人組に近づいたところ、どうやら今日行く鎌倉大仏の写真を見ていたようだった。隆俊が近づいたのに気づいた琴音が咄嗟に「キャー!ヘンターイ!」と叫び、その声に健人もかなりビビった。その直後に隆俊は逃げ出し、自転車で先に鎌倉大仏に行ってしまった。後を追いかけるようにして隆俊以外の3人も鎌倉大仏に行き、なんとか着いた後、3人は朝食を軽く食べ、隆俊を探し、なんとか見つけて合流した。
鎌倉大仏を見て回った後、鶴岡八幡宮の写真を撮り、鎌倉殿の13人大河ドラマ館の中を見学し、外に出て鎌倉海浜公園に急いで行った。それ以降は雨が降ったため外には出れなかったが、なんとか行こうと思っていたところに行けたので良かったね〜なんて会話をして朝の騒ぎについて健人が聞き出した。
健人「そういや琴音さん、さっきなんかすごい叫んでたけどあれなんだったの...?」
琴音「あぁぁ...え...えーと...」
琴音がキョドっていたため、すかさず麗佳が割って入った。
麗佳「いやぁね、隆俊が私たちの鎌倉大仏の写真を見てるのに琴音ちゃんが気がついて、それであんなこと叫んだみたいだよ。」
健人「いや...え?そんなことで叫んでたの?何か見られてヤバいものとかあったとか?」
麗佳「いや、そんなことはないんだけどね。なんでだか分からないけど、多分気づいたらいきなり隆俊に見られてて怖かったのかもね。」
健人「あぁ、そういうことね。」
...と言った具合で健人の疑問が解決した。これで良かったのだろうか。そしたら、隆俊がいきなり口を開き、「いゃーねぇーえったー」と意味わからないことを言い出したので、頭がおかしくなったんじゃないかとしばらく他の3人が放置したところ、いきなり筋トレし始めたので、3人は隆俊の筋トレをとにかくキツくさせた。隆俊は20秒足らずで息切れしたが、それでもと言わんばかりに3人は琴音を叫ばせたからと言って筋肉痛で動けなくするまで筋トレを続けさせた。
隆俊「うげぇ、もう動けねぇよこれぇ。死ぬ。」
麗佳「ははは〜。そりやぁそうだろうねぇ、ま、とりあえず隆俊の筋肉痛が治るまでこのままだな〜笑」
そう言って4人が笑い、また隆俊が筋肉痛になる中、ものすごい時間が過ぎていき、もう夜になっていたので夕飯を急いで食べ、そのあとは隆俊の筋肉痛が治るまで無理やり寝させた。
隆俊が寝た後、他の3人は少し話していたが、隆俊が寝れないと言って起きた後は4人で少し話した。
隆俊「にしてももう明日で俺ら別れるのかぁ。なんだか寂しいなぁ。」
琴音「本当そうだよね〜。ま〜家出終わった後もたまに遊べばいいんだけどさ〜。」
麗佳「でも私たち住んでるところすごい遠いからなぁ。」
健人「藤沢とか江ノ島とかで遊べばいいじゃない。そうすればわざわざものすごい長く移動するとかなくていいじゃん。」
麗佳「確かに。」
麗佳は健人の発言に納得したようだった。その後、しばらく話して眠くなったからと言って4人は寝る事にした。
明日でそれぞれ2人ずつになる。2人ずつになっても、わずか2〜3日しかない。そう考えると、4人はなんだか少し涙が出てきた。もう少し長く居たかったなぁ、と思う反面、家に帰るには仕方のない事だからなぁ、と受け入れていた。