「先輩が知っている未来だったら今頃大変だったんでしょうねえ」「この辺は全部吹き飛んで、グングニール発射の影響による気象異常。鳳翔も星修も無くなったから学歴ってどうなってたんでしょうね。まあ、蔵浜周辺の人たちはほぼ即死だったと思うけど。ジルベール・ジルベルトは生き残ってたわよ」未来は無限の可能性があるとはいえ、ほぼ確定している道を違う時代の情報が入ったカーナビが適当に誘導して結果として最良の未来に行き着く可能性はどれだけあるのだろうか。「もし観測者がいたのなら悶絶しているでしょうね」曰く、灰色のクリスマスから無数のフラグ管理をしている存在がいるらしい。絶対者とかいうわけではなく、敵対者と一進一退らしいけど。「とにかく、そういえばクリスマスの日にデートしてたのは門倉甲と渚千夏のはずだから・・・そういえば誰かさんがフラグを潰しまくったから一人の女の子の不幸と人類の繁栄を天秤に掛けたということで諦めてもらいましょう」その誰かさんが俺であることは予想できるのだが、フラグを潰された女の子は分からない方が精神衛生上いいし、今更どうしようもないよねっていう前提で俺たちは話しているのだ。実際、俺は俺のベストを尽くしただけで、クリス先輩も多少の不満はあるものの、納得している。もしかしたら佐藤弘光や白鳥女史のようにこっちに来ている人物がいるのかもしれないが、俺たちが現在生きている未来の道のりは筋道が付いている。「女同士が和気あいあいと楽しんでいる風景も乙よね」この性癖が鳳翔在学中に発覚しなかったことが一番の奇跡だと心から思っている。「おや、こんなところに。誰かの落とし物かな」前を歩いていたノイ先生が立ち止まり、道脇に置いてあった本らしきものを手に取る。少し近づくにつれてその装丁が赤地に金の文字で書かれていたことに気付いた瞬間、俺の脳裏にデュエルセイヴァーという単語が浮かびアラート代わりにFatallyが流れはじめた。クリス先輩こと白鳥女史の方を見たところ、同じ想像をしていたようで慌てた俺はノイ先生に向かって叫ぶ。「その本を遠くに投げ飛ばしてください」「何を言ってるのかねジルベルト君。落とし物なら交番に・・・」『来たれ』書から召喚陣らしきものが展開され、時間の流れが心なしゆっくりとしているように思えた。全力で走る俺とクリス先輩。そして、本を中心に展開される陣が消え去る寸前、俺は転移酔いに似た何かを感じて意識を落とした。嘘予告です。まあこの後召喚の儀でフルボッコとか、黒い学園長と楽しい会話ネタ辺りまでは用意していますが、どうしても心情がダウニー先生寄りなのがね。というより、4年放置しているアルストロメリア主人公+大河逆行もの書けよってレベル。自分のサイトで停止しているのが上に加えて、デュエルセイヴァー逆行周回系(救世主になっちゃった人たちがクリア方法を求めてがんばる話)shuffleの稟最強物と見せかけて真の主人公とヒロインは彼の師匠と紅女史だったり。まあ、その他板のジルベルト更新が優先ですけどね。見てくれる人いるし。チャプター5(旧4章)が大幅というかほぼ書き直しが確定しているのでちょっと時間が掛かるかもなのですが。どうでもいいけどサガフロ2転生チートものネタだけはストックしています。あれチートキャラ出しやすいのにあまり作品無いですよね。「死食で生き残ったら捨てられましたが何か」というテーマで少年ものもいいよね。