「あーもーそのバカデカイ顔を退かしなさいよこのデブッ!」
「いやでござる!、それがしは本物の魔法少女に会えて感激でござるよ!」
「だーかーらっ!、私はあんたの知ってる魔法少女なんちゃらかんちゃらじゃなくて召喚に応じて現界したキャスターだって言ってるでしょッ!?」
「違うでござるツ!、貴殿は『魔法少女・サラズンプリズン』のアヤカ様で間違いないでござるっ!?」
此処はこの男の求め続ける二次元という名の夢と希望が集結した部屋である。そしてその部屋の中にあるベッドでは少し混乱気味のキャスターが鎮座しており、近寄ってくる男の顔を足裏で踏みつけ拒絶している状況である。
「第一にアヤカって誰なのよっ!?、それと第二に私の真名はミリスだってさっきから何度も言ってるわよねッ!?」
「それがし、もはやアヤカ様に会えていっそのこと死んでも構わないでござるっ!!」
「ち、ちょっと!?、あんたに死なれたら私が困るのよ! 理由は何でも良いからあんたも聖杯戦争に参加した一人であるのならば、私と共に戦いなさいよ!」
「おおっ!、悪の帝王クローズ率いる帝王軍との戦いみたいでそれがし胸熱でござるッ!? それにアヤカ様がいれば百人力で楽勝でござるよ!!」
「ま、まぁ....何はともあれ、よろしくね私のマスターさん」
そう言って目の前にいるマスターへと手を差し述べるキャスター、その手を両手で包みこんだマスターは感情を抑え切れずこう叫んだのだった
「イエス・プリズンでござる~~~~ッッ!!!」
「い、イエス・プリズン....?? あんたの脳みそって本物のお味噌だったりしたりして・・・・・・」
軽く呆れかえってしまっているキャスター、まぁ何はともあれキャスター・ライダー・アサシン・セイバーの4騎が揃い、残るクラスはあと3つとなった。
「これからよろしくね?、アーチャー」
「あぁ、こちらこそ今度とも宜しく頼む。マスター」
そしてまた一つ何処からともなく席は埋まり、残るクラスはあと“ランサー”と“バーサーカー”の2つだけとなったのだった。