信玄誠司!31歳!こんな年で恥ずかしいが、自分はアイドルをやっている!ところで、今日はある男に出会いに来た!
誠司「ウム!今日は久しぶりに…奴と戦いたい気分だ!奴くらいなら…軽く一捻りだろう。」
円城寺道流「ん?アンタは!?」
誠司「信玄誠司!31歳だ!!」
道流「ついに来たっスね!誠司さん!」
誠司「ああ…」ボキボキ…
道流「残念だが…負けて帰ってもらうっスよ!」
誠司「悪いな…道流…オレが勝つ。」
道流「そんなこと言ってられんのもいまの内っスよ!」
誠司「何!?それはっ!?」
道流「この早業が見えないんスか?アンタにゃ無理だろうな!ラーメンを瞬間的に回すことなんて!!」シャッシャッ
誠司「おのれ…だが…所詮はその程度だな」
道流「アンタにできることなぞ何もねえっス!!」
誠司「見せてやる…オレの技を!!」
道流「何だと!?」
誠司「見ろ!!オレは筋肉を操作できる!!それぞれの筋肉が独立して動いているだろう!!」ぐにんぐにん
道流「まるで生き物みたいっス…く…だが…それがどうしたんスか!?それで終わりっスか?」
誠司「いや…まだだ」
道流「何ッ!!あっしの筋肉が!?」ピクピク
誠司「ハハ…もちろんお前の筋肉だって操作可能だ」
道流「おのれ…絶対に許さねえっス…!信玄!!」
誠司「さあ道流。おとなしく敗北を認めるんだな」
道流「まだっス!!あっしはまだまだ終わらねえっス!!」ゴゴゴ
誠司「何ッ!?」
誠司「ラーメン屋が変形していくッ!?」
道流「ハッハッハ!!このラーメン屋はアンタを殺戮するためのフィールドになったっス!」
誠司「何だと!?うおっ!!」
誠司「危ないじゃないか…」グシャ
道流「何!?殺戮ラーメンマシンを一撃で仕留めただと!?」
誠司「伊達に筋肉を鍛えていないのでな」
道流「もう許さねぇっス!あれを使うっス!スイッチオン!」ポチ
誠司「!!バカな…!?」
道流「宇宙空間スペースギア…このアタックフィールドで貴様の全てを葬り去るっス!!」
スペースギア「オマエヲ…ケス!!」
スペースギア「オレハゼンフィールドヲシハイスルモノ…テイゾクナニンゲンゴトキカンタン二ム二カエシテヤル!!」
道流「ひゃはははは!!初めからアンタは愚かだったんスよ!!あっしに挑もうなんて!!」
誠司「ふん…そんなものこうだ」
道流「何!?!?」
誠司「な〜に〜をし〜あわ〜せって〜いう〜のか〜知りたい〜かい♪」どん!
スペースギア「グワ!!」
誠司「任務開っ始さ!教えてやるぜ!そ〜の手をつ〜なごう〜♪」バキッ
スペースギア「グワアア!!」
誠司「たまの〜休みにはど〜だい?みんな集まって〜ハンバーグ食べ〜よう〜♪」
スペースギア「ギャアアアアアアアア」
道流「ま…まさか…あっしが長年作りあげてきた世界征服マシンが…!!」
誠司「あっけなかったな…」
道流「誠司さん…あっしの負けっス…一体あっしの何がいけなかったんスかねぇ…」
誠司「お前はラーメンを極めているのだろう?」
道流「そうっスけど…」
誠司「ではなぜロボットの製作になどかまけている!お前がすることは!ラーメンへの探求では無いのか!?」
道流「!!」ガーン
道流「誠司さん…オレ…間違ってたっスよ…!」
誠司「いいさ…誰だって道を誤ることはある!こんどこそ!本当の道を歩めばいいさ!」
道流「誠司さん…すまねぇっス…あっしは…アンタを傷つけようとしたっス…」
誠司「しょうがない!男と男の戦いには傷が不可欠だからな!!」
誠司「では…正々堂々…最後は拳で決着をつけよう」
道流「え?いいんすか?でもそうするとオレ…勝っちゃうっスよ?」
誠司「いや…自分が勝つだろう」
道流「いやあっしが勝つって言ってんだろ!!いい加減にしろっス!!」
誠司「血の気が多くなってきたな…」
誠司「やるぞ…!道流!!どっちが最強の男か…決める時だ!」
道流「のぞむところっス!!」
バキドカ
1時間後
クリス「今日は魚介ラーメンが食べたい気分ですね…あの磯の香りがたまりません…」
クリス「ラーメン男道…ここは円城寺さんが勤めている店ですね。魚介ラーメンが無いか聞いてみましょう」
クリス「おや?もうすでに磯の匂いがしますね?」
ガラ
クリス「!!」
誠司「くッ…うう…」
道流「…」
クリス「お二人とも!大丈夫ですか!?」
誠司「おお…クリス…!」
誠司「自分はもういくが道流に伝えておいてくれ!勝ったのは自分だが、なかなかお前もやるじゃないか!とな!」
クリス「いえ…それは困ります」
誠司「!?」
クリス「私の海の話を聞いてほしいのです!」
誠司「いや…いい…」
クリス「聞きなさい!!」
クリス「ほら…あなたも!エレメントヒール!」パァ
道流「ん?ここどこっスか?」
クリス「あなた方に海の話をしたいのです。」
道流「う…海?別にそんなの聞きたくねぇっス!」
クリス「…」
道流「あっしは忙しいんスよ!シッシッ!」
誠司「すまないな…クリス…自分も…海には興味がない…」
クリス「海…」
道流「あっしはラーメンを極めにいくとしようっスかね〜」
誠司「ふっ…どうやら道流も負けを認めたようだな」
誠司「では自分はいくか」
クリス「未知なる海が呼んでいるよ〜!Shall we go to Undiscovered WORLD?〜♪」
誠司「か…体が!!引き寄せられてっ!?」
道流「うわっ!」
クリス「では…あなた方は海に興味がおありですね?」
誠司(くっ!!強制的に聞かされるのかっ!?」
道流「またクソ長ぇ海話がはじまるっス!!」
24時間後
クリス「海のとてつもない広さは時として私達を苦しめる!!なんて素晴らしい世界なのだろうと!!それらすべてを見られない悲しみ!!それはどの魚も抱えている苦しみでしょう…ですが…それが良いのですっ!!海には誰の目にも当たらぬ未知があるからこそッ!ロマンがあるのではないでしょうか!?広い広い海…未知なる可能性…私達はなんて小さな心だったのでしょうか…?しかし!海は!全てを等しく受け入れてくれるッ!!サンゴやワカメ!海底を彩る色彩の本流!私達はそのコントラストを美しく感じる…そしてそれは新たな好奇心へと繋がる!!その景色よりももっと素晴らしい景色に出会いたいと思う心!!私達の心は決して枯れないでしょう…この海が…存在する限り!!未知の存在といえばまさに深海でしょう…深海には……
誠司(くそっ!こんな話を聞いている場合では無い…!自分は一刻も早く早寝をしなければいけないというのにッ!)
誠司(眠い…眠いぞっ!!)
道流「ん…ムニャムニャ…もう終わったっスか?」
クリス「その後…アトランティスがどうなったかは……ん?」
クリス「あなた!?寝ていたのですか!?」
道流「ああ…眠かったからな…いやー…よく寝た…古論さんの声を聞いてると眠くなったっス…」
クリス「ああ…何ということでしょう…あなたは海に興味が無いのですね…残念です…しかし…いつでも海は待っています…あなたを…」
クリス「ああ…アアっ…」トボトボ
誠司「…」
道流「誠司さん」
誠司「なんだ?」
道流「おやすみっス」
誠司「ああ…」
こうして自分の一日は終わった訳だが…
やはり自分は道流と気があうようだ…
クリスは騒がしい奴だったな…
合わないように対策をしておくべきだろう…