ご注意。
fate/EXTRACCCのセイバールートの超ネタバレがあります。
それでも良い方は、ブラックコーヒーか壁の準備をして読むといいんじゃないかな。
多くのモノを失って。
得たモノなんて一握り。
あぁ、けれどその一握りの輝きは。
自分にとって何よりも、何よりも大切なモノ。
なんだ、ならこの結末に悔いはない。
一つでも誇れることがあるのなら。
きっと笑っていけるから。
あぁ、だから、最後に思い浮かべよう。
君の、輝くような美しい笑顔を――
「随分と寂しいことを言う。余は最後などというつまらぬ結末を蹴っ飛ばして来たというのに」
――その声は、あまりに可憐で心地よく。
「幕を上げよ、舞台へあがれ!」
――覚えている。その声を。
「ここより始まるは栄華の歩み!明星の明日!」
――覚えている。その笑みを。
「さぁ目を開けよ!そなたが迎えるのは終焉ではなく開幕!」
――覚えているとも、その輝きを。
――セイバー!
「うむ!待ち焦がれたぞ奏者よ!」
聖杯戦争。
願いを叶えるとされる奇跡の遺物を求め繰り広げられた魔術師達の闘争。
遥か過去に名を馳せた英雄たちが舞い踊る常軌を逸したその戦い。
俺もまたその戦いに身を投じた魔術師であり――全ての敵を打ち倒した勝者だった。
7人もの魔術師と、そのパートナーである英霊を下し奇跡の前へと辿り着いた。
それは苦難に満ちた道程だったけれども、その歩んだ軌跡に後悔はない。
俺は、俺の想いのままに突き進んだ。
頼れるサーヴァント……愛しい彼女の手を借りて、俺は俺を貫き通したのだ。
だから、刻んだ轍に追悼はあれども、掴んだ結末は誇らしいものだった。
たとえ勝利の果てが自身の存在の消却だったとしても、笑って受け入れることができる。
そう想いながら俺は終焉を迎えた――
「まったく。そなたが考えなしにムーンセルの解体を選ぶからこんなに遠回りになってしまったのだぞ?余がどれほど頑張ったか……む、聞いているのか?」
――はずだった。
この身は聖杯――ムーンセル・オートマトンに接続し、不正データとして消去されたはずだ。
だというのに、自分は確かに身体をもっている。
「奏者。奏者?奏者ー!聞いておるのか?聞こえているのか?」
この感覚は本物だ。
この感情は真実だ。
「そ、奏者?余の声が聞こえるか?何故反応してくれぬのだ……」
その声が恋しくて。
その輝きが愛おしくて。
「えぇい、無視をするな!構え!泣くぞ、余は本気で泣くからな!」
だから――その頬に手を伸ばし、その存在を確かめる。
「――ッ!そ、奏者!?」
触れる頬は温かくて。
撫でる肌は柔らかくて。
「きゅ、急すぎるぞ!余にも心構えというものがあってな、嬉しいが。嬉しいが!」
ここにいる。
あんなにも傍にいて、あんなにも通じ合った存在が。
もう会うことは叶わないと。別れた先に未来はないと思っていたのに。
「う~~、よくもあんなに無視をしておいてこうも直球でくるなどと……そなたはあれか?じゃれついてくる子犬か?それとも愛いらしい羊の皮をかぶった狼か?えぇい!どちらにせよ大好きだ!」
――あぁ、俺も大好きだよ、セイバー。
「~~~~~っ!ようやく声を出したと思えば!私のほうが大好きだ!」
顔を真っ赤にしてよくわからないポイントで競ってくる。
あぁ、間違いない。間違えようがない。
彼女は今、俺の傍にいてくれている。
なら、言うべきことがあるじゃないか。
随分と混乱してしまったが、なにきっとまだ間に合うさ。
だって、彼女は眼を輝かせて待ってくれている。
その期待を隠さずに俺を見つめているのだから。
――ごめん、遅くなった。ただいま、セイバー。またあえて嬉しい。
「うむ!また会えて嬉しいぞ、奏者よ!」
さて、現状を理解していない状態もようやく落ち着き心に余裕ができてきた。
聖杯によって分解された俺が何故存在を保てているのか、そして今いるこの場所――暖かな日が降り注ぐ草原はいったいどこなのかをセイバーに問うた。
「うむ、その疑問はもっともだ。まず、この場所なのだが、察しの通りここはセラフだ。その在り方はかつてとはまったく違うものとなったがな」
セイバー曰く、かつて閉じられた世界だったセラフはその門戸を開き、外来の魔術師は人類だけに留まらずあらゆる宇宙から接続できる古い遺跡となったそうだ。
「そしてそなたが生きている理由は、語るべくもなかろう。余がそう望んだのだからな!数世紀をも超える余の旅路はそれは苦労したものだが、敢えて言うまい。だが、細やかに察し、感謝し、しかるに褒め称えよ。余としてはさっきのナデナデ等がいいと思うのだが。思うのだが!」
数世紀――!?
さらりと言われた言葉に戦慄する。
セイバーと会えたことにただただ喜んでいる自分のなんと愚かしいことか。
彼女の歩んだ時間が、どれほどの苦痛だったのか察するに余りあるというのに――!
「……そう、悲しそうな顔をするな奏者よ。余はそなたの顔が曇るところなど見たくはない。というか、そんな顔をされると、こう、なんというかハグしたくなるではないか。というかハグするぞ」
ふわりと全身を使って抱きしめられる。
伝わってくる体温に涙が溢れそうになった。
「あぁ……温かいな、そなたは。この温もりこそが余の――私の求めたものだ。悲しまないでくれ、奏者よ。確かにあの長き時はとても辛いものであった。だが、証明されたのだ。私の想いは数世紀などに、いや、時間の流れなどに決して負けることはないのだと。誇ってくれ、それだけで私は嬉しい」
ただ抱きしめ返すことしかできない。
彼女の歩んだ軌跡に渡せる言葉はない。
言うべき言葉は見つからないけれど、せめて自身の存在全てで彼女に感謝を送ろう。
それしか、俺にはできないのだから。
「――うん、十分だ。この温もりだけで十分だ」
どれくらいの時をそうしていたのか。
随分と長く抱き合っていたが、それでも名残惜しそうに彼女は離れてゆく。
「うむっ堪能した!まだまだ足りぬが今はよい。これからもそなたとの歩みは続くのだから。行くぞ、奏者よ!」
そういって手を絡めとられ引かれる。
行くって、どこに?
「余達を差し置いて新たな聖杯戦争が行われるのだ!かつての殺し合いではなく純粋に力を比べ覇を競い合うようなものらしいが、なんにせよ凄まじくけしからん!新参者を諌めるのは王者の務め。余とそなたの出番ということだ!」
自分が王者とはいささか恥ずかしいな。
しかし、セイバーが望むのなら、そこが俺たちの新たな戦場だ。
此度の戦いは、命を削るものではない。
自身の存在を高め、鼓舞するものだというのなら是非もない。
セイバーの輝きを皆に魅せつけてやろうではないか。
「それでこそ奏者よ!しかし、まず向かうべきは戦場などではないぞ。我らの約束の場所だ――!」
手を繋ぎ、草原を駆け抜け丘を登る。
風が吹き抜ける爽やかなそこを駆けあがった先には――
太陽の光を受けて純白に輝く教会があった。
あれは――?
「見よ、我が潰えぬ愛の結晶、変わらぬ恋慕の形を!あれこそが新生・黄金劇場≪ドムス・アウレア・ウェディング≫!余と奏者の結婚式会場だっ!」
黄金劇場と申したか――!?
あの豪華絢爛な宝具が驚きのビフォーアフター。
というか結婚式ってどういうこと――!?
「無論、約束を果たすのだ。それとも……忘れたのか?」
忘れてなんかいない。
確かに約束した。
白を着て嫁に来てくれと。
あの月の裏側で、戦いの果てに結婚しようと。
――あぁ、驚くべき場面ではなかったな。ここは、そう……ありがとう、セイバー。
「うむ!宮殿ではそなたが引くと思い、慎ましやかな教会にしてみたぞ!ローマ式ではないことが口惜しいが、特に許そう。余達を祝福するのならば忌々しい信徒どもとて特別に。特別に、な!」
本当に許してる?すっごい嫌そうだけど。
というか、一つ聞いてもいいだろうか?
「うむ、なんでも聞くがよい」
あの教会の前にいるものすごい人だかりはいったい――?
「無論、余達の結婚式の参列者よ!」
なんですと――!?
「最初は余が独り占めしようと思ったのだがな、余と奏者の愛を民に示すことも王者たる余達の務めだと思い至ったのだ。故に――少しばかり皇帝特権で頑張ってみた。国を挙げて、どころか、全宇宙のネットワークに介入してみたぞ。どうだっ!余と奏者の新たな門出としてこれ以上のものはあるまい!」
まさかの宇宙規模――!?
ちょっとハードルが高すぎやしないだろうか!?
「問題ない!余と奏者の門出だ、盛大にせねばなっ!行くぞー!」
セイバーに手を引かれ教会前の群集に突っ込む。
彼らは教会までの道をあけてくれ、俺とセイバーを盛大な歓声と拍手で迎えてくれた。
見ず知らずの人たちだが、彼ら彼女らは確かに俺たちを祝福してくれているようで、嬉しいながらも恥ずかしい。
「あれが……伝説の……」
「……思ったより普通……?」
歓声の中に、伝説とか世界の解放者とか聖杯の守り手とか、よくわからない単語が行き交っている。
いったい何のことなのだろうか?
「うむ、おそらく余の書いた叙事詩をみたのであろう!余と奏者の出会い、歩み、語らい、その全てを記した余達の軌跡。どこぞの経典の10倍、全240巻!絶賛配信中!」
いつのまにか有名人だと――!?
「喜べ奏者!続編も執筆中だっ!」
追い打ちですよセイバーさん!
見ず知らずの誰かに自分のことを知られるというのは、かなり気恥ずかしいものだが、それでも、ここに来てくれた人たちは間違いなく俺たちを祝福してくれているのだ。
なら、今は何も考えずただ喜ぼう。
男性が、女性が、子供が、老人が。
本当に様々な人たちが拍手をしてくれている。
中には、サーヴァントを連れている人もいるようだ。
帯剣した騎士、巌のような大男。
ローブに身を包んだ女性。
赤い外套の男性――
「見ろ、あの輝きを。やはり相方とするならば女性サーヴァントだな。だというのに……お前はどうしてそうなんだ?」
「どうしてもなにもあるか。何が言いたいのかねマスター」
「何、わかっているさ。――お前も実は女性だったという隠しイベントがあるんだろう?さぁ、恥ずかしがらずにそのキグルミを脱いで真の姿をさらけ出すんだ」
「誰がキグルミだ!?この筋肉は自前だぞ!それに私は過去も現在も未来も男だ!女性だったことはない!」
「はぁ……これだからお前はダメなんだ。――このご時世、織田信長ですら女性になることもあるのだぞ。英霊を名乗るのならば女性の姿の一つや二つもってこい!」
「そんな英霊がいてたまるか!?」
「ふむ、褐色銀髪隠れ巨乳アチャ子。――アリだな」
「お前は何を言っているんだー!?」
なんかよくわからないナマモノ――?
「むふー。結婚式にネコはでれますか?」
「ペットお断りの表示はなかったし大丈夫だろう。ところでバカネコ、あの新婦を見てくれ、彼女をどう思う?」
「すごく、美少女です。にゃに、少年。もしかしてジェラってる?大丈夫大丈夫、少年には美少女ネコ科戦士タイプムーンがいつも傍にいるから」
「何一つ嬉しくないですありがとう。しかし、何故だ。新郎の見た目は俺とさして変わらないというのに、あっちの相棒は金髪碧眼超美少女。こっちの相棒は金髪腐眼謎ナマモノ。俺の何が悪かったというんだ」
「あえて言うにゃら、ルートじゃね?」
「最初から間違えてたってことじゃないですかやだー!」
――うちゅうのほうそくがみだれる!
「どうしたのだ、奏者よ」
い、いや。とんでもないものを見たというか、可能性の向こう側を垣間見たというか、深淵を覗く者もまた深淵に見られているというか――!
「何を言っているのだそなたは。それよりも、着いたぞ、我らの約束の地へ」
そうこうしている内に、教会の扉の前へと辿り着いていた。
「さぁ――ここが私と貴方の歩みの再出発点」
過ぎ去った時に、変わった世界に不安はある。
けれど、きっと大丈夫。
明日への不安は期待の裏返しだから。
隣にいる彼女が傍にいるのなら、俺にできないことはなにもない。
再び進みだした時間を、全力で生きよう。
その第一歩はここにある。
強く握られた温かな手を、優しく握り返し、二人で教会の扉に手をかける。
欲しかった未来はこの先にある。
もう夢は欠けることはない。
それは、なんて希望に満ちた――――
「もう決して離れないからなっ!」
「ああ、もちろんだよ、ネロ」
「ふむ、よく来た。それでは式を始めようか」
「溢れ出すラスボス臭!?まさかの言峰神父――!?」
「仕方あるまい、余の知っている神父がこやつしかいなかったのだ」
「それでは――もろもろ飛ばして、ケーキ入刀といこうか」
「赤いよケーキ!というか、頂上から何か流れてる!?なにこれこの刺激臭、辛い!」
「おのれコトミネ!余は史上最高のケーキを用意せよと言ったではないか!」
「無論、約定は違えていないとも。世界に一つだけの――マーボーケーキだ、制作日数3日。ふっ、久々に満足のいく料理だった」
「「手作りだとーーーーー!?」」
<あとがき>
帰国したら漫画版が完結してたでござるの巻。
嫁王様カワイイヤッター!
思わず書いてしまった。だってしかたないじゃない、赤王様だもの。
お久しぶりです、生きて日本に帰ってこれました。
オリジナルを書こうと思ったら、コミックの赤王様が可愛すぎて短編を書いちゃう我慢足らずな私。
ついでにいくつかネタが思い浮かんだのですが、オリジナルを書こうと決めたのでそちらを優先します。
が、長編ならともかく短編を眠らせるのはもったいないなぁと思った次第。
年末年始は休めそうなので、せっかくなので一つ書こうと思います。
以下の中から読みたいものがあればタイトルを書いてください。
1.タイトル『その男、名無しにつき』
番外編『その男、SG持ちにつき』の主人公とアーチャーによる無印EXTRAをダイジェストで。
主人公は名無し。
ギャグかつ漢くさい感じになると思います。
2.タイトル『VSタマモナイン』
CCCキャスターEND後のタマモナインとの対決短編。
主人公は名無し(ご主人様と表記)。性格は原作準拠ややギャグより。
傾向はギャグ。
3.タイトル『魁!俺達!』
無印EXTRAのマスター達を予選で同じクラスにしたらどうなるの?
学園生活日常もの(笑)。
ギャグ。サーヴァントは一切出ません。
主人公は名無し。性格はナカオ(仮)に準拠。
読みたい短編の『タイトル』を記載してください。
最も多かったものを年末年始で書こうと思います。
全部書け?今オリジナルのプロット作成で脳がシリアスに傾いてるから、ギャグ書くのすっごい疲れるんです。ご容赦ください。
期間は12月28終日まで。
奮ってご参加くださいませ。
「真祖ワープ!にゃふー!帰ってこれたにゃー」
切り替わった景色を見渡せば、そこは見慣れたマイルーム。
なんとか帰ってこれたようだな。
しかし、七夜との鍋パーティーから帰ろうとしたら、まさか別の場所に出るとは思わなかったぞ。
しかも結婚式とか。さすがに驚いた。
「うーん。にゃんか色々と次元とか超越したした気がするけど今更にゃので気にしない方向で。つーかあたしとしては、知り合いでもにゃい人の結婚式に普通に参加する少年の行動力にビックリにゃ」
そこに飯があるのならば俺にできないことはない。
いや、それにしても良い披露宴だったな。飯がうまかった。だが惜しむべきは、あのマーボーケーキを食すことができなかったことだな。
「あのケーキ喜んでたの多分少年だけにゃ。ところでさー、あの結婚式の新郎、少年にそっくりじゃにゃかった?」
そうか?最初に見たときは遠目だったからいまいちわからなかったし、その後はぶっちゃけ食事にしか興味なかったから見てなかった。
「せめて新婦に注目してあげて!花より団子どころじゃねーにゃ!」
腹が膨れることに勝る喜びはない。
さて、いい感じに満腹だし、やることをやろう。
「にゃ!次の戦いに向けて――」
遠坂とラニの生活費をかせぐぞ――!
「世知辛いにゃーーー!?」
――帰ってこれた、か?
「あぁ、ここは間違いなくサクラ迷宮、その20階層目だ。やれやれ、とんだ大旅行だったなマスター」
まったくだ。前回の次元の歪みとやらでは、お前によく似たサーヴァントとの戦闘になったから、てっきり今回もどこぞのサーヴァントとの戦闘になるかと思えば、まさか結婚式会場に出るとは。
ところで、先ほどの場所。あそこはサクラ迷宮だったのか?
「いや、あれはサクラ迷宮ではないな。どちらかといえば表側のセラフに似ていた」
つまり、脱出できていたと?
「どうだろうな。あくまで似ていただけだ。我々の知るセラフではなかった。いや、得体の知れなさではサクラ迷宮なんぞより遥かに上だぞ、先ほどの場所は」
確かにな。どこか現実感がなかった。次元の歪みとはよく言ったものだ。
「先ほどの場所のことは埒外と思っていればいい。我々には我々の道が既に見えているのだ。寄り道程度にしかならんよ。……それにしても、奇妙な結婚式だったな。参加者の中に結構な数のサーヴァントがいて、しかも新婦もサーヴァントとは――」
それ以上は無粋だぞ、アーチャー。
あの新郎新婦は間違いなく幸せだった。
ならばそこになんら障害も問題もない。
祝福以外の言葉なんぞ無粋に過ぎる。
「ふっ、そうだな。とはいえ、一つ気になったのは新郎だ。彼はあまりにもお前と似ていたな、マスター」
この体は所詮電脳世界で活動するためのアバターにすぎん。
特に俺はアバターをカスタムする技量もないから、この体は汎用的なモノだろう。
あの新郎がたまたま俺と同型機を使っていただけだろうさ。
しかし、結婚式か……
「ほう?珍しいな、何かしら思うところでもあったのか?」
何、いい手本を見たと思ってな。
「手本?」
次にあの教会の扉を開けるのは、俺と桜だということだ。
お前には仲人をしてもらうからスピーチの一つでも考えておけよ。
「クッ、英霊を結婚式の仲人に使う馬鹿はお前ぐらいだろうさ」
嫌か?
「いや、悪くない。掃除屋として働くよりもよっぽどやりがいがある」
ならば進むぞ、アーチャー。
俺の望む未来はこの先にある。
頼りにしてるぞ、相棒。
「了解した。我が剣に賭して、相棒の未来を切り開こう」
――ところでブーメランパンツで仲人とか思い出に残ると思うのだが、どう思うアーチャー。
「お前が残したいのは思い出か?それともトラウマか?」