<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

サモンナイトSS投稿掲示板


[広告]


No.394の一覧
[0] 月の使者の降臨[黒魔](2005/08/14 19:32)
[1] Re:月の使者の降臨[黒魔](2005/08/16 10:49)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[394] 月の使者の降臨
Name: 黒魔 次を表示する
Date: 2005/08/14 19:32
ふと、目が覚めた。
暗い闇から引きずり出された様な感覚だった。
目を開ける。何処だ?此処は?
見たことも無い様式の部屋だ。
それより、俺は何故生きている?
あの城で、ルナと一緒に・・・。
『グルルルル』
低い唸り声に振り返れば、そこに異形が在った。
水が意識を持って動きだした様な生命体。
それが明確なる殺意を持って自分を睨みつけている。
それらが何かは知らない。しかし、敵だ。
剥がれ落ちたはずのマスクが、闘志に反応して閉じる。


蒼の派閥の試験室で私は与えられたサモナイト石を握りしめ、私は集中した。
「古き英知の術と我が声によって、今ここに召喚の門を開かん………我 が魔力に答えて異界より来たれ………新たなる誓約の下にトリスが命 じる」
私のパートナー・・・護衛獣を呼び出すための呪文。
頭の中で強くイメージをする。強い、果てしなく強い存在を。
それが、召喚術に欠かせないものだった。
手の中の石が発光を始める。
紫色の、霊界サプレスの石。
悪魔や天使の住む世界だった。
(どうせなら、天使がいいなあ・・・っと駄目駄目)
ふと過ぎった雑念を振り払うと、私は呪文を続けた。
「呼びかけに応えよ・・・異界の者よ!!」
呪文が終わる。―しかし、
「きゃあッ!?」
予想もしていなかった絶大な白光が、全てを掻き消した。

光が、止んで。

痛む目を擦りながら、私は目を開いた。
そこには、白い青年が立っていた。
白い鎧を纏った青年。
飾り気が無く、艶の無い白と黒い線で構成されていた。
「天使?」
私はそう思ったけれど、背中に翼は無い。
「まさか・・・失敗?」
不安が、心に纏わり付いてくるのを感じた。
そこに、
「・・・それでは試験を始める。こいつらを倒してみせよ」
試験官のフィリップが、ゼリーとブラックゼリーを合わせて三体、召喚する。
『グルルルル』
ゼリーが、青年に威嚇する。
それが、戦いの始まりだった。


異形が突撃してくる。
かなり速いが、避けるまでも無い。
俺は拳を突き出して応戦する。
目と目の間に拳が突き刺さり、そいつは絶命した。
もう一体も横から襲い掛かって来るが、横に振った手刀が切り裂いた。
背後に殺気を感じ、俺は上に跳んだ。
一瞬後、立っていた場所を黒い奴が猛スピードで通り過ぎる。
俺は両手を大きく広げると縦に回転し、その勢いで黒い奴に強烈な跳び蹴りを食らわせる。
足が口腔を貫いて、着地した俺の背後で、そいつは消滅した。


私は、多分この場にいる全員も、驚きを隠せなかった。
五秒。たった五秒で、彼はゼリーたちを全滅させた。
背中を向け、立ち尽くす彼に、私は駆け寄った。
何か、言わなくちゃ。
「あの・・・私、トリス!あなたは?」
彼は、振り向き下半分をマスクで隠した顔を私に向け、名乗った。

「俺は・・・・・キャシャーン」


次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.019497156143188