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No.41120の一覧
[0] 冬木防衛戦、深海棲艦『レ級』現る(Fateシリーズ×艦これ)新章始めました[ベリーイージー](2016/03/27 21:11)
[1] 序章・過去の出来事[ベリーイージー](2015/06/11 00:42)
[2] 一 聖杯戦争前夜[ベリーイージー](2015/06/11 00:43)
[3] 二 火種蠢く冬木にて[ベリーイージー](2015/06/19 00:21)
[4] 三 始まりの夜[ベリーイージー](2015/07/26 11:01)
[5] 四 二つの戦場[ベリーイージー](2016/03/06 01:48)
[6] 五 戦争二日目の出来事[ベリーイージー](2016/03/06 01:49)
[7] 六 狂気と狂喜[ベリーイージー](2015/08/30 22:26)
[8] 七 一人目の脱落者[ベリーイージー](2015/06/19 00:25)
[9] 八 因縁の始まり[ベリーイージー](2015/06/19 00:25)
[10] 閑話一 男の決断[ベリーイージー](2015/06/19 00:26)
[11] 閑話二 艦娘達と共に[ベリーイージー](2015/06/19 00:27)
[12] 九 地の底で[ベリーイージー](2015/07/26 11:14)
[13] 十 天に昇り、天から落ちて[ベリーイージー](2015/08/10 01:10)
[14] 十一 それぞれの亀裂[ベリーイージー](2015/10/04 21:03)
[15] 十二 戦いの後で[ベリーイージー](2015/10/04 21:04)
[16] 十三 うたかたの夢[ベリーイージー](2015/10/04 21:05)
[17] 十四 運命に続く日[ベリーイージー](2015/10/04 21:05)
[18] 十五 その先は見えず[ベリーイージー](2015/10/14 21:53)
[19] 十六 英霊達の宴[ベリーイージー](2015/10/14 21:54)
[20] 十七 離反者[ベリーイージー](2015/11/06 20:08)
[21] 十八 穢れた聖杯[ベリーイージー](2015/11/22 22:06)
[22] 十九 足掻く者と抗う者達[ベリーイージー](2015/11/25 02:27)
[23] 原点<ZERO>・一[ベリーイージー](2016/03/14 01:29)
[24] 原点<ZERO>・二(完)[ベリーイージー](2016/03/13 01:30)
[25] 幕間[ベリーイージー](2016/04/18 16:52)
[26] SN編前夜・・・AL作戦・序[ベリーイージー](2016/04/18 16:52)
[27] AL作戦・序二[ベリーイージー](2016/04/18 16:53)
[28] AL作戦 其一[ベリーイージー](2016/04/18 16:54)
[29] 幕間 時計塔の一日[ベリーイージー](2016/05/18 12:52)
[30] AL作戦 其二[ベリーイージー](2016/06/04 18:18)
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[41120] 序章・過去の出来事
Name: ベリーイージー◆16a93b51 ID:01d3bc3c 前を表示する / 次を表示する
Date: 2015/06/11 00:42
男が居た、傲慢な男だった。
アインツベルン始まって以来の天才的魔術師で、党首となって三度目を数える『戦争』に向かった。
その男の名はアハト=アインツベルンと言った。



「何故初代党首も先代も気づかなかったのか。
アインツベルンの魔術が戦いに向かず、聖杯『戦争』に勝てないのなら……『戦争』を司る者を呼べば良い。
戦争の神格、例えサーヴァントとして不完全な具現化だとしてもお釣りが来るだろう。
……アテナ、アレス、マルス、タケミカヅチ……さて召喚されるのはどれかな?」

魔法陣に主要な軍神戦神、その他神々縁の宝物が並べられている。

「どれか一つでいい、召喚の触媒として機能すれば……満たせ満たせ……」

彼は自信満々に詠唱する、自分なら出来ると信じきっていた。
だが、その代償は大きかった。
まさか戦争の一面、侵略し人を殺傷するという『負』の『概念』が『超自然的災害』として実体化するとは思っても見なかった。

「ここに現れよ、天秤の守り……「五月蝿イヨ、オ前」……え?」

ザシュッ

魔法陣の中心に膨大な魔力が渦巻き、そして次の瞬間そこから伸びた『蛇のような巨大な尾』が令呪の刻まれた右腕を食い千切る。
この瞬間冬木の地に『人類種の天敵』が出現した。
史上類を見ない、最悪の戦争が始まった。



序章・悪夢の第三次聖杯戦争



「ぎゃああああああ!?」

アハトは悲鳴を上げる、その聞くに堪えない叫びは『彼女』を刺激しただけだった。
『雪のような真っ白な髪』『夜の闇のような黒い外套』『白蛇の如き下半身』を持つ少女が不敵な笑みを浮かべた。

「アア五月蠅イナア、残リモ食ッチマウカ……」
「ひっ、そ、そいつを止めろ、ホムンクルス共!」

彼は慌てて警護のホムンクルスをけしかけると、ふらつきながら必死にここから逃げていく。

「アハハハ、召喚早々ゴ馳走アリガトナ、『元提督』!」

ビチャビチャビチャ

ホムンクルスの返り血で赤く染まり、血を(そしてホムンクルス達の魔力をも)啜る少女を残して、アハトは逃げるしか無かった。
こうして彼の、アハト=アインツベルンの聖杯戦争は一日で終わった。

「フウ、オ腹一杯……サア暴レルカ」

そして戦争の一面、人を間引く現象として実体化したサーヴァント・アベンジャー『深海棲艦レ級』という災いが解き放たれた。



それから凡そ一ヶ月彼女は荒れ狂った。
五騎のサーヴァントを降し、あらゆる命を喰らい続け、冬木の地を恐怖のどん底に陥れた。
ある瞬間まで、彼女を脅威と考え自ら出陣した間桐臓硯と『大和』に落とされるその時まで。

「アーチャー、いや……英霊『大和』よ、あれを落とせ。
令呪を持って命ずる、更に重ねて命ずる……最後の令呪を持って命ずる!……粉砕せよっ!!」
「はっ、宝具……『主砲、連装46㎝砲(書類上は予算詐欺で40㎝)』」
「ギャハハ、コリャ無理ダ、モウチョイ暴レタカッタガ残念ダ……流石ニ令呪三角強化ノ、超弩級戦艦ノ主砲ハ耐エラレナイカ」

五騎の英霊と五人の魔術師と数千の一般人を食らった反英雄『深海棲艦レ級』は臓硯の全てを駆けた一撃で消滅し、同時に大和も消える。

「ふん、こう被害が出ては勝った気はせんな……大和、良くやってくれた、だが……アハトの不手際で聖杯が紛失した、勝利者なのにすまんな」
「いいえ、彼女達と戦うのが我が使命……そういう意味ではこの勝利で望みは叶えられました、だから気にしないで」
「聖杯抜きで望みを叶えたか、羨ましいな……」

消え行く大和を見送って、間桐臓硯は暗い顔で歩き出す。
嫌な胸騒ぎがした。

(終わった、そう終わった筈だが……次回に備えた方がいいかもしれんな)



第三次聖杯戦争はその凄惨たる結果に加えて、二つのイレギュラーで今までに類を見ない物だった。
艦娘と深海棲艦(前者は大和が名乗り、後者はその口から明かされた)、これ等二つは聖杯戦争関係者の心に深く刻まれる。
魔術師達の中で、それぞれ希望と絶望として語り継がれていった。



尚唯一の生き残りの魔術師、間桐臓硯が抱いた懸念は凡そ半世紀に的中することと成る。



序章の二・第四次聖杯戦争・・・『一体目の召喚』



アヴェンジャーの反英雄『レ級』、それの齎した惨禍が忘れ去られかけた頃『冬の城』にて一人の英雄が召喚された。

「サーヴァント『ランサー』着任しました……問おう、貴方が私のマスターか?」

黄金の髪に白銀の鎧、『巨大なラム(衝角)』を持った少女が『擦り切れた男』に問い掛けた。

「君がアーサー王……なのか?」
「違います」
「え?」
「ロイアルアーサー、まあ伝承通り『蘇る王』として19世紀『英国の外征駐屯地の守護』を担ってはいたので間違いではないかな。
……艦娘ですが一応アーサー王の転生体といえるかも」

彼女はやや憐憫を含んだ声音で、もう一度改めて名乗りを上げた。

「……ランサーのサーヴァント、そして同時に……巡洋艦『ロイアルアーサー』、着任しました」

この瞬間人と英霊と、全てに牙を剥く異形の魔物『深海棲艦』の戦いが再び幕を開けた。





思いつきから書いてしまいました・・・英国にセイバーという船発見→アルトリアさんにこじつけ後無理がありボツに→ロイアルアーサーに気づく。
・・・紆余曲折の果てに結局書いてしまった、基本的に艦娘風セイバー(ロイアルアーサーが衝角持ちでランサー)+艦娘二名VSレ級がメインです。


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