ドキドキ……というよりドックンドックンと滑稽なほど胸が高鳴る。
おかしいよね?
これまで、何度か彼とデートしたし、キスだってしてきた。
Hはまだだけど、一緒にお風呂(温泉だけど)に入ったことだってあるんだから。
それなのに、これからたった一言を告げる、そう考えただけで、胸の奥の乙女回路が熱暴走して、頭がバーンとクラッシュしそうな感じ。
「どうしたの、マナ? こんなところに呼び出して」
高台にある公園の展望台。星空がわりとよく見える点を除けば、確かに彼の言うとおり、あまり逢引きにはふさわしい場所ではないかもしれない。
「シンジ、聞いて」
でも、わたしは彼と初めて出会ったここで話しておきたかったんだ。
「わたし……じつは、ただの女子中学生じゃないの!」
「──うん。何となく、それは感じてた」
静かにうなずく彼。
そっか……そうだよね。一緒にいる時、何度も怪しい行動とったし、ちょっと勘のいい人なら気付いてて当然かも。
「わたしは……国家警備機構所属の密使・"鋼鉄のマナ"」
「それって、映画とかでよく見るスパイとかエージェントみたいなもの?」
「うん、そんな感じかな。それと……」
この先を言うのは今まで以上に勇気がいった。
「わたしは人間じゃないんだ」
「──えっ?」
呆気にとられて聞き返す彼をあえて無視して続ける。
「国家警備機構の技術顧問をしている霧島ゴロー博士。彼が、今は亡き愛娘に似せて作った甲種人型汎用兵器。彼女の外見と記憶、行動パターンを模して作られたアンドロイド。それがわたし……」
「は、ハハ……冗談、だよ、ね?」
震える彼の声に胸が……心が痛む。たとえ、それが電子頭脳が生み出した偽りの感情だとしても。
「これがわたしのもうひとつの姿。コードネームは……」
胸の前で腕を腕を交差し、人差し指と中指をそろえて立てる。
「"アイアンキング"!!」
閃光とともに、擬似生体維持装置による偽装が解け、超展性チタン合金の装甲が露わになる。そのまま、製造時に記憶された形状へと展開、みるみるうちに巨大化していく。
数秒とかからずに、わたしは身長40メートルの鋼鉄の女神へと変貌した。
腰まで流れる白銀色の髪──を模した放熱索と人間形態時とうりふたつの顔。
そして女性的ではあるが(人間時よりプロポーションいいのがちょっと悔しい)紛れもなく金属製とわかる首から下。
内蔵火器の類いはないけれど、核兵器の直撃に耐える装甲と時速400キロを超えるスピードで動ける運動性能があれば、たいていの相手は敵じゃない。
「西の空に明けの明星が輝く頃、一つの光が夜空に飛んで行く。それがわたし」
足元で口をパクパクさせているシンジに、外部スピーカーでそう告げると、私は背中に装着したフライトユニットを稼働させる。
みるみる内にシンジの姿が小さくなり、それどころか街全体を見下ろすことも容易な高さまで到達していた。
「さようなら、大好きだった人。この星は……わたしが守る!」
大空の彼方から迫りくる無数の赤い光点に向かって、わたしはバーニアを思い切り吹かせた。
──故に。
我に返った彼の言葉(ツッコミ)を聞くことはできなかったのは幸いだったのかもしれない。
「ちょ……マナ、その変形、質量保存の法則はどうなってんの? 水とか飲んでる素振りもないし。
──いや、確かに女の子にしてはエラい大食いだとは思ってたけどさ。
大体、どうして女性型なのに「クイーン」じゃなくて「キング」なの?
そもそも、その姿は元ネタというよりむしろ「AR●EL」のパクリじゃない? セリフの方は「ウ○トラセ●ン」だし。
第一、600トン近い自重を、そんなちっぽけなフライトユニットで浮かせられるものなの?
て言うか、いきなり宇宙からの敵って、展開が唐突すぎ! 脚本書いたの誰だゴラァ!!」
<つづく>
次号、「鋼鉄女神ミリタリックマナ」最終回「天の光はすべて犯人(ホシ)!?」 お楽しみに!!
『エヴァンジェリック・ナイト』承の章(その弐)
うーん、うーん……しちょうしゃを…ナメんなぁ……ハッ!
なんだかよくわからない夢を見てたよーな気がする。
「──知らない天井だ……ってか、天井そのものがないっ!?」
そう。気がつけば、僕は見知らぬ海岸に仰向けに寝転がってたんだよね~。
まぁ、着てる服が生乾きで、ロクロク荷物も持たず、海岸で目覚めたとあれば、アレしかないよね。
難破&無人島への漂着♪
であれば。「青い珊瑚礁」(元ママドルのデビュー曲じゃなくて映画のほうね)以来、男と女がふたりきりの共同生活ってのがお・や・く・そ・く。
さ、さっさとマユミちゃんを探さなくちゃ! マナでもいいなぁ。
……べ、別にやましいコトとかは考えてはいませんですじょ?
──冗談(ってことにしといて)はさておき、実際、彼女たちのことが心配ではある。
マナの方は、直前の状況──「海賊による客船襲撃」から考えて、たぶん海賊一味なんだろうから、海に落ちてもさほど心配ないかもしれない。
マナの場合、ちょっとやそっとで死にそうにない印象があるしね。
いや、まぁ、そのイメージは例の──"前の世界"でのあの事件のあと、爆心地から無事脱出してたという過去に影響されたものかもしれないけどさね。
逆に、マユミちゃんは、"以前"も今も運動とか得意そうには思えないしなぁ。海で溺れてなけりゃあいいけど。
ゲームに例えると、マナがララ・ク●フトなら、マユミちゃんはスペラ●カー先生。なんか、50センチくらいの段差から落ちても大ケガしてそうだし。
とりあえず、「美少女とマウストゥマウスの人工呼吸ができるかも」という妄想を自分へのご褒美に思い浮かべながら、僕は海岸を歩きだしたんだ。
ほどなく。
「キャアーーーー!」
おぅ、絹を裂くような悲鳴……ってよく言うけど、高価なシルクを本当に引き裂いちゃう音を聞いた人なんて、滅多にいないよね?
そもそも綿だろうがポリエステルだろうが、布が「ビリッ」と避ける音にそんなに違いはないと思うんだけど。
……などとラチもないことを考えつつ、反射的に音源(悲鳴源?)の方へと駈け出している僕。
まぁ、これがムサい男の声で「うぼぁーーっ」とか言ってたら、助けに行くモチベーションが11割減だったのは確かだけど。むしろ見捨てる!
やはり悲鳴は女声の「キャア」に限るなぁ。
しみじみ感慨にフケっているあいだに、どうやら悲鳴の主らしき人が見えてきた。
オレンジやらパープルやらライムグリーンやらの、鮮やかなパステルカラーの毛色のモノノケたちに囲まれているみたい。タチの悪い"はぐれ"の群れと出くわしたんだろうね。
で、案の定、真ん中にいるのは、マユミちゃんとマナ! ……プラス見覚えのある生き物だな、おい。
ま、いーや。とりあえず、そのへんは後回しってことで。
「はいはーい、踊り子さんには手を触れないよーにお願いしますねーー!」
「あ、キミは……」「シンジ先生!」
僕の到着に気がついたらしいふたりが歓声をあげる。
心のBボタンダッシュで間合いを詰めながらムジナを召喚し、ススオトシバキで"はぐれ"の一体から視界を奪う。
「マナ! 目の前のソイツ、今目が見えてないから、蹴飛ばしてコッチに! マユミちゃんも一緒にね」
「? どーして、わたしの名前知って……ま、いーや。サンキュー、助かった!」
僕に言われたとおり、目の前の桃色毛玉モドキにヤクザキック入れて立てなくしてから、包囲網を抜けてくるマナ。
あ、手を引かれてるマユミちゃんが、倒れてる桃色の"はぐれ"をふんづけた。しかも、気のせいか、地面にエグり込むようこうグリッとヒネリが入ったようなのが何気にムゴい。
ふたり(+1匹)が混じった乱戦でなければ、正直この程度の相手、僕ひとりでも何とかなるサ! レベル5なめんな。
ザコの10体くらい、チョチョイのパッパでホラキレイ……と思ってたところで、いきなり草むらから敵の増援が!
ちょ、何それ、おまえら空気嫁! それとも、ここ絶対に戦闘で負ける強制イベント? あんまり一本道だとプレイヤーの反感買うよ?
まぁ、ファンの嗜好はさておき、目の前のこの数だと、全部一撃で倒したとしても、1体に構っているうちに別の方から攻撃されるよね。いわゆるタコなぐり。
数の暴力という名の物量作戦の有効性は、僕自身イヤってほど知ってるからなぁ。
一縷の望みを込めてマナのほうを見たけど、どうやら海に落ちたとき弾薬の火薬が濡れて、得意の銃が使いものにならないらしい。
そうなると、僕が踏んばるしかないか。やっぱ男はツラいッス、渥美師匠!
とりあえず、ふたりが逃げる時間稼ぎして、それでも余力があれば僕も戦略的転進といきますか。
<<おこまりですか~~>>
ああ、困った困った。誰か颯爽と崖の上から現われて、シュバババッ、シャキーンと敵を一掃してくれないかなぁ。
そうしたら、僕もめでたく宿命のライバルとして認めてあげてもいいからさぁ。
<<あの、もしもし?>>
ああ、神様仏様、先ほどの僕は降って湧いた「ニヒルな助っ人役」のポジションに少々イイ気になっておりました。懺悔しますので、ここはひとつ本物の助っ人プリーズ。
<<いえ、ですから……>>
よし、こういう時こそ落ちついて考えてみよう。
1.ハンサムなシンジくんは、突然わんだほーなアイデアを思いつく。
2.突然、謎の覆面ヒーローが現われて助けてくれる。
3.現実はひじょーである。
<<おーーーい!>>
僕が丸をつけたいのは1……ん? 何か聞こえたな。
<<あ、やっと気づいてもらえた>>
え? 頭の中に……声?
──そうか。僕、自分で思ってたよりセッパ詰まってたんだな。こんな幻聴が聞こえるほど思いつめてたなんて。
パトラッシュ、僕つかれたよ、もうゴールしてもいいよね?
<<いやいやいや、幻聴じゃないです! それに感動的な作品の決め台詞だからって、無節操に混ぜないでください>>
お、このボケがわかるってことは……もしかして、アッチ系の人?
<<──いえ、まぁ、そう言えなくもありませんが、嫌な言い方ですね>>
それで? 今の問答で、僕の脳内別人格である疑惑が17パーセントばかり強まってるんだけど、アンタ誰?
<<はぁ、じゃあ、思いきりブッちゃけますけどね。私は、かつて貴方が乗っていた初号機と呼ばれていた存在です>>
!?
まぁ、その名前を知ってるだけで、多少信憑性はあるかな。こちらで、知ってるのは今のところ僕とマユミちゃんくらいだろうし。別人格説も否定できないけど。
で、その元・初号機くんが、いまさら僕に何の用? いまけっこう取り込み中なんだけど?
<<重々承知しておりますよ。助けが欲しいんでしょ?>>
! これは、もしかして……。
<<ええ、お待ちかねの助っ人イベントです>>
キターーッ! 流石は僕が主人公! 演出がニクいなぁ。
<<先ほどはクソゲー扱いされてたようですが>>
いやいや、そこまで言ってないよ。それにクソゲーをバカにしちゃあいけない。
クソゲーは人類(リリン)が生み出した文化の極北(きわみ)なんだからね。
<<随分、歪んだ文化の捉え方ですねぇ。それで、どうします?>>
ああ、一応、YES/NOの選択肢は出るんだ。まぁ、ココで「NO」選ぶとバッドエンド直行っぽいしなぁ。
<<いえいえ、貴方の根性(ガッツ)と幸運(ラック)の値が十分高ければ、この局面を乗り切ることだって不可能ではありませんよ……たぶん>>
うわ、ソレって一番僕に足りないアビリティーじゃんか。しかも「たぶん」なの?
と言うか、チルドレンに選ばれる身上な時点で、限りなくラックが低い気がするんだけど、僕の気のせい?
それこそ、精神コマンド「根性」を持ってそうなトウジや、絶対「忍耐」持ってるだろう綾波でさえ覆せないほどに。
仕方ない。ここは素直に「しょごうきをよびますか → はい」を選んでおこう。
<<まぁ、それが賢明でしょーね>>
他人事だと思って~。いや、まるっきり他人事でもないのか。
ま、いいや。こうなったら、ココはひとつ、カッコよく派手に行こうかな!
「来たれ、我ら御子が賜りし鳳駕、我を守護する紫の機神、"このよのはじまりにほえしもの(ミナカヌシ)"!!」
<<──なんだかやたらに厨な召喚文句な気もしますが、その命名(よびな)は気に入りましたよ……ハイハイサーーー!>>
僕の頭上、5メートルくらいの何もないはずの"空"が裂けて、そこから光が溢れる!
おぉーー、アニメとかゲームでも頻繁に見たことのあるようなシーンだけど、実際目にすると感動だなぁ……って、アレ?
なんか、出てきた光の塊り、やたらとちっこくない??
具体的には長さ1メートル半くらいの棒状。
えーと、もしかして、あれかな。
世界の法則なりエネルギー不足なりの理由で、この世界では巨大ロボ(汎用人型決戦兵器)の形になれないから、最終決戦の時見た、あの赤い音叉っぽい槍の形をとってるとか?
<<ニアピンです、我が主よ!>>
まるで磁石が鉄に吸いつくように僕の右手にパシンと収まったのは、柄に紫色の宝玉がハマっている以外は、ごくごく飾り気のないシンプルな長剣。
そう。剣、ソードなんだ。
──ぜ、全然、エヴァとかんけーねーーーー!!
<<いえ、当初"マゴロクEソード"というエヴァンゲリオン用の刀剣も企画はされてたんですよ? ……強度と費用の問題でボツになりましたが>>
そんな「知られざる設定」を持ってこられても……。
ATフィールドすら問答無用で貫くロンギヌスの槍とは言わないまでも、ここはせめてポジトロンライフルくらいは欲しかったところだなぁ。あ、もちろん、弾は無限化してね。
硬派なゲーマーには嫌う人も多いけど、無限ロケランで強くてニューゲームってのも、プレイヤーへのご褒美として個人的にはアリだと思うんだ。
それなのに、タダの剣? いや無料で手に入れたとかそういう意味じゃなく。
<<ハッハッハッ、「ただより高いものはない」とも言いますよ?>>
むしろ、そっちの方がダメだろう!?
<<まあ、そうカリカリせずに。私がこの形状(すがた)なのは、話せば長いことになる深いワケがあるのです>>
じゃあ、パス。長々と身の上話聞いてられるほど悠長な事態てもないしね。
<<ちょ、そこは「じゃあ、どんな?」と聞き返すところじゃないですか!>>
いや、ホラ、一応、僕ライブでピンチだし。
あぁ、あと1、2回攻撃くらったら瀕死かも。
<<仕方ありませんねぇ。では、早速、覚醒モードに入りましょう>>
お! もしかしたらと思ったけど、やっぱりあるんだ「覚醒」。……「暴走」の間違いじゃないよね?
<<お望みなら、それもできますけど……素人にはオススメしません>>
素人って……そもそも、暴走するののプロっているの??
<<ああ、でも我が主は、以前何度も暴走してるんでしたっけ。ならば意外となんとかなるかもしれませんね>>
イヤだよ! 大体エヴァって暴走したら、確か敵味方見境なしになるんじゃなかったっけ。
一応、近くにまだマユミちゃんとマナもいるしさ。
<<そこらへんは、ホラ、「愛の奇跡」とやらで。
バーサークして、半径100メートル以内の生きとし生けるものすべて抹殺し、自分も息絶えつつ、一輪の花だけ無傷で残った……とか美しいじゃないですか、ビジュアル的に>>
そりゃ視聴者的には感動するけど、本人的にはバッドエンドだよ!
は~、もーいいや。で、どうやったらその「覚醒」できるの?
<<簡単です。私を天に掲げて「抜剣!」と叫べば、0コンマ05秒で「覚醒」は完了します。では、その……>>
プロセスは解説せんでいーから。
<<あ、できれば、「抜剣」のセリフは、あえて円谷浩っぽく叫んでください>>
そっちかよ! 個人的には渡洋史の方が好きだよ!
<<白黒つけるぜ! ですか。そちらも捨てがたいですが>>
ああ、もう何がなんだか……とりあえず「抜剣!」
* * *
ええ、まぁ、助かりはしたよ。
「覚醒」した後も一応、意識はあったし。
ただ、「ククク、じつに…じつにイイ気分だ!」とか「かかってこい、虫ケラども!」とか「汚ねぇ、花火だ」とかやたら悪役っぽいセリフ回しは何とかしてほしかったよ。
おかげで、女の子ふたりから、暗黒魔導師か鬼畜戦士でも見るような視線を向けられてるのが、かなりイタイんですけど?
一応、元帝国軍士官として「紳士」を売り物にしてるんだけどなぁ。
<<些細な犠牲ですよ、我が主>>
いや、そりゃ、命あっての物種だけどさぁ。
……ところで、今後もキミ、ずっと僕の脳内に話しかけてくんの? 正直ウザい。
<<ヒドっ! 喉元過ぎれば熱さ寒さも彼岸までと言うヤツですか。コレだからゆとりは……>>
ゆとり関係ないよ! てか、そのことわざ自体間違ってるし。
いや、最後の切り札として力を貸してくれるのは有難いとは思ってるんだよ?
召喚術にしても武器攻撃にしても、どうも僕は器用貧乏なぶん、決定力に欠ける面があるからね。
ただ、いつも手に持った剣にブツブツ話しかけてたら、僕ってただのアブナイ人じゃん?
<<ふむ。もう手遅れな気もしますが……これでどうでしょう?>>
瞬間、右手の中にあった剣が、グニャリとアメのように歪んだかと思うと、宝玉を中心にちょっと大きめくらいのブローチのような形に変化する。
<<普段は異空間に収納されていて、主人公のピンチのときに現れるという設定も捨てがたかったのですが、それだと話に参加できなくて、つまらなそうだったので>>
そういう理由の変形!? むしろ、永久に亜空間の彼方で昼寝しててほしかったかも。
あと、このブローチ(?)、手の甲から外れないんだけど……。
<<ええ、無論。呪われた装備って外せないのがお約束でしょ>>
呪われてんの!? しかも、自分から認めちゃうんだ。
<<ハッハッ、だから言ったじゃないですか。ただより高いものはない、って>>
うん、今回、僕はその教訓を深くふかーく、心に刻んだよ。
<<まぁ、いいじゃないですか。これが「前の」世界なら多少問題になるかもしれませんが、幸いにしてリィンバウム(ここ)は何でもアリのファンタシィな世界ですし>>
「御都合主義」と書いて「ファンタジー」と読むのはイヤだなぁ。
<<スペオペの世界だったら「オレがレ●ズマンだ!」と言い張ればモテたかもしれませんね>>
キムボ○ル・キニスン、なめんな!
むしろ、コレ、「テ○ルズ」のエクスフィアじゃないか? 外したら怪物化とかしたりしないだろうね?
<<ああ、言い得て妙かもしれませんね>>
ヤッパリ、するの!?
<<いえいえ、そもそもそう簡単に外れはしませんよ。
ただ、クリスタルの裏側から伸びた繊毛が、主の神経繊維と直結してますので、無理に剥がすとショックで廃人か、最悪死ぬ可能性も……>>
コントロ○ルメタル!? 何にしてもタチが悪すぎだよ……。
<とべ こんてぬーど>
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(ぽすとすくりぷと)
てことで、「緑の賢帝」ポジは賢さの欠片もないアホっぽい駄剣に。コヤツと会話してると、さすがのシンジも突っ込みに回らざるをえません。
ちなみに、元初号機の"彼"がこんなにダメダメな人格(剣格)なのは、ひとえに主であるシンジの影響を受けてるから。
ブッちゃけると、実際の"彼"は大まかな意思を発してるだけなんですけど、それを脳内で言葉に翻訳してるのが「シンジ自身の言語野」なので、まるで鏡に写したかのような印象になるという。
また、"彼"の身上話については、次回サクッと紹介しますので、あしからず。