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No.40017の一覧
[0] 【ゼロの使い魔×暁の護衛】 暁の使い魔[mo-nn](2014/06/01 02:30)
[1] プロローグ[mo-nn](2014/06/01 02:28)
[2] 第1話[mo-nn](2014/06/01 02:33)
[3] 第2話[mo-nn](2014/06/02 00:43)
[4] 第3話[mo-nn](2014/06/02 18:40)
[5] 第4話[mo-nn](2014/06/08 14:07)
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[40017] プロローグ
Name: mo-nn◆0c6d8911 ID:d30a7e1c 前を表示する / 次を表示する
Date: 2014/06/01 02:28
まず前を見て欲しい。
そこに見える大きな屋敷は俺の勤め先で有る二階堂の屋敷だ。
とある事情から俺はここで令嬢のボディーガードをする事になっていた。
正確には俺は学生なので勤めているわけでは無いのだが、まあとりあえず俺は今ここで住み込みで働いている。
数人の家族を養うだけには広すぎる屋敷、無駄に多い使用人。
辺りを見渡すと老年の庭師が作業をしている。
そして俺は特に護衛をする訳でもなく庭のベンチに腰掛け読書を嗜んでいた。

ふと気配を感じ視線を上げると屋敷の方から走ってくるメイドの姿が目に入った。
二階堂に勤めている割には随分とお粗末な姿だ。

「あれは育ちの悪い顔だな。」

・・・・俺も人の事は言えないが。

直ぐに興味を無くし本に視線を戻す。
ああ、本は良いものだ。
可能で有れば世界中に有る本をこの手で「おいそこのしゃくれ顔の男。」・・・ん?

声に顔を上げるとそこには一人のメイドが立っていた。

「おかしいな、ここにはイケメンしかいないはずだが。」

「鏡を貸してあげるから三度見渡して悔い改めろ。」

「いや、いい。それより要件はなんだよツキ。」

立っていたメイドはツキ。
二階堂に勤めているメイドだ。
メイドと言ってもただのメイドじゃない、メイド長だ。
二階堂のおっさんを魔王だとするならば言わば中ボスクラスの存在である。

「二階の廊下に飾ってあるお皿を割ったのは海斗か。」

・・・・・・さっきブーメランにしてて遊んでたやつか。

「違う」

「それは本当か?」

「ああ」

「わかった。今回の所は海斗の事を信用する。」

「そうか、話は変わるがなんで俺の手を握り締めてるんだ?」

「あの、私・・・ね。海斗の・・・・・・。」

まさか、こいつ。発情?
抱いてやらん事も無いがこいつ程度の顔じゃあ金でも貰わんと楽しめねぇな

「三万で抱いてやる。」

「指紋採取完了。じゃそうゆう事で」

「おい待てこの糞メイド」

身軽な動きでこの場を離れようとするツキの腕を掴む。

「な、何をするか」

「お前さっき俺を信用するとか言ってたよな?」

「言った。けどやっぱり信用できないから自分で調べる事にする。」

「おいおいちょっと待てよ。指紋なんかで犯人を特定できると思ってるのか?」

「・・・・・・。」

「それにだ、二階の皿ってあの俺の部屋の前にある2万円くらいの皿だろ?」

「それは違う。あのお皿は4億円以上はする」

「え?」

「とある高名な方が旦那様の誕生日に作ってくださった物で、世界に一つしかないくらい貴重なものです。」

「あ、そう・・・」

「それで?あの安っぽいお皿がどうかしたか」

「貴重な物じゃなかったのかよ。」

「二階堂の財力からしたらあの程度の皿イタチのしっぽ切りにもならない。ただ、旦那様のお気に入りでは有りますが。」

「・・・・まぁそれでだ、あの皿は俺の部屋の前にあるわけだから必然と俺が触る可能性も高くなってくるわけだ。」

「それで?」

「だからだ、仮に俺の指紋があの更に付いていようと俺が犯人で有ると特定はできないわけなんだ。わかったか」

「話はそれで終わり?」

「あ、ああ。それだけだが。」

「二階堂の技術力を舐めないで欲しい。指紋が付着された時間くらいは容易に測定できる。」

「え?」

「じゃあ私はもういく。」

身を翻し駆けていこうとするツキの腕を再度掴む。

「今度はなんだ。」

呆れたような顔をして振り向くツキ。
これ以上ごまかすのは無理のふみ、正直に話すことにした。

「実はだな、あの皿を割ったのは俺なんだ。」

「やっと正直に話したか。」

「けれど聞いてくれ、事情があったんだ。」

少しでも同情を得ようと言い訳を話そうとするとツキの様子が少しおかしい。
いや、初めからおかしかったか。
思い出すにツキが屋敷を走る姿など始めて見た。

「そんな事情は知らないし聞いていない。海斗はすぐ旦那様に誤りに行ったほうが良い。」

「なんだと?」

「旦那様がカンカンに怒っている。犯人が海斗ならすぐに謝らないと大変な事になる。」

「このままだと海斗を庇う麗華お嬢様の立場も危うくなるかもしれない」

「んなもん知るか。勝手にやってろ。俺はここで本読んでるわ」

ツキの腕を話ベンチに横たわり本を読み始める。
ツキがまだ何か言っていたようだがそれらは全て耳に入ってこず
気がついたらツキは居なくなっていた。

「・・・・・・・・・・。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

俺は今おっさんの部屋の前にいた。
別にさっきの件は関係ない。
借りていた本を返しに来ただけだ。
気が向いたらついでに皿の件を誤っておこう。

扉をノックする。

「入りたまえ。」

扉の向こうから偉そうな声が帰ってくる。
俺は無造作に扉をあけ中に入る。

「借りていた本を返しに来たぞ。」

「なんだ、貴様か。」

おっさんは手にしていた書類を机に置き、かけていたメガネを外す。
何かの作業をしていたようだ。

「それで、何かようかね?」

「借りていた本を返しに来た。中々だった。」

「ふん、貴様程度の脳で最後まで理解できたとは思えないがな。」

一一尺に触る言い方をするやろうだぜ。

「それにしても都合が良い。今貴様の部屋に執事を送っていた所だ」

「何?」

「端的に言うとだ、貴様はクビだ。」

「・・・・・・それは」

「まさか理由が分からないとは言わんだろうな。」

「あんなたかが皿一枚であまり調子のんなよおっさん。」

「一枚だと?貴様今まで自分が壊してきた物の数を覚えていないのか?」

「覚えてねぇな。せいぜい二、三個って所か?」

「12個だ馬鹿者!!ゴッポの肖像画!ピカゾの晩年の作品!全て貴様が壊したんだ!!!謝罪しろ!」

「ふぁい」

「ふぁぁぁいじゃない!!!!別に金を返せとは言わん。どれも貴様が弁償するには高すぎる物だからな」

「当たり前だろ。」

「だから出て行け。」

「麗華はどうすんだよ」

「おい、誰かこいつを屋敷からつまみ出せ。」

「おい。」

「ふん、貴様が心配せんでも優秀なボディーガードを付けてやつつもりだ。」

数人の執事が俺の体をつかみ運び出す。

「おい、触るんじゃねーこら」

「暴れるなこのクズ!」

腹に拳を叩き込まれる。
そのまま屋敷の外に投げ出され、門の鍵は占められてしまった。

「カーッっぺ。もう二度度帰ってくるんじゃねーぞゴミ虫野郎」

「せめてものの同情としてスーツだけはくれてやる。」

「あばよ」



「・・・・・・・・・・・」

これは本当にまずい事になったかもしれん。
とりあえず麗華に連絡をしようと携帯をとりだそうとするが

「あいつら携帯も没収して行きやがったか。」

手持ちの金は0。
これからどうするか。

「・・・とりあえず本屋にでも、ん?」

突然辺りを強烈な光を多う。
咄嗟に腕で目を光から庇い、一歩後退し構えを取る。
昔ならった古武術の構えだ。

光はすぐに止み、警戒しながら腕を解く。
そして衝撃的な物が目に飛び込んでくる。
目の前にあるもの、それは端的に言うと魔法陣であった。

「なんだ、これは?」

静かに魔法陣に手を添える。
その瞬間、魔法陣からは光の帯のような物が飛び出てくる。

「んな!?」

あっと言う間に体を絡め取られてしまう。
しかし帯は絡め取られるだけでなく徐々に海斗を魔法陣へと引きずり込もうと力を加えてくる。

「面白い。力比べは得だぜ?」

足腰に力を加え思い切り踏ん張る。
が、そんな抵抗も虚しく徐々に海斗の体は魔法陣へと取り込まれていく。

「嘘だろ!?なんて力してやがるこの紐は、あ、ちょやめ」






ここは二階堂邸
一人のボディーガードがクビになった。









「あんた誰?」


これはある男のちょっとした物語


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