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No.40017の一覧
[0] 【ゼロの使い魔×暁の護衛】 暁の使い魔[mo-nn](2014/06/01 02:30)
[1] プロローグ[mo-nn](2014/06/01 02:28)
[2] 第1話[mo-nn](2014/06/01 02:33)
[3] 第2話[mo-nn](2014/06/02 00:43)
[4] 第3話[mo-nn](2014/06/02 18:40)
[5] 第4話[mo-nn](2014/06/08 14:07)
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[40017] 第2話
Name: mo-nn◆0c6d8911 ID:8a388b8d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2014/06/02 00:43
オレは今ルイズの部屋に居る。
この部屋の主で有る彼女は自分のベットに腰掛け此方を睨みつけてくる。
かれこれ一体どのくらい時間が過ぎ去って行ったのか。

一旦記憶を整理する。
目が覚めるとオレは知らない場所にいた。
記憶に多少の混乱が見られる中、オレは一人の少女に自分の使い魔になれと言われ・・・・・・



---・・・・・・・・・------・・・・・・・・・------・・・・・・・・・------・・・・・・・・・---




「カイト、アンタ私の使い魔になりなさい!!!」

断られる事なんて、考えてもいないような。
涼しげな表情で、少女はそういった。


「・・・・・・・・・」

じっと少女の顔を見つめる。

「な、なによ」

どうしてだろうか、記憶は無いはずなのに。
オレはそれに懐かしさを覚える。

「黙ってないで何かいいなさいよ」

ふと、一瞬だが。
少女、ルイズの目線に不安が過ぎる。
だがそれは一時の事で直ぐに見えなくなった。

「・・・・・・」

「さーて、そろそろ帰るかー」

後ろを向き逃げようとする、が。
頭に強い衝撃が走りのけぞる。

「頭を叩くな」

「あ、ああああアンタがアホ丸出しにするからよ!」

「うるせー」

「とにかく、アンタは私の使い魔になるのよ、なりなさい!なるんだから!」

「そうか、お前の使い魔か」

「ええ」

「さよなら」

「踵を返すんじゃないわよ!」

「使い魔なんれお断りだ」

少し強めに言葉を返す。
しかしこの少女と会話をしていると何かがおかしい。
ああ、本当に。
何故オレはこんなくだらないやり取りに懐かしさを覚えてしまうのか。
以前のオレは高圧的な女に因縁でもふっかけられた事でもあるのか?

「そもそもなんでオレなんだよ」

「それはカイトが私に召喚されたからよ」

「召喚、だと?」

「そうよ、その調子だと何も知らないみたいね」

「生憎だが記憶がないんでな」

先ほどから頭の中を過ぎる光景のせいか。
オレはルイズが決して折れる事がないだろうと感じる。
そして思考を重ね、一つの結論を出す。
脳裏に浮かぶ一人の少女。
それはどこか寂しそうな表情をしている気がした。

「いいぜ、なってやるよお前の使い魔に」



---・・・・・・・・・------・・・・・・・・・------・・・・・・・・・------・・・・・・・・・---



「こうしてオレは目の前に座るビッチに唇を奪われ・・・

「アンタさっきから何ブツブツ言ってるのよ。」

「キスの味を思い出してたんだ。」

「んなっ!?」

こういった事に耐性が無いのか、
途端ルイズの顔が真っ赤に染まり、ベットから立ち上がる。

「あ、ああああまりご主人様を怒らせるんじゃないわよ!なんなのよ!!アンタ!!!!」

「ただのしがない青少年だ」

「しがない青少年はそんな事言わない!」

はぁはぁ息を荒げながら大股開きで近づいてくる。

「とにかくアンタは私の使い魔なんだから!ちゃんと自分の事を説明しなさい!!!」

「記憶がないと言っただろ、脳味噌入ってんのかその頭に」

ぐわしと、頭を引っつかむ。

「何するのよ!」

「お前何歳なんだ?やたら小さいじゃねーか」

「ぐ、ぐぎぎぎぎ、人が気にしている所を・・・・・・!」

「やっぱ気にしているのか」

「いいからその手を離しなさい!!」

「胸も小さいしな」

「黙れ」

腕を振り上げ顎を殴られた。

「て、てめぇ・・・殴りやがったな・・・・・」

「アンタが人の話を聞かないからよ!それに平民が貴族にそんな口利いていいと思ってるの?」

「そんなもん関係ねーな、オレはオレの好きなように話し行動する」

記憶の失う前のオレは随分と勝手な男だったようだ。
スラスラと言葉が浮かんでくる。

「記憶がないみたいだから今は許すけど、せめて外ではちゃんとしなさいよね」

「オレは子供かなんかかよ」

「似たようなもんじゃないの。貴族も知らないようだし、信じられないわ」

「オレからしたら魔法の方が信じられんな」

「そういえばアンタ魔法が無い所から来たんだっけ」

ふと思い出したかのかルイズの口から言葉が漏れる。

「ああ、すべての記憶を失ったわけでは無いからな。少なくとも魔法なんて出鱈目な物は存在しなかった。」

「そう」

ルイズは何処か遠い目をし考える仕草を見せる。
そして考えがまとまったのか口を開いた。

「カイトは知らないと思うから言っておくけどね。平民は貴族には勝てないの、だから間違っても貴族に喧嘩を売るような真似だけはしないでね」

「はぁん」

「ちょっと、ちゃんと話を聞いているの?」

「大丈夫大丈夫」

本当かしらと、何処か納得のいってない表情で首を傾げ訝しげに此方を見つめる。

「まあいいわ。とりあえず使い魔の仕事言うけどアンタには主に洗濯、掃除。その他雑用をやってもらうわ」

「やだね」

「なんでよ!!!!!!!!!!」

「じゃあオレもう寝るわ。朝になったら起こしてくれ。」

「ちょっとアンタ何処に向かってるのよ。」

「そこに有るベット」

「それは私のベットでまだ話は終わってな、・・・・って入るな!!!」

息を荒げたルイズに引きずり出される。

「アンタの寝床はそこよソコ」

「あ?」

指された指先の先を目線で追う。
そこには申し訳程度に藁が引かれた寝床のような物があった。

「・・・・・・・・。おやすみ」

「だから私のベットに入るな!!」

「ああーもガタガタうるせーな」


「な、なななな何すんのよ」

地団駄を踏み抗議を行うルイズの首根っこつ掴みベットに投げ入れる。

「オレはここから半分使うからお前はここから半分な」

「ちょっとアンタのスペースが私より2倍くらいある・・・ってなんで私が平民のアンタとベットを共有しないといけないのよ!!!!」

いい加減面倒なので無視する事にした。

「ぐー・・・・・・」

「もう寝てるの!?」

・・・。

・・・。

・・・。


「あーもう!なんなのよこいつーーー!?!」



あとがき

あんまりシリアスな感じにしたくないし、あまり固い文章にはしたくないなぁ


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