少年B「うわァァァァァァァ!!」
少女B「イヤァァァ!もう何よびっくりしたぁ!」
少年B「あ、すんませーん。いや、今叫んだのには訳があって、その、えーと、僕って今家出してる訳じゃないですか。」
少女B「いや知らんがな。」
少年B「でー、そのー、何で自分の親が全然まともじゃないのかな〜って思いながら景色見てたんですよ?」
少女B「あーそうなんですね?」
少年B「あのー、だからもう俺嫌になっちゃってー、そのー、叫びました、はい。で、あなた誰ですか?」
少女B「え、家出しにきた普通のJKですけど...」
少年B「あ、俺とほとんど同い年なん?」
少女B「あ、ほとんど同い年だったの?名前は?」
少年B「俺は隆俊(たかとし)。俺もたまたま家出してきた高校生だ。そういや名前は?」
少女B「私は麗佳(れいか)。よろしくね。」
隆俊「よろしく。」
隆俊と麗佳はお互いに自己紹介をして、景色を眺めながら会話した。まだお互いの趣味とか学校とか分かっていなかったので、最初はどの話をすれば良いか戸惑っていたが、次第に隆俊(麗佳)と話すのに慣れたのか2人に戸惑いは無くなっていた。
2人が話し始めてしばらく経った。もう完全に太陽が沈み、夜になりかけていた。その時に隆俊と麗佳は近くのコンビニに行き、夕食を買って食べた。そして、夕食を食べ終わったあと少し話しながら休憩したあと、観音崎公園に戻って会話を再開した。
隆俊「にしてもなんかすごい話したね、何だろう。たまたま趣味が合ったとはいえ、ここまで話せたのすごいよね。」
麗佳「本当そうよね。気が合わないと中々ここまで話せないもんね。」
そう言って、またしばらく隆俊たちは会話をした。ここまで気が合うのは、かなりのレアケースだと思い込みながら話していたら、もう夜10時になっていた。
どうするか考えて話し合った所、野宿をする事にして2人は寝た。その直後に麗佳がスマホを探し、隆俊も一緒になって探していた所、麗佳がスマホを落としていた事に気がついて拾った。また、その時に隆俊が麗佳の落としていたイヤホンも見つけ、拾って麗佳の所に持って行って渡した。
麗佳「あら、私イヤホンも落としてたのね。隆俊、ありがとう。」
隆俊「どういたしまして。いや、何か一緒にスマホ探してたらたまたま見つけたから、これ違うかなって思ったらたまたま麗佳さんのだった。」
隆俊がそう言うと、2人は笑った。
そして、寝る時になり、麗佳はこう思った。
麗佳(隆俊...すごい話とか聞いてくれてる、しかも気が合ったりして面白いし...。もうダメ、好きになっちゃう...。)
隆俊も、寝る時にこう思った。
隆俊(麗佳さん、すごいなんか気が合ってるし可愛いし、話聞いてる限りだと何か親やばそうだし。ついさっきから頼られてる気がするし。もう好きになっちゃう、やばい。これが恋ってやつか。)
外は雨が降っていたが、2人はそんなことで頭が一杯だったため、もう雨なんてすごいどうでもよかった。